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チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石
著者 武田尚子 (著)
カカオは原産地の中米では飲み物であると同時に薬品であり、貨幣にもなった。ヨーロッパに到来したときも、この珍貴な実の食用について激論が交わされたが、一九世紀にはココアパウダ...
チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石
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商品説明
カカオは原産地の中米では飲み物であると同時に薬品であり、貨幣にもなった。ヨーロッパに到来したときも、この珍貴な実の食用について激論が交わされたが、一九世紀にはココアパウダーや固形チョコレートが発明・改良され、爆発的に普及する。イギリスの小さな食料品店だったロウントリー家もまた、近代的なチョコレート工場を作り、キットカットを開発、世界に販路を拡大するが…。ヨーロッパ近代を支えたお菓子の通史。
目次
- 序章 スイーツ・ロード旅支度
- 1章 カカオ・ロードの拡大
- 2章 すてきな飲み物ココア
- 3章 チョコレートの誕生
- 4章 イギリスのココア・ネットワーク
- 5章 理想のチョコレート工場
- 6章 戦争とチョコレート
- 7章 チョコレートのグローバル・マーケット
- 終章 スイーツと社会
著者紹介
武田尚子 (著)
- 略歴
- 東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。武蔵大学社会学部教授。博士(社会学)。専攻は地域社会学、都市社会学。「マニラへ渡った瀬戸内漁民」で日本社会学会奨励賞〈著書の部〉受賞。
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書店員レビュー
中南米原産のカカオは...
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
中南米原産のカカオはかつてのマヤ・アステカ社会において、宗教儀式や豊穣祈願にかかせない神への「捧げ物」だったという。
ならば、時代が下った極東の一角で、女性が男性に“褐色の宝石”チョコレートを贈る風習を製菓会社の策略として嗤ってしまう読みも甘いのか。
※
単にトリビアをばらまくでなく、今あるカカオ・チョコレート文化を生み出した近代ヨーロッパの社会を透かしみせてくれる本書著者の専門は都市社会学。
ココア製造業における資本主義生産体制へのすみやかな移行、産業心理学や社内福祉制度の発展にはイギリスのクエーカー教徒のメンタリティが重要な役割を果たしたとする論点は読み応え十分。
このトピックに反応した方は、社会学の古典マックス・ヴェーバー著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』へと読み進めて頂こう。
※
もしくはお客様、お供にお飲み物はいかがでしょうか。
同じく中公新書『コーヒーが廻り世界史が廻る』。
こちらは文学的芳香すら漂う魅惑の歴史書にしてカフェ本の極北。
チョコレートとコーヒーの相性は「カフェモカ」として実証済み。私も大好きだ。
人文担当 若竹
紙の本
知っているようで知らないチョコレートの歴史
2018/05/22 09:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カカオ豆のこと知ってる?
ココアとチョコレートの違いは ?
チョコレートは好きなのに、どうやって作られるのだろう。
中南米原産のカカオが、大航海時代に植民地化とともに、赤道帯地域に広がり、
権力者の飲み物ココアとして広がり、砂糖の流通により、チョコレートが登場する。
イギリスの産業革命による量産化とコマーシャル化でグローバルへ
ちょっぴりウンチクをスパイスに、もう一口
紙の本
時には貨幣のかわりだった
2023/11/02 13:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョコレートというのは、そもそもはあまりにも高価だったため王侯貴族のみが手に入れることができる飲み物であり、薬であり、時には貨幣のかわりだったという。それが庶民のものになるまでの歴史が面白い
紙の本
チョコのトリビア
2022/02/13 18:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョコレートをめぐる近現代史がまとめてある。
学術的に深くと言うよりは、どうやって作られるかどうやって普及したか、広告、受容の歴史を中心に全体像を幅広く、という内容。
キットカットのパッケージが青だった時代があるなど、トリビアもいろいろ。
紙の本
この一冊でチョコレートのことがよくわかる
2016/05/20 23:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界で一番人気があるスイーツは、チョコレートなのだそうです。そのチョコレートが、どのように作られ、どのようにして広まったのかが、この本を読めばわかります。写真や図も豊富で、とてもわかりやすい内容になっています。ほとんどの人が大好きなスイーツのことなので、知識を深めておくと話題作りにもなるでしょう。値段が安いのに内容が濃く、お買得の一冊だと思いました。