アリス殺し
著者 小林泰三
栗栖川亜理はここ最近、不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日、ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後、亜理が大学に行くと、玉子という綽名の博士研究員...
アリス殺し
商品説明
栗栖川亜理はここ最近、不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日、ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後、亜理が大学に行くと、玉子という綽名の博士研究員が校舎の屋上から転落して死亡していた。グリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死した夢の後には、牡蠣を食べた教授が急死する。夢の世界の死と現実の死は繁がっているらしい。不思議の国で事件を調べる三月兎と帽子屋によって容疑者に名指しされたアリス。亜理は同じ夢を見ているとわかった同学年の井森とともに冤罪を晴らすため真犯人捜しに奔走するが……邪悪なメルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ。/解説=澤村伊智
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最高級の本格ミステリ!
2020/11/30 23:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議の国のアリスを知らなくで楽しめるアリスミステリ。現実世界とアバターたちが繰り広げる世界の両面が描かれますが、そこには恐るべきトリックが隠されていました。描写はグロテスクで、会話もウイットが効きまくっていて、普通のミステリとはまるで異なる感覚だと思います。しかし、この特殊条件の中で、ダイナミックな本格ミステリを成立させている点はまさに奇跡と言えるでしょう。
タイトルも含めた大仕掛け、是非多くの人に堪能して欲しい作品です。
不思議の国テーマの作品の中でも異色
2020/04/19 14:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鯰江 - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議の国のアリスをテーマにしていることもあり、奇想天外な展開が多いですが、文章が読みやすく丁寧なので置いていかれることなくさらさら読めました。
序盤に分からなかったところもきちんと伏線として最後に全て回収されるので、読後感も非常に良いです。
ただ、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、終盤にグロシーンがあるので苦手な方は注意。本筋にほとんど影響ないのに描写がしっかりしていて長いので、人によっては読み飛ばした方が良いかも。
しかし物語としての完成度が高く結末の意外性も良かったので星5としました。
アリス殺し
2022/06/13 23:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小林泰三さんの作品は、酔歩する男が1番好きだったのだが、アリス殺しを読んで、彼の作品の幅に驚いた。SF系が特別好きな訳では無いのに気づいたら吸い込まれていった。物語感が強く、また表現力も高く私の好みの作品であった。
もう一度、読み返したくなる
2020/04/18 18:21
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投稿者:シロクマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の好みにドストライクでした。
童話特有の、少し不気味とも言える雰囲気がお好きならぜひ読んでみてください。
少しグロテスクなので、苦手な人は注意です。
発想に脱帽
2021/01/10 16:27
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実の世界と不思議の国の世界を行き来しながら、殺人事件を解決するというストーリー。不思議の国の登場人物は、現実の世界の人とパラレルの関係にあるアーヴァタールとして登場。不思議の国の誰が、現実の世界では誰に当たるか他人にはわからないし、不思議の国で死ねば、現実の世界で本人も死ぬという関係性が、ストーリーをすごく面白くしています。この発想と試みは読む価値あり!と思いました。残念だったのは、不思議の国の世界の登場人物のイメージが掴みにくかったところ。このストーリーの発想力に脱帽です。
不思議の国のアリスを知っていたら楽しめる
2020/10/27 10:30
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
元ネタのストーリーの不条理さをそのままでした。いらいらする会話のやりとりが世界観そのままです。謎がたくさんで、小林泰三特有のグロい描写は読んでいて気持ち悪くなりますが、それ以外は面白かった。
風変わりなミステリー
2020/08/23 16:58
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投稿者:ふじこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢と現実が交錯する独特なミステリー。『不思議の国のアリス』の世界同様サイケデリックという言葉が思い浮かびます。
会話文主体で進行するのも珍しく読み始めは戸惑いましたが、世界観に慣れてくると悪くない感じです。
アリス好き、ファンタジーとホラーのテイストが苦手でない、ミステリーが好き、にあてはまる方にはおすすめです。
設定の妙
2020/07/22 18:15
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投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
非現実を設定し、そのルールの中で読者を騙すという作品は多数ありますが、本作もその一つ。現実の世界と夢の世界をリンクする設定。この設定自体魅力的ですが、どういう部分で騙すのだろうと読み進めていきましたが、なるほど、その部分で引っ掛けてきましたか。犯人が明らかになった時点でも未だ結構なページ数が残っているので、もう一捻りあるなとは思ってましたが、更に引っ掛けられました。面白かったです。ただ、あの人物についての説明がほとんどないのが多少不満。ちょっと唐突感もあり、もう少し説明が欲しかった気がします。加えて、死刑場面はちょっと蛇足気味(童話ベースとは言え、はしゃぎすぎ?)。
☆アリス殺し☆
2024/08/03 22:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学院生の栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日、ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後大学に行ってみると、玉子という綽名の男が屋上から転げ落ちていた。次に見た夢の中でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死。そして不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、なんと、アリスが最重要容疑者になってしまう!
地球と不思議の国とで交互に起こる、奇妙さ、気味悪さ、不可解さに、「どっちが真実?」と、二転三転のどんでん返しが読者に迫る。
ラストの意外性は良かった
2020/03/13 18:31
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投稿者:AI - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレになるから書きませんが、読者の先入観を逆手に取ってどんでん返しをしたラストはなかなか良かったです。
評価が分かれそう。
2023/02/18 17:57
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構前に話題になってた作品!
不思議の国のアリスが大好きだし話題作だったし買ってしまいました。
話題になってたほどグロさはなかった。でも何回も騙されました笑
結構面白かったかな!
もう、ホントにうざい!!!
2021/08/27 14:57
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルと、表紙絵に惹かれて購入。
しかし、登場人物の会話の、あまりの下らない応酬が、もううざいのなんの!
途中で、読んでる本を投げつけようと、何べん頭上に差し上げたことか。
気の短い人は、この本読まない方がいいですよ。
「不思議のアリス」をモチーフにした小説。映画、アニメなど、世の中には掃いて捨てるほどありますが、この本はその中でも特異な部類に入ると思います。
まず、「あちらの世界」の登場人物は本家盗りでいいとして、「こちらの世界」の(どっちがどっちのアーヴァタールか知りませんが)登場人物が、まあ間抜け揃い。
いや、どっちもどっちなのですが、殺人事件が起こっているのに、どちらの世界もなぜか牧歌的な毎日が続きます。それしかないんだろうけど、「???」です。
小林泰三の言葉遊びは、とにかくうざいです。同じ遣り取りは3回目までは許すけど、4回目からはもう死刑確定。
それが小説の最初から最後まで、延々と繰り返され、垂れ流されて、読む方としては忍耐の限界を試されている気分。
それでも、これだけの感想文を書かせるってことは、きっと何かの魅力があるんでしょうね。それが分かるまで、このシリーズ読み続けようと思います。
やられた
2019/10/22 18:12
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投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
機銃掃射の如く続く言葉遊びに気がそれている間に物語が進行している。現実と夢の境界がだんだん曖昧になり始め最後は…ミステリーとして謎を追いかけつつ、ホラー的な残虐シーンに辟易し、それでも最後の種明かしまで勢いで読みきれた。最後のシーンはちょっと食傷気味にはなったが、なんだろう?面白かった。
ワンダーランド
2019/09/08 08:30
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投稿者:モフモフモフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリ的には仕掛けも非常に面白いし、不思議の国でのユーモラスな会話も楽しいので、本来ならもっと高評価なのだが……ホラーが苦手というのを再認識することになった。
えぐいシーンが読んでいて非常につらい。
しかし、これは単に得意不得意の問題なので、残酷描写に耐性がある人には間違いなくおススメのSFミステリだろう。ぐいぐいと作品の世界に引きこまれること請け合いだ。
不思議の国のアリスありき
2024/08/17 07:08
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まるいし - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ有り
不思議の国のアリスの内容を知っていれば
犯人はアリスに似ていると描写のあるメアリーアンだとわかってしまうしトリックもあまりひねりがなく、世界観ありきで成り立っている。
真犯人の動機もそんなことで?とあっけに取られるし不思議の国のアリスの世界観に頼りすぎていてこの小説の独自の良さがわからなくなっている