- 販売開始日: 2024/02/15
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: HARTA COMIX
- ISBN:978-4-04-737632-8
司書正 巻二
著者 丸山薫(著者)
聡明で美しい息子・蓮が、天命により司書正となった。その現実を受け止めきれない王は蓮を死んだものとし、蔵書樓を封鎖。司書正をかいがいしく世話する側女キビ、利を得ようと悪どく...
司書正 巻二
商品説明
聡明で美しい息子・蓮が、天命により司書正となった。その現実を受け止めきれない王は蓮を死んだものとし、蔵書樓を封鎖。司書正をかいがいしく世話する側女キビ、利を得ようと悪どく立ち回る彭太監、我が子の死の悲しみに暮れる蓮の母、次期王の座を狙う母子――国家最大のスキャンダルを巡り、宮廷内の陰謀が絡まり合う!人間の欲望に天が与える運命とは? 丸山薫が描き出す、壮大で緻密な古代中国宮廷劇、待望の第二巻。
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歴史ファンタジー人間関係いろんな要素が丁寧に織られすぎてすごい
2025/03/23 02:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう何度も読み返してます。
読み応えがすごいです。
歴史、ファンタジー、王宮内の権力争い、人間関係等。。
多角的で丁寧に作りこまれてるなあと読むたびに感じますが、
キビちゃんの明るくて軽やかな性格に魅力的な登場人物、設定、動物、
そして丁寧でしっかりなのに優しい絵柄のおかげで読み応えがあるのに読みやすいです。
ファンタジーと例えていいのだろうか言葉選びに迷いますが。。
もっとスピリチュアルといいますか哲学的、死生観といいますか。
丸山先生の他作品も拝読し、ああ~司書正のエッセンスを感じる~と楽しんでおります。
個人的にゲースロの、あのファンタジーと宮中の愛憎陰謀渦巻く感じがすきなので、
王太子が登場した際に、ああ~~~そっくりじゃん~~(喜)となりましたし、
公子の徹底した隙のない立ち回りといい、今後の展開が楽しみな要素が多すぎます。
漢字の扱いが秀逸
2025/02/02 16:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖しい血縁関係や宮廷陰謀など中華ファンタジーの王道をゆく重厚なストーリー展開は見事である。そしてこの作品には本来象形文字であったことを彷彿とさせる「漢字」の扱いが素晴らしい。中島敦や円城塔の「文字禍」を思い起こさせるような、象形文字の味わいを残す篆書体の「鳥」が飛び回るカットに心を奪われてしまった。
とても人間模様が濃いマンガ
2024/04/13 17:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:幸三 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物たちの目的や思惑が錯綜していて、読んでいて充実感を得られました。
権力の中枢で打算と策略がぶつかり合う人間ドラマとしても楽しめました。
このキャラクターたちは何をやりたい人なのか、その情熱はどれほどのものなのかが凄く伝わってきます。
曖昧な時代なら、そういうこともあり得たかも知れないリアリティを感じられる。とても嬉しい。
ギリギリ有り得たかも知れない可能性のある気配に包まれた世界に触れれて嬉しい。
読み返すたびに、人物たちが持つ道具の造り込みに唸らさせられます。
面白い漫画なのでオススメです!
モルグの消耗品
2024/03/02 14:27
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮仕えは大変だ。
上役からの厳命に背けば、職を追われて、路頭に迷う。
運良く、僻地へ左遷されたとしても、治安が悪いので、気楽に物見遊山する事は、叶わない。
故に、世渡りが下手な人間は、絶対、職を奉じるべきではないのである。
宮中に於いて、如才なく振舞う、とは、口を慎む事に他ならず、好奇心が旺盛で、お喋りな輩が、任官するに当たっては、重々、気を引き締めて、立ち回らなければならない。
司書正の側女として、日夜、職務に励むキビには、仕事中に気安く話しかけられる同僚がおらず、休憩中に外出するのが困難な職場環境でもあり、且つ、仕事場には彼女と噂話に興じる相手がいないので、キビが罷免される惧れはないであろう。
だが、油断は禁物だ。
書物を管理する役所に詰めている人物が、押し並べて、物静かであり、全員が政争に明け暮れる生き方とは無縁である、とは言い切れない。
司書正は、国王に近侍する役職の中でも、特に、重要な立場である。
国内外の情報を、書物と言う形で、保管し、国王が臨席する場で、適宜、開示する職務行為は、高い秘匿性が求められる。万一、司書正の周囲に情報漏洩に関与する者がいれば、その者は必ずや厳罰に処されるであろう。
上に立つ者も大変だ。
毎日、大勢の者から傅かれても、国王は優越感に浸っている訳ではない。
臣下からは無理難題の裁可を催促され、妃とは心が通わずに、世継ぎが決めらなくても、天命には背けない。
国王は、言葉と文字に、縛られる。
言葉と文字は、人々の意思の疎通を、仲立ちするものだが、それらは天と人との交感にも寄与し、その術に長けた者も政治に参画するので、国政は合理的な判断と神秘的な直感とが混交する中で執り行われている。
その術に類する能力を霊感と名付けるのだとしたら、世の中には、役人ではなくても、霊感のある人物がいる。
内憂外患の状態へ移行しつつある、この国の成り立ちには、不可解な点が多々あるのだが、歴史は、言葉と文字に、依存するので、記載されなかった事象については、たとえ国王であろうとも、知る事が出来ない。けれども、霊感のある人物には、言外の真実を探る手段があるようだ。
建国には犠牲が付き物で、政治と血とは親和性が高く、遺民は移民する。
キビは蛮族の出である。
宮仕えは大変だ。
ファンタジーと歴史の調和
2024/02/26 16:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵の雰囲気はアフタヌーン感があって、歴史モノでもさっぱりした印象ですが内容が進むと多角的な想像が膨らむ物語です。個人的にオススメの作品なので是非、気になった人は手に取ってみてください。
キビの秘密?
2024/02/17 17:17
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
徐々に明らかになるキビの正体。
そんな彼女のチカラと司書正のチカラ。
2つのチカラはこの先、何を起こすのか。
そして、司書正が蓮公子に戻る可能性は。
セン国とコウ国。
2つの国の間にある駆け引き。
セン国の先王と現王。
コウ国の現王と王太子。
コウ国の公主だったセン国の王妃。
セン国のガクイ公子は誰の子か?
ドロドロしている王家の事情と興味本位でうろつき...権力者を無計画に脅す...愚か者たち。
キビが司書正に見たものの正体は。
どうまとめていくのが楽しみな。
しかし、ガクイ公子、不気味だな。
生臭い裏事情
2024/02/22 12:04
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
王后と実兄の関係がとにかく生臭い。
それが息子の出生に関わっているのが更に事態を複雑化させている。
そりゃ王は王后にもその息子にも愛情がわかないのも仕方ない。
キビが司書正とある程度コミュニケーションが取れるのは彼女の持つ異能ゆえか?
亀の幻影との接触で見た暗い淵を彷徨う公子の姿は哀れだった。
公子を元に戻したいと願う王の思い、キビの力、ケイに興味を持つ欽。
それらが今後どんな流れを呼ぶのな、見守りたい。