仲間の関係が一気に変化
2025/01/05 15:30
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お草さんの同年代の友人たちにゆっくり変化が現れてはいましたが、若い世代も一気に関係が変わっていきます。
お草さん本人にも大きな変化が!ちょっとびっくり。半分くらいはお草さん不在です。
少なからず衝撃を受ける展開でした。
変わらないものはないけれど
2024/12/25 14:39
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
小蔵屋のお草さんはいつも通り久美ちゃんとお店を営んでいる。
親友の由紀乃は体調の悪化で九州の息子の所へ越して行ってしまった。
お草さんは朝の散歩で大学生のボランティアサークルと知り合って…。
第2章でいきなり7年後に飛んで、しかも久美ちゃんと一ノ瀬さんは別れてて、久美ちゃんは別の人と結婚して子どもまでいるし
かと思えば一ノ瀬さんが再会した久美ちゃんは夫から逃げて一ノ瀬食品の寮に子どもと住んでいるし、小蔵屋は閉店してお草さんは久美ちゃんすらどこにいるのか分からないと言うし。
あまりにも「前作までから予想される未来からは、ほど遠い将来の姿」にえー!?となってページを繰る手が止められませんでした。
(山登りの描写は飛ばしてしまった)
情報が多すぎて混乱しました。
由紀乃さんが身近に居なくなるのは1作目のおしまいにもあって、
2作目からは「引越しはなかったこと」になっていたのでそれをやり直しただけなんだろうなとは思いましたが、
久美ちゃんまでがお草さんとふっつり交流しなくなったのは、よくよく考えたら不自然のような気がしました。
店を閉める事を久美ちゃんに切り出した時、絶対久美ちゃんに今後の身の振り方や連絡先を聞かれたと思うんだけど、やんわり拒絶したのかなぁ。
もし今後「再会」以降を描くならそのあたりも補足してほしいです。
でももし書かれるなら、再会以降のお話というより、小蔵屋時代のスピンオフを描くのかなぁという気もします。
小蔵屋はもう別のお店に変わってしまっていますし。
それにしても、カルトから身近な人達を守るためには閉店→身を隠す、しか無かったのかなぁ…。
それほど一度目をつけられたら恐ろしいと言う事でしょうか。
あと久美ちゃんには一ノ瀬さんと順当に幸せになってほしかったな。ご都合主義かもしれないけど。
(というか、再縁ありそう、という終わり方でしたが、一ノ瀬さんちの家族は相変わらず久美ちゃんの事を良くは思わないだろうし、その辺どうなるんだろう)
年月が経てば変わらない事はないとは言うものの、なかなか激変した「小蔵屋とその身内の未来」のお話でした。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中でびっくりしたわ。
なかなかビターな展開をしたもので。
携帯をなくしてっていう部分は首を傾げるところだけれど。
それはさておき、びっくりな展開でした。
何らかの形で続くのかな?終わりなのかな?
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このシリーズは好きだが、今回が久しぶりにテンポ良く面白く読めた。
最後の章の三つ辻のくだりはとても象徴的だった。これまでのシリーズで手を合わせてきた地蔵前の三つ辻を、主人公の選択する道になぞられたあたりがシリーズを読んできた読者に深い納得を与える。
流石お草さん!生きる見本!くらい感動したさり気ないワンシーンだった。
これまでのシリーズがややマンネリ気味で、現実的だけどやや強引に政治的な同線の伏線は未だ回収されていない。7年はちょっと無理があるが長生きして欲しい。早く次巻でまた会いたい。
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【小蔵屋が閉店!? 7年の時間を隔てた、新たな関係】小蔵屋に異変が。久実と婚約したはずの一ノ瀬が、8ヵ月も店に顔を出さないのだ。気丈にふるまう久実に、お草は声をかけられない。
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小蔵屋が閉店と知って、何があったのかと寂しい気持ちで読み始めた。
由紀乃さんも九州に行ってしまい。久美は一ノ瀬と別れる、寺田も移転。
お草さんの周りの人がどんどん離れていく。
最初からホラーのような不穏な空気がひしひしと
漂う。お草さんもなぜか寂しそうな物憂い感じ。
怖くて読み進めないのだが、いったい急にこのシリーズに何が起こったのか、作者の意図はなんなんだろう。
読み進めるほどに胸の奥にずしんと鉛のようなものが落ちてくる。
久美の試練、最後に一ノ瀬によって救われたのは少しでもの明るい希望だった。
一ノ瀬カッコいいよ。
お草さんの行く末が心配だったが、やはりお草さんは逞しい。
小蔵屋を閉めるにあたってのお草さんの矜持、さすがお草さん。
彼女はいつだって、背筋を伸ばして前に進む人なんだ。
悲しいような怖いような内容だったが、お草さんの決断に深く頷く結果だった。
たぶん、彼女はこれからも凛として生きていくことだろう。続きを待望する。
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シリーズ12弾にして激動。
序盤である人物の台詞に「ん?」と思った途端
そっから一気にジェットコースターのよな乱高下。
時間も場所も人も
行ったり来たりめまぐるしく揺さぶられる。
これが結末でないことを切に祈る。
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何事にも終わりはあるけれど、あまりにも突然。
お草さんは、その日のことを考えて常に準備をしていたというのは過去作からもうかがえるけれど・・・(でもそれは「終活」の方)
そして、七年後に飛ぶ。(七年後の章にはスマホあり!)
いつもながら、時事問題も絡められる。というかメインかもしれない。
本当に、ただ正直に生きているだけでも、どこに落とし穴がひそんでいるか分からないから恐ろしい。
一ノ瀬も、久実も、それぞれに離れて歩いてきた道は遠かったけれど、経験は人生に深みを与えてくれたと考えたい。
お草さんは、ある意味では身軽になったのではないかと思う。
前作では、駅前までバスで出ても、「着物姿の小蔵屋のお草さん」を知る人がいて、一部では有名な存在でもあったと思う。
今はもう、日課の河原の散歩もしていないだろうし、亡き息子の寝顔に似ているお地蔵さんに手を合わせることもないのだろう。
でも、丘陵の観音像には、遠くから眺めて手を合わせているかもしれない。
『第一章 友とテーブルで』
『第二章 山の頂、梅の園 ——七年後——』
『第三章 それぞれの昼下がり』
『第四章 森に眠るサンゴ——七年間、語られなかったこと——』
『第五章 時間(とき)の虹』
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【目次】
第一章 友とテーブルで
第二章 山の頂、梅の園――七年後――
第三章 それぞれの昼下がり
第四章 森に眠るサンゴ――七年間、語られなかったこと――
第五章 時間(トキ)の虹
あまりにも唐突な小蔵屋閉店……
こんな終わり方になるとは辛すぎる。
このシリーズはけっこうビターな読み心地なので覚悟はしていたけれど、改めて表紙とのミスマッチ感がすごい。
どんどん暗くなっていく現実の世相もかぶって、ディストピア小説の読み心地。
一ノ瀬一族もほんとに不愉快な人たちで、カルトにのめり込んでいる人たちもほんとに気持ちが悪い。
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人生のままならなさ、みたいなことがずっと書かれていて、ハッピーエンドでは終わらず、人生が続く。
ビターな話。それでも草さんは草さん。
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#紅雲町珈琲屋こよみ
#時間の虹
え? は?
いつもながら、コージーミステリを装って、血や死体こそでてこないものの、えらくひんやり胸糞悪く重いものを眼の前に晒された。
いつになく時間軸が幅広く、落ち着いて頭を整理しながら読み進んだ。
で止めておこう。
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不穏すぎる今作である。時を行きつ戻りつしながら少しずつ事情が明らかにされていくのはもどかしくもあり、つい先を急かしたくなってしまう。利用されたり騙されたり裏切られたりする様子を見ると、怒りとともに哀しみに溺れそうになる。だがお草さんはきっちり決断を下したのだ。それでも、小蔵屋にとっては後戻りできない結果になり、残念なことこのうえない。久美のことだけが小さな光だが、それもまた前作からは思いも及ばなかった成り行きで驚かされた。
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〈紅雲町珈琲屋こよみ〉シリーズ第十二作。
レビュアーさん方が書かれているようにあまりに唐突な展開で戸惑うばかりの読書となった。
第一章では長年の友人であり運送屋・寺田の父でありフレンチレストランのオーナーシェフでもあるバクサンの第二の人生。
親友・由紀乃は息子の元に引き取られて去っている。
淋しい一面、新たな一歩を見てホッとする部分もある。
ところが第二章からはガラッと変わり章のタイトルに『七年後』という文字が。
こちらは一ノ瀬視点で物語が進む。
一ノ瀬と久実のその後、何より草と小蔵屋のその後が衝撃的で驚く。
以前、久実を襲った悲劇の話を読んだ時に、何故久実にこんな試練を与えるのかという感想を書いた記憶があるが、久実の試練はまだまだ続いていた。この作家さんは久実をどこまで追い詰めるのか。
そして草は何故小蔵屋を突然閉めてしまったのか。
その後、現在の話と七年後の話が交互に進むのだが、その中で小蔵屋の閉店と久実の試練に共通するある組織が関わっていることが見えてくる。
数年前から現実世界でニュースになっていることを髣髴とさせる。多分作家さんも意図して書かれているのだろう。
これまでも自らの年齢も顧みずつかみ合いをしたり、誘拐事件の容疑者として追われたり、びっくりするような行動力を見せてきたお草さんだけに、今回の話も徹底的に闘うのかと思っていたら、それが小蔵屋の閉店だったということか。
『終えることに意味があるなんて、最高じゃないの』
この物語も終りなのかと思ったが、出版社の特設サイトにある作家さんのあとがきによると『ピリオドではなくカンマ、あるいは読点といったところ』とのことで、『ひと区切り』ではあるけれど終わりではないということらしい。
だとしてもここからどう再始動するのか。
個人的には一ノ瀬と久実のその後はホッとしたが、吉永さんらしいビターな要素満載で大団円とは言えない結末なだけに星の付け方が難しい。
もう少し緩やかな展開が見たかった。
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紅雲町珈琲屋こよみ第12作目。
とんでも急展開!今までもお草さんや小蔵屋に危機や災難は降ってかかってきてけど、ここにきてとんでもない事態。
突然7年後に舞台は飛ぶし、小蔵屋は廃業してるし、一ノ瀬と久美は別れているし…。
なんか事情でもあってシリーズを急に終わらせたのか?と勘ぐって、出版社の特設HPを覗いてしまったら、シリーズ終了ではなく、あくまで読点(。)とのこと。7年の間を描くのか、小蔵屋以降を描くのか不明だけど、とりあえず一安心。
ゴシップを正義ツラしてぶっ放して悦に入ってる、文芸春秋という会社はキラいなんで、HP覗きに行かされたのが悔しかった、が、それはまぁ作品には関係のないこと。