興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明
著者 林俊雄
定住農耕社会にとって、隣接する遊牧国家は常に脅威だった。ペルシア帝国をもってしても征服できなかった部族集団スキタイ。漢帝国と対等に闘った匈奴。こうした騎馬遊牧民はいつ頃誕...
興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明
商品説明
定住農耕社会にとって、隣接する遊牧国家は常に脅威だった。ペルシア帝国をもってしても征服できなかった部族集団スキタイ。漢帝国と対等に闘った匈奴。こうした騎馬遊牧民はいつ頃誕生し、強大な力を握ったのか。「都市」のない遊牧社会を「野蛮」とみなすのは、定住農耕社会からの決めつけにすぎない。ソ連崩壊後のユーラシア草原地帯の発掘調査で次々と発見されている考古学資料を活かし、「もうひとつの文明」の実像に迫る。
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古代のスキタイ族と匈奴について、最新の知見を応用して、彼らの謎を解き明かしてくれる一冊です!
2020/02/29 14:36
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、古代の中央アジア地域に興ったスキタイ族と、同じくモンゴル高原に興った匈奴について、最新の考古学的発見や知見から、再考した貴重な一冊です。実は、近年のソ連崩壊で、これまで閉ざされてた中央アジアやモンゴル高原地域が解放され、様々な発掘が為されるようになってから、新しい考古学的発見が相次いでます。そこで、こうした最新の知見を用いて、これまで私たちが疑問に思ってきた、例えば、「ヘロドトスや司馬遷が書き記したスキタイと匈奴の共通点とは何だったのか?」、「ヨーロッパを混乱に陥れたフン族は匈奴の後裔だったのか?」、「ユーラシアの草原に国家を築き、独自の文明を創出した騎馬遊牧民は誰だったのか?」などを分かり易く解き明かしてくれます!
騎馬遊牧民の始まり
2020/07/25 10:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユーラシア大陸を舞台に世界史に大きな影響を後代まで残した騎馬遊牧民の始まりであるスキタイや匈奴について述べた本。文献と考古学を使って当時の文化や制度などについてわかりやすい。遊牧民と言っても牧畜だけをしていたわけではなく農耕民を攫って農耕も自国でさせていたというのが面白かった。
ただ、(本書の論旨には関わらないとこですが)日本の騎馬民族移住説はほぼ否定されているのでそれをスキタイの移住説について述べるときに引き合いに出すのはちょっと違うかなぁと思った
サービスが行き届いている珍しい研究書
2017/04/16 10:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
フン族のルーツを探るメインの話はあまりはっきりしないが、テーマはけっこう下世話で楽しい。その他の部分でも、最新の情報を紹介してくれている。遊牧民という資料が少ない分野ながら、丁寧に現状を説明してくれていて好感が持てた。
自らは歴史を残さなかった人々
2020/06/22 13:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字を持たなかったため自分たち自身では歴史を残さなかった人々の話。
古代ギリシアや古代中国の多分に偏見の入った文献と出土品からしか類推できないスキタイと匈奴ではあるが相当な勢力を持っていたと思われる。そのあたりの話をかなり詳しく 実例をもって記述してある。
よかった
2019/07/19 07:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
思いのほか、よかったです。教科書で匈奴などの話は出てきますが、戦いの歴史だけしか書かれてないので、初めて知ることばかりでした。