暗いところで待ち合わせ みんなのレビュー
- 乙一
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紙の本暗いところで待ち合わせ
2022/03/25 21:16
共感できるのが辛かったけど
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
失うと怖いから、
手に入れないでおこうと思う気持ち、
それ以上を望めないと知っているから、
それ以下の楽しみも封印してしまう気持ち、
共感できるのが辛かった。
それだけに、
一人でいることを自分に強いてきた二人が、
お互いに希望を与え合う展開に救われた。
電子書籍暗いところで待ち合わせ
2022/03/24 22:21
ミステリーだけどあたたかい
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある殺人事件で追われた男が盲目の女性が住む一軒家に忍び込み、二人の奇妙な共同生活が始まるが・・緊迫感のある展開ながらも著者らしい優しい雰囲気に包まれた素晴らしいストーリー。さすがです。
紙の本暗いところで待ち合わせ
2020/12/12 19:35
心に沁みる温かいストーリー
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
目の見えない中、一人で住むミチル。そんな中、殺人容疑で追われるカズヒロが家の中に侵入。ミチルはなんとなく存在に気づきながらも怖くて言い出せず、お互いに息を潜めて数日過ごすというストーリー。両方の立場から交互に語られるところが、それぞれの相手に対する気持ちがよく分かり、面白かったです。ミチルは自分のことを『世界という名前のシチューの中で溶けずに残った固形スープ』と表現する程孤独な人間。目が見えないって想像以上に孤独なんだと思いました。ストーリーは予想外の展開。温かく心に沁みる話でした。
電子書籍暗いところで待ち合わせ
2020/09/04 10:02
お互いを徐々に認識してゆく
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
盲目の女性と逃走中の男というストーリー設定がこの作品の価値を最も高めている点である。特に二人が閉ざされた部屋の中でお互いの存在を徐々に認識し始める場面や、ヒロインが二人分の食事を作る場面は、非常にいいと思った。
逆に結末の謎解きの部分は少々書きすぎだと感じた。伏線をすべて回収する必要はなくいくらかは謎 または偶然で置いておいた方が情感が残るように感じた。暗くて冷たい情景ばかりの作品だが、最後にほんのり「明かり」の気配がするのが救いである。
電子書籍暗いところで待ち合わせ
2017/07/30 11:32
静かで優しく温かい話
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投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人との関わりに傷つき、社会に心を閉ざして生きてきた2人の不思議なコミュニケーションの話。
内気な人なら思春期に生きにくさを感じたことがあるはず。
若い日に集団の中で息苦しさを感じ、自分を落伍者だと思い、「普通」に生きられないと思い悩んだとしても、社会はそこそこ広い懐を持っていると気付かされ、いつしか思い悩んだことさえも忘れてしまうものだが、この2人はまだその渦中にいた。
奇妙な設定だけに、互いのアプローチは極めて繊細で臆病であるが、ここぞという時には大胆にもなる。深く傷ついた者だからこその優しさがにじみ出ているように思う。
静かで優しく温かい話。
紙の本暗いところで待ち合わせ
2011/04/24 11:55
心がじんわりと温まります。
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投稿者:かず吉。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「乙一さんの書く文章は怖い」といつの間にか、思い込んでいました。
初めて乙一さんの文章を読んだのは「ザ・スニーカー」という雑誌でした。
僕と乙一さんは1歳しか年齢が違わないのに(しかも彼が年下)
あんな文章を書いていたのか!と驚愕の事実を知ったのはつい
最近の事です。
さて、この「暗いところで待ち合わせ」。
印象的なタイトルで某書評のサイトにコメントが載っていたのを
読んで読む決意をしました。「乙一さんの書く文章は怖いという
友人に この本は絶対大丈夫! っておすすめしました」という
内容だったと思います。
確かに。表紙もタイトルもちょっと怖いけど、読後感のいい1冊
でした。
人の怖さも書かれているけれど、人と繋がって行こうと思わせる
そんな文章。人の優しさが、互いを思いやる気持ちが「暗がり」に
溢れていました。なんだか心がじんわりと温まったような。
途中まで思い込んでいた事がひっくり返されたりして、
その文章テクニックはさすが。秀逸です。
この本で乙一さんの文章の良さに改めて触れたので、
怖いもの苦手な僕ですが、他の著書も読んでみようと思っています。
昔読んだ本も再読したいなぁ。でもやっぱりちょっと怖い。
紙の本暗いところで待ち合わせ
2002/12/24 11:42
いいですね、乙一氏
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投稿者:すみれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすく一気に読めた。
言い切り形の文体は、やや鼻につくというか、
少し、力が入りすぎな気もしたが、
「目の見えない人」や、
「まわりの輪の中に入れない人」という、
一見、隔たった主人公たちの心情描写を、
見事に書ききっていたと思う。
どう考えても、この主人公たちに共感を覚える人は
少ないだろうというくらい、
隔たったふたりを書いているというのに、
なぜか、そんなふたりに感情移入できるというのは、
間違いなく作者の力であろう。
他の作品も是非読んでみたい。
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