「なんて話を考え付くんだ」の一言に尽きる(ネタバレ多め)
2024/04/14 08:39
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投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見関係のない話が実はつながっていたというのはミステリーの手法の一つではあるが、今回は本当は関係なかったはずなのにつながってしまった結果起こった悲劇というべきか
今回も犯人はわりとそのまんまだなーと思いながら読んでいたが、そんなことが全く気にならなくなるくらい面白かった
次々と明かされる真相に「どうしてこんなことに…」と頭を抱えながら読み進めていった先に迎える衝撃の結末。という安い言葉でしか僕の語彙力では伝えることができないのが悔しいですが、みなさん読みましょう
あとやっと榎木津さんの魅力がわかりました(笑)
推理小説というより、人間の精神の闇と狂気との境目を描いた物語?
2019/02/04 07:44
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな伏線があちこちに散りばめられ、3巻を費やして回収されていくわけですが、長口舌で論理的にすべての謎を解きほぐすのが探偵でも科学者でもなく陰陽師・京極堂こと中禅寺昭彦という人物であることがこのシリーズ独特の味わいというか「ひねり」なのでしょう。この京極堂の友人である関口巽の役割というのがいまいち不明ですが、本人の言うように「巻き込まれて右往左往していただけ」みたいな感じなのに、木場刑事と面識があることで回りが何やら探偵的なイメージを彼に抱いてしまっているために新たに事件に巻き込まれる羽目になった、ということなのでしょうか。探偵小説にありがちな「刑事と探偵」のタッグで事件を解決するというパターンではなく、人物関係が少々入り組んでいて人数が多いのも変わっていますね。
ただ、怪しい人物はかなり早い段階で特定されてしまい、意外性と言えば美馬坂所長と柚木陽子の関係と柚木加奈子の出自、それから陽子の女優時代に付き人をしていて、その後もずっと一緒に暮らしていたという雨宮が行方不明になった事情とその後くらいでしょうか。面白くなかったわけではありませんが、推理小説としてはなんか違うような気がしないでもないです。むしろ人間の精神の闇と狂気との境目を「魍魎」という境界の存在と「箱(匣)」という譬えを使って浮き彫りにするための大掛かりな物語、という印象を受けます。
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この巻で明らかになったことが多すぎて、陽子とか、木場さんの態度台詞性格等等が、内容に合わせて微妙に変化しているところが気に食わなかったので★四つ。内容は良かった!京極堂の解説分かりやすかった。でもやっぱり中巻が一番面白かったかも。カナコと雨宮さんの話がなんとなくスキ。
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話が展開するにつれて見えてくるそれぞれの真の姿とその必然。
全てが明らかになった後の切なさ。
鳥口さん、新しくレギュラー入り決定♪
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(正直な話)
映画「姑獲鳥の夏」を見てからテンションが↓↓に。
読む気が失せて本棚の肥やしに……。
この作品もまた映画化されるから…その前に読んでおこうかな??
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読んでいる最中、青木さんの台詞の「そんな馬鹿な話があるか!」っていう字だけが目に入りっぱなしでした。
読み終えた後の悲しさは一生忘れはしない。もう涙腺が緩みっぱなしでした。
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『魍魎の匣(下)』読み終わりました〜♪o(^-^)o
めっさ濃かったです。
あまりのおどろおどろしさに、怖くてトイレに行けませんでしたトイレ(嘘)
江戸川乱歩っぽい印象でしたが、構成はもちろん今風。
複数の登場人物の行動により、事件の情報が時系列を乱して断片的に判明していくので、それをパズルのように組み立てていくのが楽しい。「アレはそういう事だったのか!」という驚きが終始満載です(^-^)v
分冊版では、張られていた伏線を新事実と照合しようとして読み返す度に上巻や中巻に持ち替えねばならず面倒だったので、これから読む方には鈍器をオススメしますww
さて、これで晴れて映画を観に行けるわけですが、映画は全く別の話であると監督が語っていらっしゃいます。
どういう世界を作り上げたのかとても楽しみです♪
一番楽しみなのは、やはり「ほう」のシーンでしょうか。
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京極堂シリーズ
京極堂が暴く御筥様の正体。教主・寺田兵衛の息子の正体。久保俊公の捜査に訪れた青木刑事。久保の反撃に会い重傷を負う。久保の逃亡と発見された久保のバラバラの遺体。久保の家から発見された箱に詰まった頼子の遺体。美馬坂研究所に潜入した木場修。美馬坂教授との対決。陽子と美馬坂の関係。柴田輝弘の遺産の相続の為の秘密。加菜子誘拐事件の真相と久保俊公の小説の関係。
2011年6月3日再読
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読み終えると、なんだか少々気持ち悪いものが残る。
おどろおどろしい雰囲気だった。どろどろだ。人も事件も……。
最後にお口直しって話が入っていて、少しほっとしたかな。(でもやっぱおどろおどろなんだけど)。
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面白かった。
姑獲鳥も長編だったけどコッチはさらに長
前作に比べると読みやすく感じた。
今回は姑獲鳥で中心に置かれてた人物が脇にまわり
全体的に木場刑事 中心での話だった
まぁ やっぱり最後の美味しいトコロは全部 中禅寺に食べられちゃったけど。
読み終わり、楠本頼子と柚木加菜子、
二人の終期が客観的なことだけで、二人視点の内情・心情が欲しかった。
特に加菜子。前半書き込まれてただけに蚊帳の外な終わり方が物足りない
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「ウブメ〜」には馴染めなかった私ですが、これはとても面白かったです! 全体に散りばめられた伏線がじわじわと効いているし、トリックというか、「謎」も納得できる真相でしたし、倫理的な話についても色々と考えさせられるところがありましたし。不気味な空気も壊すことなく、ラストシーンまで背筋に寒いものを感じながら、それでも魅入られたように一気に読破してしまいました。京極夏彦が一気に名を馳せた理由が分かった気がします。関係ないですが、榎さんが登場すると癒されます、何か。
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76/100 No.5「長門有希の100冊」
いよいよ最終巻。
これ読み終えて即、ビデオレンタルして今見終えた。
んー 原作と随分違いがあるぞ、確かに原作1000ページオーバーの小説を
133分で見せることに無理があるし、原作読まずにビデオだけて楽しめるか?というと・・
ここにかなりの無理がある。
久保竣公のあつかいが原作とビデオでは随分と違いがある、加菜子の自殺未遂うんぬん、誘拐そして雨宮との逃避行のくだりがずっぽり抜けてる。
ビデオで気になったのは木場警部の宮迫の演技、鼻についたぞー
木場は榎木津役の安部ちゃんが適役だろーに。
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『ええ、仏頂面の石地蔵ならひとり座敷にいます』
百鬼夜行(京極堂)シリーズ第二弾。
第49回日本推理作家協会賞受賞の超絶ミステリ(下巻のあらすじより)
ミステリ・・・?これやっぱりミステリなの?
まあミステリの定義にも依るとは思いますが。
これをミステリに分類するのは異議を唱えますが、「超絶」という言葉で形容するのには納得です。
私もkろえは至高だと思う。2冊目にして京極夏彦は絶頂に達した。
もちろんこれから先も魅せられずにはおれない物語が紡がれるのですが。
これは木場修の話です。今の時代に生きる私には彼の考えがちょっと理解しづらかったですが、純情なんだな、と思いました。
それにしても関口くん視点だと榎さんは変人ですが、それ以外だと常識人ですよね。
それとも榎木津パパと話してるからかな?
このお話は京極堂のちょっとした過去なんかもあって、マストな一冊です。
関口くん、京極堂、榎さんのちょっとずれた友情がおもしろい。
09.03.01 記
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最終巻
すべての伏線をしっかりと回収していてよかった。
最後のオチが中々つらい感じで気味が悪かった。
それでも面白かった。
最後まで展開がよめなかった
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久々に打ちのめされました…。読んでいる間中、心も身体も痛くて痛くて、鳥肌が治まらなくて、どうしようもありませんでした。
うーん、これはかなり重くて引き摺るなぁ…。更に「みっしり」という表現が頭から離れません。しばらくは、まともに読書が出来ないかも…。