- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2024/04/15
- 販売終了日:2024/04/28
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-328731-8
電子書籍
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2024年4月28日】ジパング(1) 新着
著者 かわぐちかいじ(著)
【無料試し読み閲覧期間 2024/4/28まで】200X年のイージス艦が、1942年にタイムスリップしたならば――。“来(きた)る”太平洋戦争が、その先の“みらい”が激震...
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2024年4月28日】ジパング(1)
閲覧期限:2024/04/28 23:59
ジパング(1)
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ジパング 1 (モーニングKC)
商品説明
【無料試し読み閲覧期間 2024/4/28まで】
200X年のイージス艦が、1942年にタイムスリップしたならば――。“来(きた)る”太平洋戦争が、その先の“みらい”が激震する!! ――海上自衛隊所属、最新鋭イージス艦「みらい」、謎の暴風雨に遭遇(そうぐう)。そしてすべての僚艦(りょうかん)、失踪(ロスト)……。やがて、1942年・ミッドウェー海戦域のド真ん中に“出現”した「みらい」は、撃墜(げきつい)された海軍将校を救助。そして、「歴史」は塗り替えられる――!! 講談社漫画賞受賞。圧倒的なイマジネーションで描き出される、歴史横断超大作!
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紙の本
もしも最高級のイージス艦が60年前にあったら
2005/06/17 23:38
17人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
海自の持つイージスシステム搭載艦「こんごう」と、現在でも世界最大の大戦艦「大和」が戦ったらどちらが勝つか。あっという間に大和は沈む。超長距離戦を得意とするイージス艦ならば、大和が戦う前にピンポイントのトマホークで(現在の海自にはない)沈むことになる。
そもそも、イージス艦の「イージス」とは神の盾のことである。日本も盾のつもりでアメリカからイージスシステムを買った。しかし、イージス艦の力は尋常ではない。リーサルウェポンとでもいうべき極上の剣でもある。海自の持つイージス艦3隻と中国海軍が戦えば、あっという間に海自が勝つ。現在も日本海軍は、アメリカについで世界2番目の精強を誇る。
そんなイージス艦が太平洋戦争の最中にワープしたのが、この「ジパング」である。一見、話が単純な思いつきで、「戦国自衛隊みたいじゃないか」と思うかもしれない。たしかに、着想はそうかもしれない。しかし、その後の話は、さすが元海自だけあって、武器や歴史の話は精緻である。
中には、山本五十六司令長官や石原莞爾、米内光正など実在の人物が実際の顔に近い形で登場している。完全に、史実どおりの人物と歴史事件のなかにこのイージス艦「みらい」は飛び込んだ。
最初の頃は、あまりに平和主義過ぎる乗組員のせいで話がつまらないと思っていたのだが、最近いよいよ面白くなってきた。
私は、いつも迷う。私は、同じ日本人が10万も原爆で死んだことが我慢ならないし、なんとしても原爆を投下したかったトルーマンやルーズベルトが許せない。
サイパンで玉砕した5万にも及ぶ将兵と民間日本人、ガダルガナルで餓死した2万人・・命を落とした父なる将校たちに感謝しても仕切れない。これまで何度にもわたり、合掌し心で泣いてきた。
太平洋戦争でアメリカを粉砕していたら何とも報われるだろうと思う。しかし、本当に大日本帝国は勝って良かったのかとも思う。これは、日本なんか負けちまえばよいという反日的考え方とは180度異なる。
負けなければ、昭和天皇を押しのけ国政を歪曲していたアホ軍人を退場させることが出来なかった結果、やがて日本はソ連に占領されていたかもしれない。そして、北日本と南日本というドイツのような分断統治になっていたかもしれない。負けた方が、良かったのか・・答えはでない。
本書の主人公のひとり草加は、もっと有利な条件での早期講和を実現すべく、イージス艦「みらい」をもその構想に組み込み、世界を動き回る。それが、最も妥当な結論だろう。勝ちすぎず、負けすぎず、有利に講和する。トルーマンがそれを許すかは別として、発想として、おそらく私も同じに動くだろう。勝ちすぎる必要はない。
実に、バランスがいいのがこの「ジパング」だ。イージス艦「みらい」が沈めば、この話は終わりだ。なんだか、この一隻が沈んだら地球は滅亡だと手に汗握った(放映当時生まれていなかったが)「宇宙戦艦ヤマト」を思い出す。期待できる読み応えのあるシリーズであり、お勧めです。
電子書籍
ジパング 1
2018/05/13 19:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どいさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
かわぐちかいじの代表作。始まりこそ、イージス艦が過去にタイムスリップするという突拍子もない展開ですが、第2次世界大戦の海軍を中心に描き、太平洋戦争、戦後日本の意味を問う大作。今だからこそ読んで欲しいシリーズ。
電子書籍
歴史。
2022/04/29 14:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:michaq - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を初めて読んだ時に、歴史がどうなってしまうのかとドキドキしたのを思い出しました。草加少佐もみらい艦の皆も格好良いけれど歴史の漂流者という不安定さが印象的です。
電子書籍
ストーリー展開の面白さや 軍艦の描写
2021/10/03 10:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「沈黙の艦隊」に仮想戦記やタイムスリップを加味したような作品である。ストーリー展開の面白さや 軍艦の描写は前作以上に見事である。自衛隊の専守防衛の意識や次代を変えることについての葛藤がよく描かれている。ただこの作者、人物表現は苦手のようで、しばしば 人物を混同してしまう。
紙の本
異世界転生に通じる展開
2019/06/23 20:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:へもへものへじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最新鋭イージス艦が、第二次世界大戦中の太平洋にタイムスリップして、米軍相手に無双するという初期の展開は、最近流行りの異世界転生を思わせます。
しかしそれだけだは終わらないところが、この物語の奥深いところです。
タイムスリップした時が、ミッドウェイ海戦で大敗した後というところがミソかも知れません。
ミッドウェイ海戦の前だったら、また違った物語になっていたでしょうね。
ミッドウェイ海戦の後にタイムスリップする展開にした理由を、著者に訊いてみたいですね。
紙の本
日本とにっぽん
2001/05/25 22:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にむまむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで数々描かれてきた架空戦記。マンガといふメディアの中で、独自の世界を作り続けていく作者の渾身の一作である事はまちがいないのですが、どうしても今までの作品世界から抜けきれない(ダブってしまう)面も読み取れてしまう。あまりメッセージ性を強く押し出しすぎると、架空マンガの楽しさを殺しているようにも思えるし、ここは評価の分かれる処です。登場人物も非常に強い個性でせまってくるし、作品としてもメディアミックスの面もみえてくるのではないだろうか??? 多少説明が多くなって小難しいが、そこはご愛嬌でしょう。
紙の本
4月21日今日のおすすめ後編
2001/05/21 22:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
で、読んでみたら……いやあ、さすがに面白かったですね。人間描写は相変わらず冴えに冴え、見事にかわぐち漫画になっているではないか。しかも架空戦記の「定番」を露骨なまでに遵守している。たとえば冒頭、謎の雲に包まれて最新自衛艦「みらい」が60年前の太平洋にタイムスリップする場面は、まんま『ファイナル・カウントダウン』からのイタダキである。ちょっと露骨すぎないかと始めは思ったが、読むにつれて、そんなことはどうでもいいことなのだとわかった。
ゴジラ映画にしても、観客の興味は「ゴジラはなぜ出現したか?」ではなく「ゴジラが東京に出現した、さあどうなる?」であるわけだ。こういったものはあまりくどくどと原因を説明すると「本当に描くべきこと」から話が逸れてしまう。SFでリアリティを保証するのは原因の「説明」ではなく、その後の主人公たちの「行動」なのだ。さすがはかわぐちかいじ、この辺の呼吸にぬかりはない。
さて、読むうちに、やはりというか作者の「仕掛け」が現われる。第一巻の中ほどで、タイムスリップした「みらい」の隊員たちが太平洋上で撃墜された日本の戦闘機から高級将校(草加少佐)を助けるのだが、物語が進むにつれて、最初は脇役と思われていたこの将校が実は主役であることがわかってくるのである。
普通、こういったテーマは現代の目で過去が描かれることが多い。過去において彼らはスーパーマンであり、読者もまた一緒に優越感に浸れる仕組みになっているのだ。勿論『ジパング』でも冒頭はその線で話が展開するが、それはかわぐち一流のフェイント。草加少佐が登場するや物語は一変するのである。超優秀な軍人である草加は「みらい」の出現が当時の日本にもたらす意味をただちに理解する。そして物資の補給という「みらい」唯一のアキレス腱を巧みに利用して、「敗戦」という未来を変えるべく行動し始めるのだ。
当然「みらい」のメンバーとは確執が生じることになるわけだが、しょせんは実戦経験のない現代人、物語は徐々に草加のペースになっていき……というあたりで、筆者もかわぐちの術中にはまった。作品から目が離せなくなったのである、ヤレヤレ。
架空戦記という舞台を得て、かわぐちは水を得た魚のように生き生きとしている。なるほどこれならば、ソ連の崩壊という予期せぬ現実に追い越されてしまった『沈黙の艦隊』の二の舞になることは避けられるだろう。いわばリターン・マッチというべきか、かわぐちが『沈黙の艦隊』で本当に描きたかったテーマが、これから始まるのだ。
(bk1編集部 マンガサイト担当)