電子書籍
くらべる時代 昭和と平成
思想家であり武道家の内田樹と、比較宗教学者で僧侶でもある釈徹宗が、日本人が失っている霊性を再発見すべく日本各地の「聖地」をイチョウは絶滅危惧種? ケヤキにも花が咲くの? 「あの最後の一枚の葉が落ちたら……」とハラハラさせる例の葉ってなんの木? 絵本などで見る桃の葉って実は全然違うの!? などなど,誰かに話したくなるおもしろ雑学が100以上。街路/学校/公園/寺社/住宅街/里山と生息状況別に,樹木の基本データに加え,豊富な樹木の標本写真で葉や幹,花,実,冬芽などの細かい部分まで確認できる。散歩が楽しくなること間違いなしのハンディタイプの手帳。旅する聖地巡礼シリーズ第4弾。最新の第4弾は、日本人にすら忘れかけられている長崎県「対馬」。
福岡空港から空路で30分(100キロ)のところに対馬は位置する。人口3万2千人。
この対馬こそ、日本の原点であり、日本人の源流の地といえる。
日本書紀の「国生み」によれば伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)の二柱の神は、大八島の国を次のように形成していった。
淡路島→四国→隠岐島→九州→壱岐→「対馬」→佐渡島→秋津島(本州)。
対馬は、その地理的な位置から、朝鮮との国境の島としての運命を担う。魏志倭人伝の最初に出てくる日本の地名が対馬である。今でも晴れた日には、対馬から釜山が見える。対馬と福岡は100キロだが、対馬と朝鮮半島は50キロ未満の近さである。対馬を訪れれば、韓国人のあまりの多さに驚愕するが、この近さを思えば、もっともことである。看板や値段は、日本語とハングル語がほとんど併記されている。ちなみに、携帯電話も場所によっては海外モードになってしまう。
歴史上、いくつかの重要な戦場にもなった。白村江の戦い、元寇、日露戦争(当時は、バトル・オ・ツシマと呼ばれた)。にもかかわらず、朝鮮との友好な関係を築きあげてきた、外交能力。日本人の海民性を物語る。
応神天皇、神功皇后をはじめ、数々の神話・伝説を生み出した古代の信仰。
さまざまな形式の神社やご神木、ご神体が示す、日本人の信仰心の原点。
神仏習合の上をいく、神仏キの習合。
内田樹、釈徹宗の両著者は、まさに、日本人の霊性、心性の原点が、対馬から発せられていることを実感をこめてつづっていく。
くらべる時代 昭和と平成
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本くらべる時代 昭和と平成
2019/01/19 22:03
SとH
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々なモノあるいはコトについて、昭和と平成の違いを写真付きで紹介する一冊。表紙はオムライスですが、横断歩道や卓上ポットやトンネルや日傘など、言われてみれば確かに!というものが沢山あり、楽しく読みました。
紙の本くらべる時代 昭和と平成
2017/08/31 06:13
洗練されていない美しさ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成のオムライスもお寿司のような料理も、ガラスコップや卓上ポットなどの生活用品も、花束や日傘といった日常風景も、確かに平成のものは洗練されています。
でも、昭和のそれらも、ノスタルジーと当時の技術的限界で追い込んだ機能美に溢れていて、昭和製人間の私は矢張り魅かれてしまいます。
紙の本くらべる時代 昭和と平成
2017/06/01 19:56
消えゆく公園遊具
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は34項目にわたり、昭和と平成の違い(変化)を写真と解説の4ページでコンパクトにまとめた企画です。
知らないうちに変化していた項目が多かったです。中でも、横断歩道・ガラスコップ・500円硬貨・寿司・卓上ポット・トンネル・花束・日傘・ラムネ瓶等に昭和と平成で違いが生じる変化が起きていたとは、驚きです。
また公園遊具等、良い方向の変化とは限らないものもあります。最近の公園に子供がいないのは、公園に子供を引きつける魅力がなくなっているということであり、少子化の影響だけではないと思いました。
紙の本くらべる時代 昭和と平成
2020/03/09 19:40
懐かしい昭和
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和生まれにとっては懐かしいものがいっぱいで楽しめました。平成でこんなに変わったのかという驚きもありました。