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電子書籍

ビブリア古書堂の事件手帖

著者 著者:三上 延

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

税込 649 5pt

ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

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みんなのレビュー188件

みんなの評価4.3

評価内訳

面白い以上に、嬉しくさえなる一冊

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

こういう斬新な切り口、テーマを持った作品を読むと、本を読むことが好きで本当に良かったなぁと嬉しくなってしまう。ページを繰りながら、「考えよったなぁw」と、思わずニヤニヤしてしまったりする。まぁなにせ一言、面白かった!
まずテーマ。古書にはもちろんその中に物語があるが、新品とは違って、人から人へと渡って行った、その物語があるという。作品への思い、渡す人への思いを重ね重ねて、古書は人から人へと渡っていく。その部分を題材にして、紡いだのが本作品なのだ。いやもうなるほどなぁと、感心さえしてしまった。そしてそこから紡ぎだされるのは、決して殺人事件とかのいやな匂いのする物ではなく、とてもヒューマンでぐっと来る物ばかり。古書がその姿から語る物語は、そうでなくてはならない。
それと主人公の一人である、五浦大輔という青年の設定も面白い。いかつい体つきをしながらも本が大好きなのだけれど、幼いころのトラウマで活字を読むことが出来ないというのだ。その青年が「ビブリア古書堂」の若く美しい店主、篠川栞子に出会うのだが。この店主、人見知りがひどくてほとんどまともに話せない。ところが本の事になると、とたんに饒舌になりいくらでも話してしまう。それが人に疎んじられて、また人見知りになってしまう。とここで、需要と供給が一致するというか、活字が読めない本好きの大輔と、本の事をいくらでも話したい栞子は気が合うようになり、ケガで入院中の栞子に代わって、大輔がビブリア古書堂を切り盛りするようになる。
また物語構成も非常に好感触。最初に書いたような「古書にまつわる人間物語」が4編ほど納められた短編集であるのだけど、多少オムニバスっぽい雰囲気を漂わせつつ進んでいく感じが楽しい。そしてまた、最初の物語でそっと残された懸案が、最後の最後にずば!っと提示される。それぞれの話を楽しみながら、最後に「おお、そう来たか!」とこれまた楽しかった。
私的に終わり方もとても好き。二人が急接近するでもなく、終ってしまうでもなく。物語の続きを感じさせる終わり方と言うか、ほのかに未来を感じて閉幕。最後に本を閉じて「はぁ満腹!ごっそさまでした!」という気分w。
エログロもバイオレンスもなく、逆に楽しみながらアカデミックな知識も得られる。これぞ老若男女、誰にでもお勧めできる一冊だと思う。…これシリーズ化しないかな、ぜひ続きが読んでみたい物である。

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ビブリアシリーズ3巻目。様々な絆をめぐる物語。

14人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る

ビブリア古書堂シリーズ第3巻。今回も前巻から引き続き、サブタイトルに匂わされていますが、栞子さんとそのお母さんの話。しばらくこのテーマが続くのかな。

 収録「作品」は、『王様の耳はロバの耳』、『たんぽぽ娘(ロバート・F・ヤング)』、『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』、『春と修羅(宮澤賢治)』の4つ。3作目の『タヌキと~』はタイトルそのままではありません。その本が出てくる話のテーマが本探しですので、ここでは省略します。

 五浦さんがアルバイトを辞めてしまうんじゃないかと未だひやひやしているのですが、今回ではまだ辞めていません。一度前科があるから、というのも理由の一つですが、何より、栞子さんのその性格の特異性がいつ五浦さんに襲いかかるか、これが怖いです。今回もちらっとそういう疑いが出てきますが、上手く解消されています。お互いの関係性はますます親密になってきていますが(今回は二人で呑みに行っています)、古本+ラブコメのラノベなので、そういうものには別れ、つまりはすったもんだがつきもので、なんだかいやーなすったもんだがありそうで、それにはやっぱり栞子さんの残酷さが原因になっちゃうんじゃないか、と愚考する私。いやほんと、永遠に続いてほしい程好きなシリーズなので、そこはあれ、頼むよ、五浦さん、栞子さん。

 漫画の『金魚屋古書店』もそうだけど、常連さんが頻繁に話に絡んでくるのは良いですね。古本を通して人と人との繋がりが深まり、拡がっていく。これは、ある意味読書という個人的な行為とは真逆の現象であり、それでいて読書と関連性が強い現象であり、読書人誰もの、願いなのではないでしょうか。そういうものを描写してくれる作品が一つでも顕れてくれることは、うれしい限りです。

 栞子さんのお母さんの謎が少しずつ解き明かされていく今作ですが、相変わらず本探偵・栞子さんの頭のキレは抜群です。繋ぐ絆、再生した絆、切れない絆、大切な絆、いろいろな絆が出てきます。望むらくは、栞子さんとお母さんの絆の復活を祈るばかりです。

 残念なことは、今回の3つの作品、どれも読んだことが無い…。いかんなあ、と思いつつ、いやだからこそか、この中で語られていることが有名な事実なのかどうかも分からない。無知な私にしてみれば、作者さん、勉強熱心だなあ、と頭が下がるばかりでございます。

 次巻も期待。次は冬頃で、収録作品も決まっているそうですよ。楽しみですね。

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古書を媒介に人を思う気持ちを丁寧に描いています。

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:があ - この投稿者のレビュー一覧を見る

10年間連絡の無かった栞子の母から電話があった。目的は分からない。
その翌日、鎌倉の雪ノ下の館からビブリア古書堂に依頼が入る。
稀代の推理小説家・江戸川乱歩のコレクションを譲り渡す代わりに、ある男性が残した金庫の鍵を開けて欲しいという……

テレビドラマ化され賛否両論(個人的にはテレビドラマの脚本には満足していますが)の「ビブリア古書堂の事件手帖」4巻目。

4巻目にして初の長編になっています。
取り上げる作家は江戸川乱歩。
探偵小説、推理小説にはまるきっかけになる人も多いはず。ウチも小学校の暗い図書室でむさぼるように読んでいました。

1巻目から謎の存在だった栞子の母が登場し、栞子や妹の文香との関係性や古書を媒介に人を思う力を丁寧に描いています。

短編も良いですが、登場人物が整ってきたので長編でじっくりと描いているのが素敵です。

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愁いを含んで、ほのかに甘く

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yosh - この投稿者のレビュー一覧を見る

 北鎌倉にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。この古書店のうら若き主篠川栞子は日頃は極度の人見知りであるのに、こと書物に関すると人格が変わったようにその並はずれた知識と洞察力を惜しみなく披露し周囲の人間を瞠目させる。そんな栞子と、ひょんなことで店で働く事になった青年五浦大輔の二人が、古本にまつわる謎を解き明かしていく連作ミステリー。
 『謎解きはディナーの後で』の大成功は、主役の「ホームズ&ワトソン」を超毒舌執事&大富豪令嬢という異色の組み合わせにし、そこに安楽椅子探偵の興趣を上手く盛り込んだ着想に因るところが大きかっただろう。筆者も充分楽しませてもらったが、若干不満だったのは、謎解きより主役キャラに頼り過ぎという感がなくはなかったことだ。その点こちらの「ホームズ&ワトソン」は、主役キャラ設定は地味目だが、古書にかんする雑学蘊蓄が本好きのツボを刺激し、加えて栞子の推理が実に鮮やかである。また彼女と大輔の関係も、慎ましやかというか今時古風というか日本的ストイシズムの典型で、これまた悪くない。
 著者は古書店で働いていた経歴があり、稀覯本についても相当の知識の持ち主と言う。幾らでもマニアックかつディープなネタを駆使できるだろうにそこは抑え気味にして、本の背後にある人間ドラマの方を丁寧に描くさじ加減が絶妙である。あと上手いなと唸ったのは、本書収録の四篇が微妙にリンクしていること。一篇一篇読み進んでいくうち、越してきたばかりの近所に知り合いが増えるかのように、一人一人馴染の顔が増えていく。文字通り「安楽椅子」の真相を冒頭からずっと伏せておき、最後にそれを謎解きの核に据えるだけでなく、音楽で言うとコーダまで付け加えてくれて実にいい爽やかな余韻が残る。
 上品な和菓子のような、本好きにはたまらぬ佳品。

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じらしますね。

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さりー43 - この投稿者のレビュー一覧を見る

やっと、二人の関係がはっきりするのかな?とはりきって読み始めましたが…
大輔のように、私達も返事が聞きたくてドキドキしてしまいました。
謎解きのドキドキと二人のドキドキと…
かなり楽しめました。
ありがとうございました。次号が楽しみです(^.^)

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大人向けライトノベル。角川新レーベルの肝いり作品。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

知らない出版社だったので検索したら、角川だった。
HPでは、ライトノベルで育った人を対象に立ち上げた
新レーベルとあった。その中でも、この作品は別格扱いの気がする。
書評にもたびたび登場しているし、本屋に行くと平積みだ。
しかも、つい先日シリーズ第二弾が発売された。
たった半年だというのに、随分回転が速い。

ライトノベルは、少し前から気になっていた。
本屋で結構なスペースがある。
それに、なんといっても冲方丁さんの存在が大きい。
直木賞の候補になったことで、興味をそそられた。

幾度かライトノベルのコーナーでちら見をしたのだが、
どうもピンとこない。SFらしきものや、陰陽師とか魔法などの
作品が目につく。私にとっては、それは漫画で楽しむ世界なので、
申し訳ないけれど手に取るのをためらっていた。
そこにこの作品が現れた。

表紙は、ビブリア古書堂の店主である栞子さん。
若くて清楚な感じがする人だ。文中の雰囲気にもあっている。
これは栞子さんが安楽椅子探偵役となって、謎を解決していく物語。
いずれも、持ち込まれた古書をとっかかりに展開していく。

古書を題材にして、いろいろな秘密が隠せることに、まず驚いた。
栞子さんのワトソン役は五浦。
ひょんなことから古書堂を手伝うことになる。
五浦が手足になりながら、なかなかのコンビぶりをみせる。
本そのものの知識が充分あるからこそ、トリックも楽しいものに
なっているように思う。いくつか見え見えの部分もあるが、
そこは物語の流れの中で特に気にならなかった。

少し否定的なことを書く。実は一点、気になったことがある。
登場人物の描き方が、何だか薄く感じるのである。
話の展開力はあるし、イベントも多いのだが、
なぜか入り込めない。心の動きの描写が少なく感じる。
それは、非日常の部分をあまりこだわらずに
やり過ごすところに、如実に現れている。

私が五浦だったら、自分の生い立ちに話が及んだ時、
二転三転と気持ちの揺れ動きがあると思うのだが。

きっとそれが、大人向けライトノベルの方向性なんだと思う。
本の話をした時に、心理描写みたいなのは面倒くさくていやなんだ、
という人に会ったことがある。その人は、読書好きな方だ。
求めるジャンルが違うというだけのこと。
最近、私が読んできた本の中にも、同じように
エンターテインメント重視の軽い本があるのは気づいていた。

でも、否定しても得るものはない。
自分が好きなジャンルに軸足を置きつつ、いろんな分野を
楽しめばいいんだろうな、と思った次第。
私にとっては少しツボが外れた物語だったが、ライトミステリーとしては
充分楽しい作品である。何かの参考になれば幸いである。

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ドラマより面白いかな

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る

江戸川乱歩を下敷きにしたミステリーやラスボス感の母親の登場、なかなか面白かったです。でも、栞子さんと五浦くんの仲が少し進展したことが最大のポイントでしょうか。江戸川乱歩は未読ですが、怪人二十面相とか、少年探偵団のうたとか、かすかに記憶があります。今度読んでみよ。

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全面的に評価UPです。これはいい。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

ビブリア古書堂の事件手帖1を読んで、少し様子見をしていた。
1は、ライトミステリーとしての楽しさが存分に発揮されている。
一方で、人物造形にしっくりこない部分があったからだ。
なんというか、心理描写に現実感が乏しいと感じた部分があった。
でも、本の出来としては良かったので、2については皆さんの
書評でチェックしていた。
なんとなくだが、1と2でどこか雰囲気が変わっているように思った。
じゃあということで、読んだところ、期待を大きく上回る出来で
嬉しかった。これならOK。大いに楽しめた。

坂口三千代「クラクラ日記」
アントニィ・バージェス「時計じかけのオレンジ」
福田定一「名言随筆サラリーマン」
足塚不二雄「UTOPIA最後の世界大戦」

これら四冊の本で、各章を構成している。
このうち、クラクラ日記は、プロローグとエピローグで使われている。

著者によるあと書きで、物語はようやく本編というところとのことだ。
納得である。1では、ヒロインの栞子さんが入院していて
安楽椅子探偵を務めていたが、2は退院後に古書店での業務に
戻っている。探偵役は相変わらずだが、動きが出て読みやすい。
書店員の五浦との二人三脚が、しっかりしてきている。

「クラクラ日記」、「時計じかけのオレンジ」、「名言随筆サラリーマン」が
気にいった。「UTOPIA最後の世界大戦」は、伏線がはらんでいる
気がするので、まだまだ目が離せない。

「時計じかけのオレンジ」は、読書感想文にまつわるものだ。
私は、感想文に苦しんだ記憶があるので、堪能させてもらった。
いやあ、格好いい文章だ。
謎解きのトリックは評価が分かれるかもしれないが、
私は感想文を書いた人の心の動きに目を奪われた。
嫉妬か自意識か判然としないが、そんな心の揺れは、
読んでいてドキドキする。

ただし、この章の最後のエピソードは、見え見えだったし、
蛇足に感じた。1から感じる違和感は、こういった出来過ぎの
不自然さから発生しているように思う。
私にとって、そのサービスは過剰だった。
ちょっとしたことなのかもしれないが。

細かいところでいくつか気になる所はあるものの、
栞子さんと五浦の物語を大筋で楽しんでしまった。
心理描写も、栞子さんと五浦らしい自然な積み重ねで、
読んで良かったと思う。絶賛してもいいくらいだ。

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続けて読んでいる者には素敵な展開

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:があ - この投稿者のレビュー一覧を見る

累計600万部を超えて販売されている最近のライトノベルとしてはかなりのヒット。
2013年1~3月期に剛力彩芽さんを栞子役でテレビドラマ化して、以降、珈琲やら和菓子やらなんやかんやと「○○+日常の謎系ミステリ」が粗造、乱造されたという、良い意味でも悪い意味でも影響力の強い作品の最新刊です。

テレビドラマ版は剛力彩芽さんが栞子のイメージと違いすぎるとかなり賛否両論でしたが、個人的にはそれよりも栞子と母親の歪な関係性を描かなかった結果、ラストがホンマに訳分からんようになったかと……って、テレビドラマ版は別にいいか。
最近は連作物はあまり買わないようにしているのですが、最初の2巻まで読んで、ちょっとやめられなくなって6巻まで付き合うことに。

第1巻のメインストーリーになった太宰治『晩年』の初版本を巡るやり取りの中で、栞子を階段から突き落とした「田中」が保釈され、改めて別の『晩年』の初版本を探すことを五浦に依頼してくる。
その申し出を受けた栞子は、五浦と二人で探す中で、栞子の両親、五浦の祖母、田中の父等が関わる因縁話に巻き込まれていく。

当初は一冊の古書を題材に、その古書に関わる人物の「謎」を栞子が解き明かすという短編に、栞子の母との因縁、愛憎を全体に一本串を通すような構成だったのですが、江戸川乱歩の書いた作品を題材にした第4巻辺りから取り上げる古書は結構置き去りになってきた気がします。
栞子と五浦の恋模様や母親との争いをメインストーリーに持ってくるのは良いのですが、取り上げた作品の蘊蓄などが少なくなってきてちょっと寂しいなぁという感じ。

全般的には第6巻まで付き合った読者には十分満足出来るだけの謎が提供され、しかもミステリらしいどんでん返しや次巻への強烈な引きもあるので、巧いなぁというところ。おそらく、ウチも最後の巻までお付き合いさせられそうです。

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うーん・・・

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toro - この投稿者のレビュー一覧を見る

好きな本ですが、先にドラマを見てしまったので・・・
私が先に本を読んでいたら、これまでのようにドラマではどうだろうと
差を楽しんで見ていられたのでしょうが・・・
本が発売されてそれ程経っていないのにドラマになってしまってはちょっとつまらなく感じてしまった。
でも、次も購入するのでしょうね。
時間をおいて読み直してみたいと思います。
このあと、どうなるのか楽しみなので。

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普通のライトノベルだと思います。

11人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桜李 - この投稿者のレビュー一覧を見る

正直なところ、どうしてこんなに人気があるのかわからない。

古書をモチーフにした作品としては「文学少女」の二番煎じが否めないし、ミステリーとしては弱い(というかご都合主義的)。
犯人を走って追いかけ、振り切られそうなところで知り合いが通りかかって~とか、バス停に降り立った人がもしかしたら!?と電話で判断すること、燃やすことで未練を断ち切り~とか。
実は目が・・・?なところは洞察力というより、書店員はそんな疑心暗鬼な目でお客を見てるの?など色々都合が良すぎるからか、否定的に見えてしまう。
古書に対する薀蓄も少ない。

昨年本屋大賞を受賞した謎解きと同じ安楽椅子探偵スタイル。読みやすさと、本をモチーフにしていることが決め手だろうか?・・・と否定はするものの、面白くないわけでは決して無い。
ただ、ごく普通のライトノベルだと思う。

本屋大賞候補ということで期待しすぎたのもあるかもしれない。
さっくり読むには丁度良い。表紙もきれい。
栞子さんと、大輔くんの微笑ましい関係や、古書店にまつわる日常の出来事をゆるりと楽しめる一冊。

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あと1~2巻で完結らしい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぼてねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

怪我で入院した五浦が栞子の母と話すシーンから始まる。
きっかけは太宰の「晩年」を奪うために栞子を傷つけた田中からの依頼。
太宰治の希少本がキーになり、栞子と五浦は栞子の祖父が扱った案件の足跡をたどる。
太宰の本への執着が様々な事件を起こし人々を不幸にしていた。
長年の誤解が解けたり、更に強い執着を示す存在が現れたり、挙句は田中も巻き込んだ対決に発展。
ただ、五浦と栞子の関係はかなり進んだのが救いかな?
人間関係も複雑化したがある所に収斂しそう。
あと1~2巻で完結、グイン・サーガの様に終わりが見えない恐怖はない。

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プロローグの「仕掛け」に、まんまと嵌まりました。

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:44まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

三上さん流石です。プロローグの「仕掛け」は、「断章3」を読むまで解りませんでした。そして「栞子の目からウロコを落とした」大輔くんのひと言もイイネ。割れ鍋に綴じ蓋とまでは言いませんが、似合いの二人です。今巻も楽しませて頂きました。ありがとうございます。

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この文庫本を胸に・・・・

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ロン - この投稿者のレビュー一覧を見る

4巻目を待ち望んでいました。
売れ筋の本がよく展示されていますが,どういう訳か,この「ビブリア古書堂の事件手帳」には引きつけられるものがあって,迷わず手にしました。
1巻から3巻まで,一気に読んでしまいました。
同じように,4巻目も一気に読んでしまうのかと思うと,なんだか勿体無いような気持ちになりました。
だから,ゆっくりゆっくり・・・・と読み始めたのですが,すると,この本が何だか愛しいものの様に感じられ,思わず胸に抱きしめていました。
今は,ちょうど真ん中あたり・・・・これからの展開が愉しみです。

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登場する古書がナカナカ良いです。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る

一気読みマチガイなしです。文体はドライで読みやすく、展開にもドロドロしたところがないので、とても爽やかな読後感です。大人気シリーズながら、若者向きのイメージがありますが、大人が読んでも面白いですよ。
古書がたくさん登場しますが、特にマニアックなストーリー展開ではなく、扱う題材は身近なものばかり。しかし謎解き部分にはサービス満載、北村薫のライトなミステリが好きな方など、はまるのでは、と思います。
個人的に嬉しかったのが、登場する古書のセレクトが、なかなか繊細であること。『晩年』の「道化の華」は、太宰ファンにはかなり人気があるのに、一般にはあまり取り上げられない小説なので、少しでも触れられていること、嬉しかったです。

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