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9件
住友銀行秘史
著者 國重惇史
大蔵省とマスコミに「内部告発状」を送ったのは私だ。実力会長を退陣に追い込み、上層部を動かし、わが住友銀行は生き延びた。そのなかで、行内の人間関係が露になり、誰が本物のバンカーなのかもわかってきた。いま明らかになる「イトマン事件」の真実、闇社会の勢力との闘い、銀行内の激しい人事抗争ーー。四半世紀の時を経て、すべてを綴った手帳を初公開する。
住友銀行秘史
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住友銀行秘史
2016/11/08 07:26
お奨めです
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Atsushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
各所で話題になっている本だが、想像を超える面白さ。あまりに面白くてページを繰る手が止まらないので、平日の深夜に読むのをストップしたほど。
裏社会のフィクサーによって数千億円もの金が不正に引き出され、自殺者・逮捕者を出すこととなった「イトマン事件」について、金の出所となった住友銀行の行員であった著者が、当時の克明な手記を元に何が起こっていたのかを解き明かすノンフィクション。自ら「Letter」と呼ばれる内部告発文書を大蔵省・マスコミ・住友銀行上層部へ送り付けながら、住友銀行・イトマン上層部の退任を迫る様子は、読み物として非常にスリリング。
バブル時期と比較して日本のコーポレート・ガバナンスは、少なくとも表面上は整備されつつあり、このような裏事件が今後日本で起こるかどうかはわからない。しかし、いったん大企業におけるガバナンスがおかしかくなると、このような狂気の沙汰が繰り広げられる可能性があるという点で、後世の我々が学ぶべきところも大きい。
住友銀行秘史
2023/10/28 13:44
かなり衝撃的
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロンバルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件が明らかになった時以上に刊行時に衝撃が走った記憶があります。当時は借りて読んだのですが、今回購入して改めて読んでも衝撃的です。その後の著者の人生も含めて。
住友銀行秘史
2017/09/07 08:28
昔を振り返り
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てけちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
同業者として同じ年代を歩んできた他行のものとしては、ちょっとわかりにくい点もありますが、時代を思い返す本ですね