書楼弔堂 分冊版 みんなのレビュー
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紙の本書楼弔堂 待宵
2023/06/21 17:51
生きながら弔われる
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
弔堂は半ば生前葬の場なのかもしれない。
以前とは変わってしまった徳富蘇峰
国民ためと言いつつ彼らを戦地に送る言葉を紡ぐ自分を、どう思うのか。
弔堂は「日本外史」を渡すという形でかつての彼を弔っているように見えた。
最終話
最後の数ページは弥蔵の言葉のひとつひとつがすべて悲鳴…
もしそれを徳富蘇峰に聞かせたらどんな言葉が返ってきたのか…
弔堂はそれを聞き届けた。
弥蔵の悲嘆を弔った。
それで弥蔵が救われたか?
そんな事は知った事ではない。
それでいいのだと思う。
紙の本書楼弔堂 炎昼 文庫版
2020/07/20 16:52
幻の本屋に導かれて
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
1冊の本と、明治に生きる知識人たちとの出会いがドラマチックでした。弔堂のご主人の過去や、塔子さんの上の名前も明かされていて嬉しいです。
紙の本書楼弔堂 炎昼 文庫版
2020/02/07 00:30
解放
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近京極作品で「男尊女卑観」とそこからの解放が
話に組み込まれているのをよく見るのだけれど、
マイブームか何かかしら。
以前からなかったわけではないけれども。
内容的には1巻とほぼ変わらず。
あの人やその人が来店。
すごく思わせぶりだった塔子さんは創作?
それはまた、別の話。
紙の本書楼弔堂 破曉
2019/06/15 23:13
明治時代を追体験
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投稿者:へもへものへじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治時代の風景や、世相、そして本の在り方など、激動の幕末から数十年経った近代化途上の日本の姿に思いを馳せる物語です。
歴史上の人物も登場します。
他の京極夏彦作品ともリンクしており、昭和の京極堂シリーズと江戸の巷説百物語シリーズをつなぐ作品でもあります。
電子書籍文庫版 書楼弔堂 破曉
2018/11/07 18:20
独特の雰囲気
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
独特の雰囲気を持った作品。
会話も哲学的ともいえる深い内容を持っている。
実在した有名人がここぞというところに登場するのも良いアクセントになっている。
紙の本書楼弔堂 破曉 文庫版
2018/05/20 16:51
求める何かが
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎めいた古書房が舞台というなんとも京極氏に相応しい作品。主は素っ気ないようでいて、訪れた人間にその時必要な何かに繋がる一冊を薦めてくれるのだからかなり優しい。
今後が楽しみなシリーズ。
紙の本書楼弔堂 炎昼
2017/07/05 11:59
この作品には観察者が存在している。
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投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品には観察者が存在している。書楼を訪なう者と弔堂の主人のやり取りを傍観する存在が…それは主人公だろうか?否、物語の案内役に位置付けられているが、その実体は自分達読者ではないだろうか?その真の意味での観察者に向けて作者が語りかけているように思えてならない。明治という文化も含めた国の在り方が大きく変換した時代を生きた日本人に成り代わって、今の日本をどう考えると…果してその当時のような善くも悪くも純粋な向上心は自分達の中にまだ在るのだろうか?
紙の本書楼弔堂 破曉 文庫版
2017/05/12 08:21
こんな古書店があったら行ってみたい
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投稿者:卯月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もの凄い量の書物がある不思議な古書店。
しかもそれぞれの話は実在した文豪にまつわている。
著者ならではの博学と独特の文章で、本当にこんな古書店があったのではないかと思ってしまう。
蘊蓄が少々周りくどいが、それが著者の持ち味であり不思議な雰囲気を醸し出している。
こんな古書店で私の1冊に巡り会いたいと感じた。
紙の本書楼弔堂 破曉 文庫版
2017/03/11 22:26
つながって
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投稿者:yuri - この投稿者のレビュー一覧を見る
文豪と呼ばれる人の昔や巷説百物語の登場人物が出てきたり。読みすすめるうちに、あら、この方も・・・と。続きが楽しみです。
紙の本書楼弔堂 炎昼
2017/01/16 22:57
いつもながら見事
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
弔堂は言葉で構築された城のようだ。自らに必要な言葉が綴られた本を求める人たちが訪れるのに何ともふさわしい場所。いつの日か高遠さんと塔子さんのその後がわかるエピソードが語られるのだろうか。
紙の本書楼弔堂 破曉
2015/10/31 21:41
あなたの生涯の本は?
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投稿者:スイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
久し振りの京極作品。書楼弔堂という奇妙な本屋に泉鏡花や井上円了などの人物が訪れて彼らにとっての一生の本を主が渡す。中禅寺家の人間が登場するというファンには嬉しいストーリーもあり。
電子書籍書楼弔堂 破暁 探書壱 臨終
2013/12/09 11:35
初めての京極夏彦
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さるきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
恥ずかしながら初めての京極作品。
分厚くて長くて読みづらいというものすごい先入観を持って読み始めたけど、
想像より全然読みやすかった。
わたしの頭が足りていないのでもっと漢字にルビが振ってあるとうれしい…かも…
この物語のなかでの「本」の捉え方がとても面白い、というか
こういう例えもあるのか、なるほど、と思いました。
他の方のレビューで、
「本を読むことを諦めかけていた私に、希望を与えてくれた。」とありますが、
そんな風に感じるのも納得。
だから人は本を読み続けるのかと。1巻はそんな「本」とは、に触れるプロローグ。
不思議なことに、電車の移動中やカフェなど明るい場所で読んでいたはずなのに
ほの暗い古書堂の中にいる錯覚に陥ります。(なんか、暗い…?気のせい…?的な)
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