校閲ガール みんなのレビュー
- 著者:宮木 あや子
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紙の本校閲ガール トルネード
2017/05/19 23:19
あさっての方向に飛んでいきました。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ化の影響が悪い方向に出たと言っていいでしょう。
第一作の「校閲ガール」、第二作の「校閲ガール
ア・ラ・モード」が軽やかなお仕事小説で、知的好奇心が
刺激されて大いに楽しんだだけに、第三作は残念としか
言いようがありません。
巻末におまけ漫画があり、脇役による掛け合い漫才風に
書かれているのですが、最後のコマのセリフが作者の
気持ちなのでしょう。
次作はどうなるかとの話題で、次巻は受付ガールだと
息巻く子に、隣でもう出ませんとつっ込む子。
さらっと書いてしまいましたね。
確かに、完全にネタ切れ感のある一冊でした。
校閲ガールの主人公、河野悦子。
物語は、校閲ガール恋のバカンスから始まります。校閲の仕事も
そこそこに、前巻でいい感じになった作家さんとお布団シーンを
ぶちかまします。お仕事小説の名残はほとんどありません。
かろうじて、校閲で見つけた不自然な文章から隠された
メッセージを読み、謎解きに結び付けるシーンもあるのですが、
これがあまりにも強引。本題にはなりきれない状態です。
そして、恋のバカンスが終わったら、次の章のタイトルで
衝撃が走ります。
>辞令はある朝突然に
やっちまいました。校閲部を飛び出しました。
そもそも前章が恋のバカンスなので、きれいな女優さんたちが
景気のいいセリフで掛け合いをする、楽しそうなドラマ画面が
想像できてしまいます。
文章も会話主体で描写が少なく、深みが足りません。
つまりドラマ的にはおいしいカットが想像できますが、小説的には
おお滑りもいいところなのです。
最終章は、When the World is Gone.
校閲部に戻り、自分は読むことが好きな人間で、ファッション誌の
最良の読者である事に気付いて終わるという締めです。
なんというタイトルやら。著者はいやいや書いたのですかね。
一冊全てに、これほどやけっぱち感がある作品も珍しいです。
ドラマのヒットって怖いですね。第一作、第二作をかなり気に入って
いただけに、衝撃を受けてしまいました。
そんな不思議な残念さを味わう、特殊な楽しみ方の一冊です。
シリーズ第一作、第二作を読んだ人限定の作品です。
それ以外の人が楽しむことが想像できないのですが、この軽やかさが
好きという人も中にはいるのかもしれません。
少なくとも、校閲シーンを期待してはいけない作品です。
紙の本校閲ガール
2018/05/07 22:25
期待外れ
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビドラマは見てないのだけど、校閲という仕事に興味があったので。
でも、校閲という仕事の話というよりはファッション好きの女の子の話で、私はあまりなじめませんでした。というか、よく分からない部分が多かった……。
ただ、コンビニ弁当を食べても、ちゃんと洗ってプラゴミに出す、という場面が何回かあって、案外きちんとしたところもあるんだなあとは思いました。
続編が出ているようだけど、もう読まないなあ。
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