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62件
イサック
著者 真刈信二(原作) , DOUBLEーS(著)
2つの勢力に別れ、後に30年戦争と呼ばれる激しい戦いの最中にあった17世紀の神聖ローマ帝国。そこに傭兵として現れたのは「イサック」と名乗る日本人の男! 遠く日本を離れ、ヨーロッパ大陸までやってきたイサックの目的とは!? 彼の壮絶な戦いが始まる!! 『勇午』の真刈信二氏と『死がふたりを分かつまで』のDOUBLE-S氏の新タッグがおくる、骨太エンターテイメント!
イサック(18)
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2022/05/07 19:48
さすがベテラン作家
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
プロの漫画家ってすげぇなぁと感心させられた。前作も十年超の連載をやっていたし、さすがベテランの作画としか書けない。
当世具足、刀の下緒(さげお)の始末も細かく描いている。メイル(鎖帷子)、プレートアーマー、ヘルメット、短弓まで実に細かい。引きの画では大群の兵站から、荷役の動力「牛」までコマ割りに収める構成で、時代劇や映画でもなかなか難しい絵作りだと感じる。
スピノラ、斥候を追う敵軍の狙撃。狙撃された騎兵の落馬のさせ方は恐ろしいほど密で何度も見返してしまった。迫力、疾走感、面白さ、どれをとっても素晴らしいの一言。
お話そのものはフィクションであるし、断片的な史実を下敷きにしているに過ぎない。原作・作画とも中世の当時について密に下調べをし、幾つもの史実と物証を基に大がかりな虚構を作り上げている。それだけにこの画面には凄まじい説得力がある。これこそ職人芸の極み。
イサック 1 (アフタヌーンKC)
2019/06/15 22:14
欧州で戦った武士がいた!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:へもへものへじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際に資料を読み解くと、戦国時代末期からヨーロッパに渡り傭兵として戦った武士がいたと記されているらしいです。
当時の日本は、戦国時代ということもあり、鉄砲が独自に進化を遂げていて、その高い性能と一流の狙撃力を駆使して、30年戦争中のドイツを舞台に無双します。
今まで光の当たらなかった者たちに光を当てる歴史大作です!
2020/05/24 19:39
舞台設定が素晴らしい
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国期を生き抜いた日本の鉄砲名人がドイツ全土を交配させた30年戦争に参加するという舞台設定が素晴らしい。
コミックでありがちな都合の良いファンタジー手法を用いることなく歴史事実をある程度押さえてゆくというストーリー展開がよい。