残月記 【無料お試し版】 みんなのレビュー
- 小田雅久仁(著)
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |
紙の本残月記
2021/11/28 08:18
読み始めると結末まで止まりません
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白髪雀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
月をテーマにした短編2作と表題作のカップリングで小田雅久仁の世界を堪能できる一冊。
短編の「そして月がふりかえる」と「月景石」はフジテレビの”世にも奇妙な物語"的な話。「そして月がふりかえる」は日常に潜む恐怖、ほとんど普段と変わらないが自分だけが違うという恐怖。「月景石」は月に潜む異世界談。どちらの作品も変わったテイストの作品だが心に引っ掛かる不思議な話である。
「残月記」はジャンル分けも難しいが、ディストピアを舞台にした恋愛小説といったところか。謎の感染症「月昂」の流行をきっかけにとんでもない管理社会となった近未来の日本、そんな中で月昂症を発症したためになぜか剣闘士(グラディエーター)となった主人公冬芽が同じ月昂症患者瑠香との愛を貫く物語。
月は太陽を対をなして、夜に存在感を示す、何となく謎めいて淫靡な香りがする天体ではあるが、そのイメージを妄想でふくらませたような作品。読み進めると現実世界からすこしづつズレながら構築された世界観に引き込まれる。ファンタジーっぽい世界なのに自分の住む世界と紙一重で裏返しただけという感覚。読み始めると結末まで止まりません。
紙の本残月記
2022/02/07 00:49
月
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2022年本屋大賞ノミネート作。
月に魅せられ翻弄された者たちの不思議な世界を描いた三つの作品集。一夜で全てを失う残酷さ。人の歪んだ快楽に踊らされ闘う愛。表題作は評価(印象)が大きくわかれそう
紙の本残月記
2022/01/16 19:51
月を恐れとあこがれで観る
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
凄い、豊かな物語と溢れる詩的世界観と月にまつわる魔術が、三つの物語を強く推し進める。特に「月昴」に侵された未来世界を描く表題作は、静かな恋愛小説のようであり、またデストピア小説のようでもある。この三つの物語を知ってしまうと、夜空に出る月を、どのように観ればよいのだろうかと思う。月の裏側に、恐れとあこがれの目を向けるべきか。
紙の本残月記
2022/07/22 08:39
月
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館のおすすめの本のコーナーに置かれていたので、読んでみました。なんとも不思議な月にまつわる話で、もう一度読んでみたらさらに面白さがわかるのかなあとおもいます。
紙の本残月記
2022/05/16 18:51
月はロマンだけどホラー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
「そして月がふりかえる」は冒頭の子供時代に自分の影に怯えて泣き叫んでいた記憶から怖い。
大人になって幸せな家庭を持って、今日も家族4人で食事と思っていたら、月に振り返られもう一つの世界へ。
ゾワゾワする怖さが良い。
表題作は新ジャンルの意欲作。
エンターテイメント色が強くて一気読み。
国政、政治家、格闘技、ロマンがてんこ盛り。
初めて読んだ作家だけど次回作が楽しみ。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |