マチネの終わりに みんなのレビュー
- 平野啓一郎
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2024/08/28 01:53
愛とは?
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投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
たったひとりの人間の嫉妬から派生した企みによって、いとも簡単に洋子と蒔野の運命は狂ってしまう。
洋子と早苗の再会のシーンが印象的だった。普通だったら会わないように避けるはずなのに、敢えて早苗は自分の方から洋子に声をかけ、聖書の有名な場面、マルタとマリアの話を持ち出し、問答をしかける。
自分のおかした罪を洋子に見破られても悪びれもしない。
愛とな何なのか?と考えずにはいられない。
洋子や蒔野のように、自分より相手のことを慮って行動するのも深い愛情ゆえだろうし、早苗が自己の欲望に忠実に行動したからといって、そこに真の愛情がないとは言えない。
最後のシーンはとても美しかった。
ふたりのなかで結論はとっくに出ているはずだが、その先の展開を、読む人によって様々に想像できる終わり方が良かった。
2024/03/08 17:18
恋愛とは
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投稿者:本が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
平野啓一郎さんの作品が好きで殆ど読んでいるのに、最も話題になったこの恋愛小説に何故か手を出せずにいました。これまで運命の人というと、絵空事的な位置づけだったんですが、この本を読んで現実的に感じられました。一番色気があったのは初めて会ったはずの二人が、理解しあえるシーン。価値観や思想、視点が重なり合って流れ出す場面に、ときめきます。
2023/08/14 08:13
聡史と洋子と、二人の大切な人々が、運命に翻弄されながらも、それに抗いながら生きていく。 幾重にも壮大なテーマが綴られる大作。
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
本には出会いというものがある。
読みたくても手に取らなかった本に、些細なきっかけで出会えることがある。
大田区民ホールアプリコで行われる「本と音楽の素敵な出会い」のポスターを図書館で見た。
「マチネの終わりに」をテーマに、作者の平野啓一郎とギタリストの大萩康司のイベントが開かれるという。
早速チケットを申し込み、少し早い夏季休暇を取得。
そしてその予習として、AmazonAudibleで聞く読書。
YouTubeで楽曲を聞いた。
ギタリストの蒔野聡史は、通信社のジャーナリストの小峰洋子と恋に落ちる。
だが、洋子には婚約者がいた。
子どもの頃から天才の名をほしいままにしてきた蒔野。
映画監督イェルコ・ソリッチと長崎出身の母の間に生まれた洋子。
洋子は、バグダッドでの取材中に爆弾テロに巻き込まれる。
この事故をきっかけに、二人の関係は、友情を越えたものになっていく。
文化と芸術。
戦争と平和。
資本主義とヒューマニズム。
多彩な登場人物を、ナレーターの声優 羽飼まりが語り分けて、物語を彩っていく。
文化を創るのも人間。
戦争を起こすのも人間。
人生の目的とは。
人間の幸福とは。
聡史と洋子と、二人の大切な人々が、運命に翻弄されながらも、それに抗いながら生きていく。
幾重にも壮大なテーマが綴られる大作。
2021/11/26 09:12
どうかな……
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
40歳のキャリアウーマン洋子、38歳の天才ギタリストの蒔野の恋愛物語です。大人の恋愛なのに、なんだかなぁ、と思ってしまう場面ばかり……。今の世の中、独身のアラフォーの方、多いですが、こんなんですかねぇー
2019/12/31 18:02
おなじみの
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アメトーク」読書芸人から知られて、一気に映画化までされて、話題性は低かったけど、映画を見てから読むと主人公が福山雅治と石田ゆり子の声でしゃべっているように聞こえるのでこれから楽しみたい。
2019/11/09 01:13
余韻が残る
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投稿者:くれーぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
40歳前後の独身男女の微妙に揺れ動く心をついた作品。
ほんの数回会っただけで強く惹かれ合いながらも運命のいたずらですれ違ってしまうふたり。最後まで心は通じているように思うが、この時にはもう互いに自由とは言えない。どうなっていくのかは、読者の想像次第なんだろう。
穏やかな余韻が残った。
気が向いたらまた読んでみたい。違う余韻を感じるかもしれない。
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