迫りくる帝国の脅威
2025/05/02 20:13
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日露戦争が泥沼化状態。この辺ですっかりN将軍が大嫌いになります。
北欧での裏工作もハラハラドキドキです。
そして、近づくロシア海軍にハラハラドキドキです。
司馬氏の歴史大作第5巻、ロシアとの対決!
2016/09/05 10:07
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、司馬氏の歴史大作『坂の上の雲』の第5巻です。強靭な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流し続けました。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航していました。この大艦隊が日本の近海に姿を現せば、いま旅順深く身をひそめている敵艦隊も再び勢いを得ることでしょう。これは我が国日本の滅亡を意味するのですが、要塞は依然として陥ることはないのでした。一体、この後、どうなるのでしょうか?
バルチック艦隊回航
2001/12/11 15:46
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投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
史上類を見ない大虐殺劇になった、旅順攻略戦を中心に描く。旅順陥落と前後して、ロシアの第二艦隊とも言うべきバルチック艦隊が日本に向けて就航する。
日本海海戦を前にして、大きな盛り上がりを見せた一巻。
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投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
第五巻。
日露戦争のなかの、特筆すべき戦いのなかの一つである203高地をめぐる旅順攻略戦。
大将である乃木希典は、正面からの攻撃に固執し、すさまじい犠牲を出してしまいます。
指揮官の能力で、組織の成果が決まるというのは、今も現代でも同じです。
現代は本当の戦争というよりも、ビジネス上の戦いが激しいですが、ビジネスにおいても指揮官つまりトップの資質で勝つか負けるは決まってしまいます。
乃木の場合、人間的な側面から言うととても優れた人物であることが本書を読んでいても伝わってきます。しかし、成果を上げるためのトップの条件には欠けると言わざるを得ません。
トップにはなにが必要か?
いろいろな資質が必要なことは言うまでもありませんが、戦いという場面を想定すると、「決断力」と「情勢判断力」だと思います。
部下から上がってきた情報と、自ら得た情報を組み合わせて考え、状況を判断し、その分析された状況をもとに選択を迫られたときに決断するのがトップの役割です。
ともあれ日露戦争では、なんとか203高地を確保に成功するものの、その犠牲の多さは戦争継続をも危うくする状況でした。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
真之全くみない巻
2019/01/30 10:21
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
児玉が乃木を敬いながら戦う姿が何ともいじらしく、それでいて格好良かった。
数ではしっかりと表わせない戦死者達を思い、その意志を貫くだけではなく、そこにいる大将の立場まで考えながらの行動ながらに勝利に導くというのは、どんなに難しかっただろう。
やっぱり単純な敵よりも、味方の中にいる敵の扱いが分かっている人に勝利が与えられているんだ…。
今の世の中、上司に楯突いて出世するのはドラマの中だけの事ですが、児玉さんの立ち回りは勉強になった。
と同時に真之全く見かけない巻でした(笑)
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明治と言う時代を秋山兄弟と正岡子規の三人を通して描く。
この時代の人々の豪快さ、潔さ、必死さがひしひしと伝わってくる。
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四巻同様、日露戦争の戦術を中心に描かれていた。
五巻は感慨深い内容が多かった。特に日本人のいざと
いう時の腹の括り方とロシア人の弱腰が個人的には
インパクト大だった。
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二〇三高地という拠点が日露戦争における旅順戦のポイントだったんだけど、ようやくそこを乃木軍が攻略。ポイントってことを乃木軍が理解するまでに時間かかりすぎて、歴史の教科書に書かれるような「大量の犠牲」がはらわれた。やっとこさ旅順戦は日本が優勢になりつつあった。一方、旅順艦隊を破った東郷艦隊は、大西洋から東洋に向けて発航したロシア艦隊(バルチック艦隊)を待ち受ける。4巻の伊地知ほどではないけど、日本海に至るまでのバルチック艦隊も結構酷に描かれている。けれど一つ一つの人生、それぞれの国家が本当に呼吸をさせ、輝かせている。がんばれ日本。がんばれロシア。
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こんなに戦争が面白いものだとは思わなかった。
誤解を恐れずに言うけれど、本当に面白い。
こんなものだと知っていたら、学校での勉強はもちろん、戦争を知っている人からの話だって
若い人たちはもっと嬉々として聞くだろう。
悲惨なことはもちろん悲惨だし、人を殺すことがいいことだなんてもちろん思わない。
それが戦争という状況の中でも、哀しいことだとはもちろん思う。
飽く迄小説であり、この全てが絶対に寸分違わず事実だ、とは思わないけれど、
それにしても面白い。戦争のイメージも変わったし、日本の軍隊へのイメージも変わった。
まあこれがもっと近代の戦争であれば、ここまで面白いとは感じないのかもしれない。
武士道とか騎士道とか、そういったものが色濃く残っているところに感動するのだ。
命を顧みず突撃する勇猛さであるとか、敵将の遺体を勇猛さに感動して葬るであるとか。
休戦の日、敵軍の将と出会い、敬礼をし合って菓子まで貰うとか、
降伏すると決まったとき、この凄惨な戦いが終わったことを敵味方入り混じって抱き合い喜ぶ。
滑稽にすら思えるほどに純粋で、強く、勇ましく、道の精神に溢れていると思う。
国家から義務づけられたのでない限り、
人間は本来武器をとって殺し合うことに向いていないことを証拠だてるものであろう。
という司馬さんの一文があった。
本当にそうであろうか?と少し思った。
戦時下でも殺し合いをしたくない、と、それをしなくてはならない大義名分が終わった時
敵味方抱き合って喜んだというのに、
今の日本は、陰鬱な事件が多くて気が滅入る。
それはまあ、殺し『合い』ではないので、違うといえば違うかもしれないけど、
対等でないだけに余計に惨めで惨たらしい殺しだ。
そこには武士道精神も馬奇士道精神も微塵も無い。
私たちはここで振り返る必要があると思う。
でなければ本当に、日本はプライドも何も無いただの属国になってしまうから。
今でも結構充分なっているが。
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ついに旅順占領。二○三高地を押えたとき、児玉源太郎の発した「そこから旅順港は見えるか。」って言葉、かっこよすぎ。
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もうこれは秋山好古ジャンルでいいのか!?というくらい兄の出番は少ないですが、いいんです。放っておいてください。誰がなんと言おうが、私の中で「坂の上の雲」の主人公は兄なんです!(本当は秋山兄弟と正岡子規が主人公です)
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言うまでも無い歴史小説です。
読み返す本ってそんなに無いものなのですが、この本はまた読むことになるでしょう。
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内容と評価:秋山好古、秋山真之の兄弟と、正岡子規の3人を主人公に、松山出身の彼らが明治という近代日本の勃興期をいかに生きたかを描く青春群像小説を意図したようで、前半は、師範学校を経て陸軍士官学校に学びフランス留学を経て日本騎兵を一からつくりあげてゆく好古や、共に上京して共立学校、大学予備門に学び、そこから一方は帝国大学文学部へ、一方は海軍兵学校へと異なった道へ進む子規、真之の姿が中心となって描かれている。この時点での重要なモチーフの一つは、羸弱な基盤しか持たない近代国家としての日本を支えるために、青年たちが自己と国家を同一視し、自ら国家の一分野を担う気概を持って各々の学問や専門的事象に取り組む明治期特有の人間像であり、好古における騎兵、真之における海軍戦術の研究、子規における短詩型文学と近代日本語による散文の改革運動などが、それぞれこうした状況の代表的事例として丁寧に描かれている。
後半、特に子規の没後は、秋山兄弟が深く関わった日露戦争の描写が中心となり、あたかも「小説日露戦争」であるかのような雰囲気になる。作者が日露戦争そのものを巨視的かつ全体的に捉えることを意図したために、後半部分では本来の主人公である秋山兄弟の他に、児玉源太郎、東郷平八郎、乃木希典などの将官や各戦闘で中心的な役割を果たした師団についての記述に紙幅が割かれている。
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乃木軍司令部の無能に頭を悩ませていた児玉源太郎がついに現場へ向かって指揮をとる事に。攻撃開始からわずか1時間20分で完全に二○三高地を占領してしまうというあっけなさ…(児玉が天才なのか、乃木軍司令部がとんでもなく能無しだったのか…)旅順港を見下ろしポンポン砲を撃って軍艦をあっさり沈めてしまう。児玉は旅順攻略の手柄を乃木希典に譲って退場。そして有名な『水師営の会見』ですね。旅順開城約なりて〜敵の将軍ステッセル〜乃木大将と会見の〜所は何処、水師営〜♪
ロジェストウェンスキー艦隊はアフリカ大陸周りであたふたハプニング続出(笑ってしまう)黒溝台では秋山(兄)の騎兵隊がピンチ…?!がんばって兄さん!
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ついに旅順が陥落しました。児玉の活躍で203高地がおちたのです。
一方、バルティック艦隊はまだマダガスカルにいます。
なぜか四巻をアップするのを忘れていました。