数奇にして模型 NUMERICAL MODELS
著者 森博嗣 (著)
模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、...
数奇にして模型 NUMERICAL MODELS
商品説明
模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。
目次
- プロローグ
- 第1章 土曜日はファンタジィ
- 第2章 日曜日はクレイジィ
- 第3章 月曜日はメランコリィ
- 第4章 火曜日はバラエティ
- 第5章 水曜日はドリーミィ
- 第6章 木曜日はミステリィ
- 第7章 金曜日はクリーミィ
- エピローグ
著者紹介
森博嗣 (著)
- 略歴
- 1957年愛知県生まれ。作家、工学博士。「すべてがFになる」で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「スカイ・クロラ」「神様が殺してくれる」など。
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理解できないままの状態は不安なのでとりあえず理解する
2009/01/16 12:14
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
公会堂の鍵のかかった一室で、首なしの女性死体と気絶した社会人ドクタ寺林が発見される。そして、寺林の所属する研究室でも女性の死体が発見される。その部屋の鍵は寺林が保持していた。他に疑いようもない状況からどう抜け出すのかを、事件発生前から解決までを曜日ごとに分けて描いている。萌絵の従兄にして犀川の友人である大御坊や、萌絵の高校時代からの友人、反町愛なども登場する。
世界を認識するという行為は、自分の意識の中に世界のモデルを作る行為にも思える。ただし、材料として使えるのは、自分が知覚でき、かつ理解できる情報のみであり、作り上げられたモデルが世界を正しく反映しているとは限らない。しかし、自分の中ではそれが正である。そして、アウトプットが現実に近づくようにインプットを調整するプロセスを、理解と呼ぶ。
他者を理解することは、他者を自分のモデルの枠組みの中で理解することだ。上手くはまらなければ、多少削ったり付け足したりも平気でする。そうやってつじつまを合わせるのが普通だが、とにかくブラックボックスのまま受け入れて処理するという方法論もあろう。注意が必要なのは、どちらも得られる解が近似解であり、解析解ではないということだろう。そのズレが大きいか小さいかはモデルの出来栄えに因るし、たまたま答えが近くても論理が全く違うということもあるかもしれない。
安定感のある面白さ
2017/07/27 14:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
森博嗣先生の作品を今頃見ています。
作品が出版された当初でもなくドラマ化された時期でもなくアニメ化された時期でもないですが面白いものは面白い
前作より前々作より犀川先生と萌絵ちゃんが出てくるので待ってました感がある
トリックより犯人の心理描写などが深くて自分の固定観念というものにモヤモヤしたりする
とにかくそれぞれのキャラクターが個性的で混同するようなこともなく読みやすい
あぁあと一冊でS&Mシリーズは終わりかと思うとなんだかいたたまれない気持ちにもなる
他のシリーズにもキャラクターたちがちょこちょこ出てくるらしいしまた機会があればS&Mシリーズを読み返してもみたい
分厚いが、引き込まれてすぐ読める!
2019/01/09 22:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめ見たとき、「うわ、分厚いなー。」と思ったのですが、全然杞憂でした。グイグイ引き込まれて、あっという間に読めてしまいます。
今回の話は、だいぶ好きでした。謎解き部分が特に!
いつもは、けっこうラブコメ感が好きなのですが、今回は、謎解き部分が特に好きでした。
作者の作風や舞台について、今回のあとがきの方が思い出混じりに書かれていて、何だか色々納得しました。
学生の時の活動とか、いまの環境って、色々と作品に効いてくるのでしょうね。
登場人物が楽しい!
2015/11/11 00:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
先が気になってどんどん読めました。読書があまり得意ではない私には珍しいことでした。キャラの濃い登場人物とのやり取りが面白かったし、状況がイメージしやすく、どんな風にこの事件が解決していくのか興味をそそられました。
S&Mシリーズも終盤となり、犀川先生と萌絵ちゃんがどうなるのかも楽しみです。
情景が美しい極上ミステリ!
2001/08/22 06:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
いよいよS&Mシリーズの9作目です。これはとっても正当派理系ミステリ。そしてとても美しいミステリでした。たぶん森先生の趣味が反映されているからか、読んでいても楽しくなりました。
殺人の動機コワイ位に納得がいくもので、情景の美しさにも感動! 話としてもとっても統合していて、極上のミステリでした。
さてS&Mシリーズも、残す所あと1冊。いったいどんな所に着地するのか? とっても楽しみです。
S&Mシリーズ9作目
2016/09/04 01:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒロユキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
西野園萌絵と犀川創平の師弟コンビが事件を解決するS&Mシリーズの9作目。
『すべてがFになる』や『封印再度』に比べれば、衝撃度はやや低め。作者の趣味である鉄道模型の話が頻繁に出てくるので読みながら「あ~、これをS&Mでやりたかったのかな~」と感じました。
随所にグロっぽい表現もあるので、耐性無い人には注意が必要です。
うー、やられた
2001/08/23 13:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:una - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろかったですよ。わりとめずらしいアクションシーンもあり。犀川先生がんばる。萌絵走る。というかんじで。
ミステリとしては内容に触れちゃうとアレなんですけど、「うわー、そっかー、そうだったんだー」という「やられた感」は森ミステリの醍醐味ですよね。大丈夫です。その点問題ありません。
で、萌絵ファンとしてはコスプレとかあってうれしかったでーす。と言いたい。あと、そのへんなんでわりとお詳しいのかが解説でバレててこの解説だけでも読む価値かなりあり、といっておこう。
数奇にして模型
2021/10/31 21:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
SMシリーズももうすぐ終わり、なんだか寂しい。
金子君がだんだんいい奴になってきてるし活躍の場が増えてうれしい。謎以外の部分2人の恋模様はもちらんそれ以外の登場人物たちの物語もあるから面白い。