読割 50
電子書籍
祝祭と予感
著者 恩田陸
コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子...
祝祭と予感
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祝祭と予感 (幻冬舎文庫)
商品説明
コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」ほか全6編。最終ページから読む特別オマケ音楽エッセイ集「響きと灯り」付き。
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紙の本
続編はありません
2022/06/18 14:24
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は「蜜蜂と遠雷」のスピンオフであって、続編ではありません。本編はきっちり完結しているので、続編ではないことに逆に安心(?)して読みました。本編で書く人物の輪郭がはっきりしていましたが、彼(彼女)ならこんなことするよね、と自然と書くエピソードになじめました。個人的には課題曲の「春と修羅」に関わるエピソードが胸にしみました。
スピンオフ作品だけでなく、巻末のエッセーも興味深く読み、取り上げられた楽曲を聴いてみたくなりました。
紙の本
短編なのに満足感がすごい
2023/05/31 21:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
蜜蜂と遠雷のスピンオフです。 ナサニエルと三枝子、ホフマンと塵君はこうやって巡り合ったんだなとわかって、あたたかい気持ちになりました。
紙の本
蜜蜂と遠雷のスピンオフ
2022/11/30 18:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「蜜蜂と遠雷」がとても気に入ったので、そのスピンオフ短編集ということで手に取りました。
時間軸として「蜜蜂と遠雷」よりも前の話、後の話があり、どれも楽しめました。
個人的には、奏ちゃんはとても好きな登場人物だったので、彼女の話があるのがうれしかったです。「蜜蜂と遠雷」のおかげで読んでいてどうもピアノの曲を感じてしまうのだけど、奏ちゃんのビオラ、聴いてみたいです。
ただ、一推しの亜夜ちゃんのこれからの話をもう少し読んでみたくはありました。
ですが、「蜜蜂と遠雷」の登場人物は皆しっかり歩んでいくことができる人ばかりで、それぞれの主人公の曲を奏でているだろうから、まあ、いいのかな。
「蜜蜂と遠雷」を読んだ後の余音として、良い短編集だと思います。
紙の本
祝祭と予感
2022/08/26 20:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸の作品で蜜蜂と遠雷のスピンオフということで短編を読みました。先生はこれ以降は続編をださないとのことですが、いつか続編を書いてほしいです。先生がピアノを習っていた時の思い出の作品ではないかとも思いました。私もピアノを習っていたので先生の気持ちや作品の中の主人公の気持ちが良くわかりました。
紙の本
ピアノ
2022/05/05 09:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あーす - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピアノの音をこんなに神秘的に描くことができるのか、と感動しました。蜜蜂と遠雷のスピンオフということで、とても楽しみにしていた作品です。ピアノの音を聴いていなくても、うっとりしてしまうような文章です。
紙の本
蜜蜂と遠雷スピンオフ
2023/06/18 13:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「蜜蜂と遠雷」スピンオフ短編集。時期はマチマチながらも本編で語られない人間関係を補完する。塵とホフマン先生の出逢いが描かれる「伝説と予感」は運命の出会いとは神の啓示を受けたが如きものかと思わせる描写。それと「春と修羅」の創作に至った状況を描く「袈裟と鞦韆」が印象に残りますが、それ以外も、この人物には、こんな逸話があったんだと感慨に耽る短編ばかりで、「ミツバチと遠雷」の世界に連れ戻された気分です。惜しむらくは明石が登場しないことぐらいでしょうか。本編ほど重厚ではなく軽く読めますが十分に満足です。
紙の本
嬉しいスピンオフ
2022/12/29 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
一番のお気に入りは奏ちゃんのヴィオラ。
運命的な出会いを果たした奏ちゃんと相棒。
音色を聴く事ができたら!
サナニエルと三枝子の出会い
元夫婦で腐れ縁の悪友、ライバルで同じく音楽の世界の住人。
こういう関係も悪くない。
これも幸せなんだと思った。
紙の本
美しい蛇足
2022/04/12 20:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
各キャラクターの掘り下げエピソード(というか、余談)なんだけど中々味があっていい。本編はあれで完結していて、これ以上は何を書いても蛇足になりそうだし。これは恩田さんが本編に入れられなかったんだけど、捨てきれなかったエピソードなんだろうな。美しい余白、あるいは豪華なディナーを腹一杯食べたあと、一口食べた美味しいデザートといったとこか。『春と修羅』、もう一遍読み直すかなあ。
電子書籍
再会
2023/04/08 08:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
蜂蜜と遠雷、の登場人物に再会出来ました。とはいっても、その後の物語だけではなく、少し前の物語もありますが。作者さんは、スピンオフを、書くのは抵抗あるのかもですけど、こういうのは良いと思います