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  • 販売開始日: 2011/10/01
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • ISBN:978-4-06-263924-8
一般書

すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

著者 森 博嗣

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、...

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すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

税込 869 7pt

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商品説明

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

目次

  • 第1章 白い面会
  • 第2章 蒼い再訪
  • 第3章 赤い魔法
  • 第4章 褐色の過去
  • 第5章 灰色の境界
  • 第6章 虹色の目撃
  • 第7章 琥珀色の夢
  • 第8章 紺色の秩序
  • 第9章 黄色いドア
  • 第10章 銀色の真実

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みんなのレビュー2,053件

みんなの評価4.0

評価内訳

科学を好きになるミステリィ

2009/06/08 19:07

21人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にゃーる - この投稿者のレビュー一覧を見る

(1)読もうとしたきっかけ
  大学に入学した頃、通学時間が往復5時間と長時間であったため読書時間にしよう思った。
  どんな本がいいだろうかと考えていたとき、大学の同学部同学科の友人がこの本の作者である「森博嗣」さんを薦めてくれた。
  「森博嗣」さんの作品は多くがシリーズということだったので、まずシリーズ1作目(実は4作目?)の本書を読むに至った。

(2)内容
  主人公:N大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)
      女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)
  主人公らが偶然訪れた島にある研究所で天才工学博士が殺害される。
  完全隔離された部屋での殺人――密室殺人であったこと、また、
  殺害現場のパソコンのディスプレイには「すべてがFになる」というメッセージが残されていたことから、謎は深まる。
  犯人・密室トリックを推理していくストーリー。

(3)登場人物
   ・犀川先生、萌絵共に強烈的個性のある人物。
     物理、数学の知識量が多い先生に、暗記・計算に強い萌絵。
     科学要素が強く出ている人物だけに、ストーリー展開も常に科学と隣り合わせ。
     あまり深く考えすぎるとこっちの頭がパンクしてしまうので、「ああこういうものなんだな」と適当に流すことも必要。
     とにかく天才的な2人が主人公ということで、非現実的でおもしろい。
   ・同じ科学人間でも、先生と萌絵は真逆の性格をしている。
     おっとり?まったり?ゆっくり?している印象を受ける先生と積極的に事件に関わろうとする萌絵。
     真逆の2人の会話だからこそ面白みがあるのかもしれない。
  
(4)本書を読み終えたら…
  森博嗣さんの推理小説は大体ほとんど“理系ミステリィ”と称される。
  実際、本書でも理系用語はモリモリ出てきた。
  先生と萌絵の会話も理系ならではの観点が多く、読んでいて大変面白く、興味深い。
  先生と萌絵が主人公のシリーズはS&Mシリーズとして全10冊ある。
  全て読んだが、やはり本書を読み終えたときの感動は一番大きかったと思う。
  ただ、シリーズを通しての面白さも十分あるため、シリーズ全巻をオススメしたい。

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こんなミステリを探してた!

2001/10/09 14:19

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かずね - この投稿者のレビュー一覧を見る

「すべてがFになる」、「7は孤独」、「BとDも孤独」このキーワードはずっとなんだろう?って思っていたけれど、 最後で全て解決。なるほど〜。もう、これを読んではまってしまいました。みんなが絶対にいいから!って言うけれど 正直そんなにいいのかな?と思っていましたが、やっぱり、すごかったです。私は、全然、犯人がわかりませんでした(爆)

 謎解きもいいですが、犀川先生と萌絵ちゃんの会話がいいですね。(^-^)あと、先生のジョークも(笑)。 とてもおすすめの本です。ぐいぐいとひきこまれます。1つ1つの章のタイトルに色が使われているのも印象的でした。あと、目次の前?表紙?の部分が研究論文っぽくって さすが、大学の先生だなぁと思いました。

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読んだら絶対ハマります!

2004/02/08 23:01

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ヒントや伏線と言われるモノは至る所にあるんです。ただソレをつないで行くにはひどく時間と努力が必要となる。そしてテンポよく進んでいくストリー。僕はろくに考えもせずにただ先へ、先へ。
 
 そんなに本を読む方じゃないから分からないけど普通のミステリーは探偵さんが格好良く謎を解き犯人はまんまと捕まりハッピーエンド、てなもんなのではないだろうか?
 そこまで言うのは少し失礼かもしれない。でもそんなふうに僕が感じた一筋縄じゃないところがこの『すべてがFになる』が人気を得た理由ではないだろうか? 普通じゃないところで起きた普通じゃない殺人事件。ミステリー好きなら飽き飽きするようなありきたりな設定で起きる、最後まで訳の分からないわくわくする物語。
 

 最後まで読み終わって「あー、楽しかった!」と思ったならもう一度読んでみて下さい。ちょっとだけ『天才』のことが分かるかも知れません。
 

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すべてがFになる

2002/12/22 14:35

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MIYAKO - この投稿者のレビュー一覧を見る

とても気になるタイトルと、第1回「メフィスト賞」を受賞した作品という事に興味を惹かれ、私には珍しく数学的な作品を読み終えた。理科系作家と評される通り、コンピュータや数学的な話がゾロゾロ出てきて、ちんぷんかんぷんなところもあったが、それでも、私が読み終える事が出来たのは、登場人物の個性が面白く、話の展開に惹き込まれたからだ。特に真賀田四季博士の個性と存在感は格別で、ゾクゾクさせるものがあった。天才が故に「生」への執着が希薄で、「生きていることの方が異常、死んでいる事が本来で、生きているのは機械が故障しているような状態だ」と話す真賀田博士だが、じゃあ、最後はナゼ?って感じで、読み手に色々考えさせられる作品だと思う。私はこの作品を読み終わって考えた。人間の脳がすべて使われていないのは、生への執着を持たせる為の、人間の本能なのかもしれない。すべての謎を解き明かし、何事も不自由なく出来てしまえば、自分の生命を終局させるだけなのかもしれないと。考えすぎ?

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またも一気読みに近い面白さでした。

2017/09/23 12:26

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

またも一気読みに近い面白さでした。真賀田四季博士と西之園萌絵との不思議な緊張した面会場面の後、犀川博士と萌絵との奇妙なコンビのやりとりを経て、一気に不穏な殺人事件へ導入。あとは密室殺人事件を中心に謎解きだが、謎解き過程を科学的・哲学的議論でオブラートに包んで読者の推理する楽しみを最後まで残している。確かに、謎解きのヒントは各所にちりばめられてはいるのだが、決定的なヒントが見つからない。萌絵がかなり良い線までの謎解きを細目に出していくのに対して、主役の犀川博士は最後まで殆ど自分の推理を明かさないやり方はちょっと狡い気もするが、読者の推理する楽しみを最後まで残すという意味では仕方ないのかな。そして、最後で一気に謎が解き明かされるのだが、674:『笑わない数学者[3]』同様、真犯人がどうやら消えてしまうという謎めいた終わり方である。
<以下、蛇足>本作品の初出は1996年というから私がWin95を導入して、インターネットを始めた時期である。よって、PCに対してWS(ワークステーション)という言葉?機械?(笑)が出て来りして時代を感じさせる。その当時、VR(バーチャルリアリティ)は20年位先の技術として考えられていたが、天才科学者にとっては既に基本構想は描かれていたのであろう。本作品では、極めてリアルにVR装置が登場し、活用されているのである。先見の明に感服。

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手の込んだトリック

2013/06/20 09:11

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ノン - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんな感じのミステリーが大好きです。
実際には不可能な場面のようにも思えるが、そこは著者の文章力で、容易に場面を想像出来ていしまう。
読んでいて次々ページをめくってしまう没頭感はたまりません。

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大満足の作品

2016/12/20 11:03

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る

非常に面白いです。読み終わって大満足です。密室トリックも、なるほどと感心しました。中心人物の二人も中々魅力的で、お嬢様の言動に周りが一々ため息するのも笑えます。ただ、理系の私でもちょっと難しい所もあり(機械系なので)、文系の方、特に制御領域に弱い方は結構イライラするかも。私的には、トリックを構成する部分に、それは流石に・・・、と言いたくなる所は一つ二つありますが、そこを許してしまいたくなるほど全体の構成は素晴らしいと思います。傑作でしょう。

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エキセントリック。

2016/03/21 12:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ななな - この投稿者のレビュー一覧を見る

孤島の研究所で起こる密室殺人。被害者は超天才科学者。更に死体の状態は。。。
と、あらすじをあげてみると、まさにエキセントリック。なのにすらすら頭に入ってくる不思議。
本当に洗練された小説だと思います。…犀川先生大好き!

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衝撃でした

2013/11/20 17:16

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アップルティー - この投稿者のレビュー一覧を見る

17年前に講談社ノベルで読んだときは、衝撃を受けました。
今読むと、作中のIT技術が古く感じるかもしれませんが、物語そのものは全く古くありません。
情緒に流されない作品が好みの方は、一読の価値があると思います。

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猟奇的なのだがグロくなく、何とも切ないミステリ

2015/10/08 13:13

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

猟奇的なのだがグロくなく、読み進めるにしたがって何とも切なくなるミステリです。

ミステリの答えは非常に理系ですので、深く悩まず雰囲気を楽しんでください。

犀川先生と萌絵ちゃんの今後の活躍、そして四季、きっと続けて読みたくなると思いますよ。
おススメです。

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異常な動機を常人が理解しようと思うのが間違い

2009/01/03 00:08

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 孤島にある外界と隔絶した研究所の中で、隔離されて生活をしている天才博士、真賀田四季。彼女は14歳の時に両親を殺害した罪で裁判にかけられ、心神喪失で無罪を勝ち取って以後、ずっとそこで生活している。地方の名士の家系である西之園萌絵は彼女に興味を持ち、自分が通う大学の助教授であり、父の教え子でもある犀川創平や研究室のメンバーとともに、この研究所がある島でキャンプを行うことにする。その夜、彼女に会うために研究所を訪ねると、そこで見たのは、ウェディング・ドレスをまといながらも、両手両足を切断され、ロボットで移動する彼女の死体だった…。いわゆる密室ものに分類される作品です。

 ボクはあまりミステリーを読む方ではないので間違っているかもしれませんが、多くのミステリーでは、読者は犯人に対して共感なり、反感なりを抱きます。探偵役はそこに至るために、異常な状況を理解できる状況に置き換えます。この際に、動機の解明ということが行われるわけです。
 しかし、この作品では、このような動機の解明にはあまり重点が置かれません。そもそも、探偵役が状況を異常と思っているかどうかも疑問です。事実として死体があって、それを実現するにはどうすればよいかを、日常の論理で理解してしまう訳です。まあ、必ずしも読者がそれを理解できるとは限りませんが、それは天才の所業なので凡人に理解できないのも仕方ない。
 では、登場人物たちが魅力的ではないかというと、決してそんなことはない。それぞれの思考方法や背景などが随所に埋め込まれ、それが彼らを彼らたるものにしています。個人的には事件と直接関係ないこれらの会話などの方が面白いとも思う。すでに世間的に十分評価されている作品なので、こういったことは十分語りつくされていると思いますが…。

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羊たちの沈黙から誕生した名作

2001/05/07 06:43

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 天才数学者の真賀田四季を巡る事件を、N大学工学部教授の犀川と、彼を慕う女子大生西之園萌絵が謎解きをする本作。S&Mシリーズの第一作とされていますが、実際には3作目として創作されていたそうです。
 とはいえ冒頭からストーリーにひきこませる力は処女作として発表するに一番ふさわしかったと納得。森博嗣独特の美学が味わえます。「環境破壊をしないためには一つの場所に留まり移動しなければよいのだ」というヴァーチャルリアリティ肯定論や、世間的常識を欠いた研究者たちが魅力的。
 トリックは情報処理を知っている人にはすぐ予想がつき、謎解きの楽しみは少ないかもしれません。『羊たちの沈黙』へのリスペクトが爆発しています。

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アイデア勝ち。高級なエンタテインメント。

2004/08/08 21:03

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アイデア勝ち──「理科系の小説」と言われる森の出世作を文科系の読者である僕が読んでまとめるとこうなる。文章は別に巧くない。人物の造形は非常に人工的で類型的。この手の小説には文章の巧さや人物造形の妙を求めない読者が多いだろう(いや、この程度のものでも褒められたりする)から、一般の読者に対してはそれで良いだろう。でも、僕のような読者にも途中で読むのを止めさせないのは、それ以外の要素があるから──それは、小説の骨組みとなる部分=構成=アイデアの勝利である。
 この構成が理科系ならではの、コンピュータ言語や16進数やバーチャル・リアリティやらが入り乱れた、とても文科系には思いつかない、けれど読めば概略は理解できて「ふーん」と思ってしまう世界である(勿論、これらのことがさっぱり理解できない文科系もいるだろう。そういう人には残念ながらお薦めできない)。
 「解説」で瀬名秀明が「このシリーズの主人公・犀川が漏らす言葉に目から鱗が落ちた」と書いているが、僕は全然そうではなかった。いや、犀川の言葉が的外れだと言うのではない。あまりにも当然のことを言っているとしか思えず、瀬名が感動している何箇所かの台詞を何も感じずに通り過ぎてしまったのである。僕は変な文科系なのだろうか?
 瀬名はさらに「この小説は通常の小説的な『お約束』に縛られることがない」と書いている。僕が一番気に入らないのはその点である。「お約束」から離れすぎてしまうと、それは単なるそらぞらしい読み物となる。僕は変な読者なのだろうか?
 ま、これは筋を読む小説である(だからあらすじについては何も書かない)。行間を読む小説ではない。それはエンタテインメントというジャンルである。そして、これは高級なエンタテインメントである。

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飽き性な私を夢中にさせてくれた小説

2024/10/30 07:39

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:受験生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

細かな情景描写から想像をしながら物語を巡っていくのが堪らなく楽しかった。

ほんの少し恋愛の要素はあるものの、メインのミステリーには邪魔にならない程度で読みやすかった。

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それにしても吃驚した

2001/01/19 16:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 密室に死体。もうそれだけで十分だ。密室から死体が飛び出してくる。ああ、もうどうしてこんなに魅力的なんだろう。 
 密室。試され、アレンジされ、使い古され、パロディーにもされ、それでもなお色褪せない魅力は、一体どこからわいてくるものなのだろう。あくまで新しい密室を追い求めるにしろ、それへの固執を批判するにせよ、閉ざされる、あるいは閉ざすということに、なぜここまで注目させられるのか。
 本作品に生まれた新しい密室のために、作品の舞台も登場人物達のキャラクターもすべて揃っていた。探偵が探偵になることの不可解さも含め、人々の語りの一つ一つに人間が思考するということそれ自体の謎が語られているといっていい。記念すべき犀川教授、萌絵デビュー作品。

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