- 販売開始日: 2016/07/27
- 出版社: 徳間書店(Chara)
- レーベル: キャラ文庫
- ISBN:978-4-19-900844-3
水竜王を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ(3)【SS付き電子限定版】
著者 犬飼のの
【電子限定版】書き下ろし番外編「恐竜王と薔薇」収録。●暴君竜の可畏(かい)が嫉妬で暴走!! 潤(じゅん)の親友を手にかけて姿を消した──!? 呆然とする潤の前に現れたのは...
水竜王を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ(3)【SS付き電子限定版】
商品説明
【電子限定版】書き下ろし番外編「恐竜王と薔薇」収録。●暴君竜の可畏(かい)が嫉妬で暴走!! 潤(じゅん)の親友を手にかけて姿を消した──!? 呆然とする潤の前に現れたのは、兄弟校、彗星学園の生徒会長・蛟(みずち)!! 地上最大の両棲恐竜スピノサウルス一族の長だ。水竜人の弟妹を可愛がる蛟は、優しく世話焼きで可畏より遥かに人間くさい。しかも暴君竜を少しも恐れず潤を口説いてきて!? 凶暴な本能に支配された可畏を信じ続けられるのか──二人の愛と絆が試される!? ※口絵・イラスト収録あり
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いい人vsいい男のお話(主観)
2018/01/01 22:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Nagi - この投稿者のレビュー一覧を見る
BLの読み方として間違っているのかもしれませんが、潤と可畏の恋愛話というだけにとどまらないいろんなことを考えさせられてしまう物語でした。
水竜王・蛟を始めとした水棲の竜人は短命の上に、繁殖したくても陸棲の恐竜人以上に雌がいなくて滅びの一途をたどっている種族。
人間に憧れ、慎ましやかに身を潜めて生きている蛟たちには潤だけでなく読み手も最初の内は好印象を抱くのですが、物語が進むにつれて、彼らの真意がはっきりとしてきます。
2の翼竜王のときは個人の人間的な感情という意味合いで、やはり真意が分かっても憎み切れないリアムでしたが、蛟は彼(彼女?)以上に種族のレベルで切ない状況にあったので、元々の概念が人間に近しいだけに知るほど切なく感じるお話でした。
滅びゆく「種族」を「文化」に置き換えると、いろいろと考えてしまう内容だと思いました。
潤とともに、読み手も「どこまで暴君竜の本気度を解ってますか?」と問われているような、試されているような気分になります。
それだけに、そういう結論を出して、忌憚なく蛟のおこないを言及してバッサリと蛟自身も自覚していなかったエゴを指摘して彼を断ち切る潤の漢気は惚れ惚れとするものでした。
もちろん、その結論を出すまでに潤は可畏の本心を疑ったり迷ったりと逡巡するのですが、それでも可畏がこれまでに潤へ示して来た行動や、その源になっている気持ちの一つ一つの積み重ねを、どんな小さなことでも見落とすことなく、不安や疑心などの感情とちゃんと区別してよくよく考えてその結論にいたるところが、彼らしく、受なのですがカッコいいです。
今回は可畏が冒頭と後半に登場するだけです。
(これまではずっと一緒だったので出ずっぱりだったのに!)
それにも関わらず、可畏の存在感が半端ないです。笑
潤が人間に感性が近い蛟と恐竜の本能がベースになっている可畏とを比較すればするほど、可畏の存在感が増していくので、そういった意味でもお話の構成がすごいなあ、面白い、とガツガツ読み進んでしまう内容でした。
シリーズが進んでいくに従い、潤と可畏がお互いの想いの濃度が増していきます。
シリーズの既刊分はすべて購入しているのですが、ちょっと生活に支障がでそうな勢いで読み進めている状況です。笑
本作、切ない気分をかなり味わうのですが、自分としては読後感のよいハッピーエンドだと思いました。
水棲竜人にも、まだ未来はある、とほっとさせてもらえる読後感。
それと、生物の種族温存の本能に従っての求めと、魂の繋がりとの違いを感じさせるお話でもあり、蛟はいい人(竜人)ですが、やっぱり可畏が「男」だなあ、と惚れ直してしまうお話でした。
新キャラ登場
2016/10/16 15:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回はタイトル通り水の竜人が登場します。潤はまたしてもちょっとかわいそうな目に遭い、新能力が…。巻を重ねるごとに主人公カプのきずなが深まる感じが描かれていてよいです。
水棲竜 蛟
2020/10/07 13:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
水棲竜の悲しい運命に同情はしても、種として進化の過程で選び取った道が滅びだったわけで
草食恐竜たちが肉食恐竜に喰われないように生き延びる知恵を絞り、愛玩化を選んだように生き延びる方法を探すべきだったのだろう
今更なのかもしれないしこれから何とかできるのかも知れないが、足掻いたりせず寂しいからと潤を手元に置いたとしても種としては結局滅びちゃうんだよね
なんかその姿勢に腹が立つ
潤のいない間の可畏の苦しみはどれほどだったのかと思うと、蛟の切なさを分かった上でも胸が痛くなる
良い人(竜)っぽく蛟を説得していたクリスの胡散臭さ!絶対自分の事しか考えてなかったよね
何があっても変わらないクリスのマッドさがおかしくて笑い、なんだか救われた気分になった
今回は水竜王です
2018/09/19 20:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふる - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ3作目。水竜王の策略に嵌り囚われてしまった潤。可畏と長い間離れているため、二人の関係について潤が一人で切々と考えてしまうところが辛い。でもその後再会してラブラブ。
再確認
2017/10/28 12:06
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投稿者:かなぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
カイとの絆を深め、再確認、ですね。
あんなに暴君だったカイが・・・
ジュンくんは前からとってもかわいい子ですが、
カイくんもかわいいな~と感じる部分がでてきました。
3巻目
2021/02/05 10:13
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投稿者:zuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は水竜王蛟が登場。滅びゆく種族の水竜たちのお話はとても切なく、好きな人と最期は一緒に過ごしたいという蛟の気持ちも分からなくもない。けれどどんな相手であれ、潤にとっての1番は可畏なんだなと実感させられる巻でした。