善悪の彼岸
考える自我から出発したデカルトに始まり、カント、シェリング、ヘーゲル、ショーペンハウアーにいたる西洋の近代哲学。本書はその遺産の上に立ちながらも、哲学そのものがキリスト教...
善悪の彼岸
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商品説明
考える自我から出発したデカルトに始まり、カント、シェリング、ヘーゲル、ショーペンハウアーにいたる西洋の近代哲学。本書はその遺産の上に立ちながらも、哲学そのものがキリスト教の伝統にいかに制約されているか、独断論に終始しているかを示し、新しい哲学の営みの道を拓く試みである。アフォリズムで書かれたニーチェの思考の記録を、音楽のように響き、肉声が聞こえるような新訳で!
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とても読みやすい
2015/09/12 15:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る
言いたいことをはっきりと言っているため、哲学初心者でも容易に読める。ツァラトゥストラや道徳の系譜も読みたくなる。
ニーチェによる伝統的な道徳性を排し進むということを説いた哲学書です!
2020/05/10 11:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ドイツ連邦・プロイセン王国出身の哲学者であり、古典文献学者でもあった実存主義の代表的な思想家の一人として知られるフリードリヒ・ニーチェによって1886年に発表された作品です。同書では、過去の哲学者たちが道徳性について考察する時に、批判的感覚が欠けていた疑いがあることと、とりわけキリスト教の諸前提を盲目的に受け入れていたことを厳しく非難しています。その代表的な対象はカント、ルターであり、伝統的な道徳性を排し進むという意味で、「善悪を超えた(=善悪の彼岸にある)」領域へと進むという意味なのです。伝統的な道徳性を破壊的な批判に晒し、その時に彼が支持するのは、感覚主義やモラリズムであり、近代的個人の危険な状態等と衝突することを恐れない積極的なアプローチと自らみなすものであると説かれています。また、他方でビゼーやスタンダールを称賛してもいます。ぜひ、この機会にニーチェによる同書を読んでみてください。
みんな悩んで大きくなった?
2018/05/03 08:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
既成道徳に対する否認と近代性の批判を通して、位階秩序の喪失に伴う人間の畜群化というキリスト教的民主主義に反対する立場を表明した書。