人生論ノート
著者 三木清 (著)
死について、幸福について、懐疑について、偽善について、個性について、など23題――ハイデッガーに師事し、哲学者、社会評論家、文学者として昭和初期における華々しい存在であった三木清の、肌のぬくもりさえ感じさせる珠玉の名論文集。その多方面にわたる文筆活動が、どのような主体から生れたかを、率直な自己表現のなかにうかがわせるものとして、重要な意味をもつ。
人生論ノート
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人生論ノート 改版
2018/11/17 13:18
楽しみです
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投稿者:リョウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「100分de名著」の(再?)放送を見て、興味を持ち購入するに至りました。
ページ数がさほどないので、ふとした時に読めるのかなと思っています。
人生論ノート 改版
2020/03/02 22:22
古来より著名な一書です。
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実に23篇の表題があり、それらに対して哲学的に述べられています。どのテーマも比較的短いですが、内容は割と難解なものが多いです。ハイデガーや西田幾太郎に傾注した著者、それらの人達の著述をある程度読めば本書もすんなり読み込めると思います。
個人的には『希望について』と『旅について』がずっしりと心に響きました。
どの篇も読み込めば、ずっしりと内容を噛み締める事が出来る気がします。
人生論ノート 改版
2023/04/27 01:36
人生を豊かなものとするためのノート
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投稿者:ぶんてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「死について」から始まる23題の中で、どれに最も心惹かれるかは、その人の中でも時期によって異なるだろう。
だから、「仮説について」に心惹かれる今の自分がいることをここに書き残しておく。
「思想が何であるかは、これを生活に対して考えてみると明瞭になるであろう。生活は事実である、どこまでも経験的なものである。それに対して思想にはつねに仮説的なところがある。仮説的なところのないような思想は思想とはいわれないであろう。思想が純粋に思想としてもっている力は仮説の力である。思想はその仮説の大きさに従って偉大である。もし思想に仮説的なところがないとすれば、如何にしてそれは生活から区別され得るであろうか。」
皆さんもその時々に応じた、自分の心惹かれる1題を見つけてみてください。
人生論ノート 改版
2021/07/10 08:01
難しかった
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
死、幸福、名誉心、希望、個性などについて、どういうものか、類似していると思われる言葉とどう違うかを考察した本。高校の授業で取り上げてグループで討論したり考察を深めたりすれば良さそうな本。一人で読んでいても、「そう言われてみればそうかもねぇ…」で通り過ぎてしまいました。あとは、「で、だから何なの?」という思いを拭い去れませんでした。昔の高尚な教養本?
人生論ノート 改版
2020/12/05 07:07
文系の「頭の体操」です
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投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
パズル・クイズとは違った意味で、理解するのに頭を使い、色々なことを考えるきっかけになる、「頭の体操」になる本です。
23章171ページであり、テーマごとの1章は短く読みやすい本ですが、内容は濃く、理解するのにパワーが必要で、考えさせられる本です。
文系的な「頭の体操」をしたい方にお勧めの1冊です。
2021/11/08 19:59
私たちの近くにある哲学
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投稿者:めっき - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本史を学ぶ中で三木清の名を知り、『哲学入門』とともに本書を手に取った。西田幾多郎に始まる京都学派の潮流を受け継ぐ哲学者である。
ページが薄く一項一項の記述も重くないため、空き時間でも気軽に読み進めることができる。内容は、比較的日常生活にまとわりつくテーマが多く、生きることを内省する機会となり、よい涵養を得た。
ひょんな拍子に、思慮に耽る癖を開花してしまった人に薦めたい。
人生論ノート 改版
2015/10/09 16:30
おすすめします
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投稿者:いぬねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校の教科書に一部抜粋で掲載されていた。気になったので、後日本屋で購入。
正直、使い慣れない言葉が多く、(語彙の少ない自分としては)辞書がなければ理解できない。けれど、辞書を引きながらでも読みたい本。そのため、傍線を引き、辞書を調べ、本に書き込みをして、まるで英語の本を読むときのように読んでいる。三木氏の文章自体は率直でわかりやすく、読みやすい。
幸福についての項目は、特に強く感じ入る。