卒業生には向かない真実
著者 ホリー・ジャクソン(著) , 服部京子(訳)
大学入学直前のピップに、ストーカーの仕業と思われる不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話や匿名のメールが届き、首を切られたハトが家の敷地で見つかったり、私道にチョーク...
卒業生には向かない真実
商品説明
大学入学直前のピップに、ストーカーの仕業と思われる不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話や匿名のメールが届き、首を切られたハトが家の敷地で見つかったり、私道にチョークで頭のない棒人間を描かれたり。調べた結果、6年前の連続殺人との類似点に気づく。犯人は逮捕され服役中だが、ピップのストーカーの行為は、この連続殺人の被害者に起きたこととよく似ていた。ピップは自分を守るため調査に乗りだす。――この真実を、誰が予想できただろう? 『自由研究には向かない殺人』から始まった、ミステリ史上最も衝撃的な三部作完結!/解説=吉野仁
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衝撃の展開
2023/12/27 21:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
とは聞いていたけど、確かに予想外だった。これジャンル変わっちゃうじゃん?????!という意味でも予想外だった。わ、私は少女探偵謎解きものを読んでいたはずなのだが…前作の終わり方的にダークになることは予想していたけど、こうなるのか…
前半の展開は「冤罪の真相を突き止める」=なるほど最終章にして原点回帰なのね、という点から面白く読んだ。後半の内容は、そうなっちゃうのかよという戸惑いはあれ、「冤罪」を扱っている点ではこれも原点回帰と言えなくもなく、そういう意味では突拍子もないわけではないんだなー…と受け止めた。
そして、やはり戸惑いより面白さが勝った。これまでとは真逆の意味でドキドキしたし。あとがきを読んでああいう展開になった理由もわかり、納得できたし。あとピップとラヴィの、お互い困った時は「彼/彼女ならどうするだろう」と考えて窮地を乗り越えていくという関係性も良かった。今後の彼らの人生が幸せなものになることは難しいかもしれないが、この二人ならというたくましさ。
あと読んでいて思い出したのは、題名を書くとネタバレになるので伏せるけど、2018年にアメリカで刊行され全世界で累計1500万部を売り上げたミステリー小説。今はああいうことになった女性キャラクターは逃げ切れるんだなあ…という点で。2012年頃の作品だと、やはりネタバレになるので題名は伏せるが、英国推理作家協会賞も受賞しシリーズ二作目にして日本でも話題作になったフランスのサスペンス小説とか、2014年に映画化もされたNYタイムズベストセラー第1位のミステリ小説とか、虐げられ軽んじられた女性が復讐は果たすも最後は死を選んだり、自殺しようとしたり(とんでもサイコパスであっても!)する話が多かった記憶がある。この作品の場合、自首は考えても自殺は一瞬たりとも考えなかったよね。時代の変化を感じると共に、死ななくていいんだ…!という不思議な感動も覚えた。
難を言うと一点だけ、ドラッグの扱いが軽すぎない?というのは気になった。ピップが依存症になってたのは後の展開のためだったのねと理解はできたけど、いくら薬に頼ってる場合じゃねえ事態に陥ったからって、あんな簡単に止められないんじゃないかと思う。ヤングアダルト小説で若い読者も多いことを考えると、ここだけはちょっと著者や出版社側に考えが足らないよう感じた。
確かに、衝撃的だ
2023/10/02 15:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
賛否で言ったら、間違いなく否定だけど、面白かったのは間違いない。
ただなあ、やっぱり、どうしても受け入れられないなあ。
究極の自分勝手じゃん。
自分と自分の仲間だけが納得できればいいって。
一応、物語の評価として星は付けとく。
どんどん
2024/06/30 16:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピッパがどんどん追い詰められていく感じがつらい・・・。
自分のしたことの大きさに押しつぶされそうになっている感じがつらくて・・・。
と思っていたら、どえらいこと!
ピップ
2024/02/23 19:33
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダークな始まり方で、ピップの精神状態が心配でハラハラしっぱなし。
そんな展開!?と思いつつ、司法制度のどうにもならない状況とか、ピップの怒りもわかるし・・・とか、いろいろ考えさせられたり。
語られない部分に、ピップの普通の幸せが訪れると信じて。
まさかの展開
2024/02/17 10:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1冊で2つの違った話が楽しめる長編。特に後半は王道の倒叙もの。今作では過去2作の明るいピップではないのが残念。でもやっぱり特に後半は、応援したい気持ちになります。1作めのピップからすれば、まさかこんなことになるなんてという展開で、でも個人的には、圧倒的に後半のほうが、ピップを応援したくなるので、面白く読めました。
考えさせられる着地点
2024/02/15 16:07
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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の行動に終始イライラしてしまう。しかし、作者の実体験を踏まえた青春?社会?ミステリとしてはこの構成が正解だろう。高い評価点は付けられないが、読んで後悔はない。