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現代語訳 藤氏家伝
『藤氏家伝』は、奈良時代後半(760~762年頃)に成立した藤原氏の家史。上・下巻から成り、上巻では始祖である藤原(中臣)鎌足とその子貞慧、下巻では藤原不比等の長男である武智麻呂の事績を伝える。『日本書紀』と『続日本紀』のあいだに編纂されたが、それら正史にはない独自の記述を含むことから史料的価値がきわめて高く、7~8世紀の歴史を理解する上で欠かせない史書である。本書はその初めての現代語訳。巻末には本文(漢文)と訳者による解説を付す。文庫オリジナル。
現代語訳 藤氏家伝
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藤氏家伝 現代語訳
2020/04/25 11:51
奈良時代後半に編纂された藤原氏の家史を現代語訳した貴重な史料です!
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、奈良時代後半に編纂されたと考えられている藤原氏の家史です。原書は、上下2巻から構成され、始祖である藤原鎌足(中臣鎌足)とその子貞慧の話、藤原不比等の長男である武智麻呂の事績などが収録されています。同書は、ちょうど正史とされている『日本書紀』と『続日本紀』が編纂される間の時期に著されたとされ、正史にはない記述が豊富にあり、史的価値が高いとされています。同書は、その原書を読者が読みやすいように、現代語訳をしたものです。
藤氏家伝 現代語訳
2019/09/23 13:29
知識の一欠片にどうぞ。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自家故の美談に読み手としては面映ゆさを感じますが、読んでおいて損はありません。『謎の豪族 蘇我氏(文春新書)』から派生して本書を読了しました。
中臣鎌足の生い立ちから始まり乙巳の変(大化の改新)に及び、不比等を飛ばして中心は武智麻呂へ展開される話です。武智麻呂の仁徳は素晴らしいなぁと素直に思えます。中国で言えば尭・舜に近い感じも窺えます。
活字が大きく、文体も平易な口語訳なので、すぐに読み切れます。ちょっとした息抜きにいかがでしょうか。
藤氏家伝 現代語訳
2019/09/03 06:07
家伝
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不比等を除き鎌足から仲麻呂の家伝書。重大事件もあったがこれと言って目を見張る記事があるわけではない。分量の割には価格も高い。原文が乗っているのは良い、