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ぼくらは、まだ少し期待している みんなのレビュー

  • 木地雅映子 著
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

『ぼくらは、まだ少し期待している』

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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る

札幌の私立高校に通う3年生の土橋輝明
成績はトップクラスで、ある事情で高校生ながら資産もある

同級生の秦野あさひに呼び出され行方不明の弟について相談された輝明は、冷たくあしらってしまったあさひが失踪したのを知り、異母弟の吉川航とともにあさひを探しに東京へ行く

ひと夏の冒険の果てに輝明が手にした“探し物”は……

〈当事者になるか、ならないか、それが問題だ。〉p.142

身勝手な大人に傷つけられた子どもたちの喪失と再生の物語

『氷の海のガレオン』『悦楽の園』「マイナークラブハウス」シリーズの著者による10年ぶりの新作長編、2022年10月刊

《輝明の冒険は、理不尽に打ち勝つ方法をタフに考え続けるためのヒントをくれる。そしてそれは、時に絶望的に思える未来に、どうにか「期待」し続けるためのヒントになる。》──「神奈川新聞」書評(2022.12.28)

広げたカバーの美しさが結末とシンクロして、しばし見入ってしまう

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明るく逞しい主人公たち!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る

初読みの作家さん。流行りの言い方だと「親ガチャ」を軸に、震災やその後の生活、株の取引に振り回される人々など様々な重たいテーマに触れながら、若い主人公たちが明るく逞しく生きてゆく姿が印象的です(毎日新聞「エンタメ小説・今月の推し!」221106)。

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前の世代 次の世代

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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読む作家さん。
若い方かと思ったら50歳代。

両親が離婚して父親と一緒に暮らす秦野あさひは同級生の土橋輝明に相談を持ちかける。
母親に引き取られた弟が福祉施設で暮らす若者としてテレビに写ったのだと。母親とも弟とも連絡不通だがなんとか探したい。君の頭脳を借りていい方法を考えて欲しい。

本書の序章は二人が同棲していて、両親に知らせずに婚姻届を出すところから始まる。二人はカップルだが両親とは何か訳があって不仲な事情がある事を知った上で、二人の物語を読み始める。

両親のネグレクトが主題だが、話の重さに似合わない沖縄の離島のリゾート地が舞台になったり落ち着きの無い小説に感じた。
ただ前の時代よりマシな今があり,次の世代が今より良いのだったら、期待できるこれからがある。

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