幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC
著者 森博嗣 (著)
「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺...
幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC
05/08まで通常990円
税込 693 円 6pt商品説明
「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。これは匠幻最後の脱出か? 幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。
目次
- 第1章 奇趣の予感
- 第3章 奇絶の舞台
- 第5章 奇怪な消失
- 第7章 奇想の舞台裏
- 第9章 奇巧の仮説
- 第11章 奇瑞の幕間
- 第13章 奇抜なサービス
- 第15章 奇術の使徒
- 第17章 奇跡の名前
著者紹介
森博嗣 (著)
- 略歴
- 1957年愛知県生まれ。作家、工学博士。「すべてがFになる」で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「スカイ・クロラ」「神様が殺してくれる」など。
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謎が謎を呼ぶ展開に翻弄されっぱなし。
2022/07/28 12:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎が謎を呼ぶ展開に翻弄されっぱなし。マジシャンばかりなので何処かにトリックが隠されてると目を皿のようにして読むのだが、巧みな展開のために最後までトリックが見抜けない。答えを明かされると確かにヒントは隠されていたことに気付くが、それを軸にした推論にはとても行き着けないです。正に究極のマジック、イリュージョン小説でした。
虎は死して皮をとどめ
2009/01/12 10:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去に一世を風靡した奇術師有里匠幻が、大脱出マジックのテレビ収録中に殺害された。ちょっとした縁で収録を見物に来ていた西之園萌絵は、大学院入試の直前にもかかわらず、トリックの解明に夢中になる。一切が謎のまま、有里匠幻の遺体が葬儀の最中に消えるという事件が発生。謎はさらに深まっていく。いったい誰が、何のために奇術師を殺害し、遺体まで隠したのか。
本作と「夏のレプリカ」は同時期に起こった事件をそれぞれ分離して紹介しており、こちらは主に西之園萌絵が関わった方の事件。前作までの変化・成長を引き継いでおり、本作においてそれはますます助長されています。
今回は奇術を題材にしていることもあり、トリックを見破られにくくする方法も奇術的。前半に組み込まれた会話の中でありえないと意識から排除させられているようなものが、実はありえたという感じの手法が使われています。ミステリーに詳しい人を対象にしたものかも知れません。
二つの話の片側
2018/11/24 20:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、奇数章しか存在しない目次に、おおっとなります。同時進行している別の話があり、それの片側という設定です。
なんだか、犀川先生にどんどん人間味が増している気がします。そして、萌絵はどんどん大人になっていきます。
シリーズ折り返し地点も過ぎましたが、これからが楽しみです。(でも、次の巻は「もう片側」ということは、この二人はあまり出番がないのでしょうか?これから読みます!)
ついに、あのお方の名前も重要そうな回想で出てくるようになり、楽しみです。
今回、後書きが引田天功さんだったことに、本気を感じました。
シリーズ中の佳作
2017/01/25 16:01
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投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて一世を風靡したマジシャンが脱出マジックの最中に殺害され、その葬式の時に今度は死体が消失するというストーリー。ここで使われているトリック(と言うか、本作を成立させている前提)は個人的にはあまり好きではありませんが、それを差し引いても水準以上の面白さ。相変わらずスピーディーな展開で全く飽きさせません。お約束の犀川助教授と西之園嬢との掛け合いも楽しい。S&Mシリーズ中の佳作と言えるでしょう。
大好きなシリーズ
2016/06/26 13:38
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投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きなシリーズなので一気によんでしまいました!
読み返してて色褪せないミステリ
2002/01/25 05:03
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投稿者:うつほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
親友・杜萌と犀川の代わりに来た浜中と共に萌絵が見たマジックショーは有里ナガル、タケル、ミカルら、有里匠幻の弟子たちのショウだった。萌絵はそこで数日後に行われる匠幻の「ミラクル・エスケープ」世紀の大脱出というイベントのことを知る。早速犀川を誘い見物に行った萌絵だったが、そのイベントショウで匠幻はナイフを刺されて殺されるのだった。
「ものには、すべて名前がある」
ラストシーンまで綺麗に纏められていた森ミステリの傑作。題材的にはずいぶんとオーソドックスなシチュエイションだけれども、犀川助教授の散文的な、非シーケンシャルな行動と言動だけでも1000円は惜しくないのだ。
そうそう、この本の章は全て奇数章のみで構成されているが、後続の本が偶数章のみになっている。
「年代の差じゃないですか?」
「君、小さいときに、何か呪文をかけられたんじゃないの?」
(第7章 奇想の舞台裏)
マジックに翻弄される
2025/03/29 19:02
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投稿者:みっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
手品師が複数登場するため、どんな技巧で騙してくるのかと身構えて読んでしまった。思惑通り、鮮やかに騙された。