エマ みんなのレビュー
- 著者:森 薫
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |
エマ 8 (Beam comix)
2007/03/25 22:02
萌えではないメイド
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジェニファー - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつのまにやら、メイド=萌え〜という図式ができあがり、表紙がメイドだというだけで、このマンガも敬遠されかねない雰囲気があるが、実際この中身は「萌え」などという軽々しいものではなくて、かなり正統派のラブロマンス。
とある未亡人のもとでメイドとして働くエマと、爵位は持たないがジェントリ(上流階級)の御曹司として将来を期待されるウィリアム・ジョーンズの、禁断の恋模様である。
「身分」というものの差が、現代からは想像もつかないような障害だった時代に、この二人がどんな道を選ぶのか、本編連載中はかなりハラハラしながら見守っていた。
ヴィクトリア朝イギリスをかなり忠実に描きつつ、二人の行く末にもある意味現実的な着地をさせて、本編は終了しているのだが、今回の八巻は、主人公のエマとウィリアムが登場しない番外編的な作品を集めた一冊になっている。
本編が七巻というと長編のようにも感じられるが、非常に話のテンポが早く、エピソードの一つ一つをうまい具合に省いたり、読者に想像させたりすることで話を運んできたので、番外編がその穴を埋める役割を果たしてくれていて、ファンとしては非常に美味しい。
エマの恩人である未亡人ケリー・ストウナーの若き日々や、ウィリアム・ジョーンズとの恋に破れ、傷心のエレノア・キャンベルのその後など、見所がてんこ盛りである。
このマンガのおかげで、ヴィクトリア朝イギリスにはまってしまった私は、作者あとがきの「マナーハウス」というDVDにもかなり興味をひかれた。なんでも、現代にヴィクトリア朝の生活をすべて再現してみるというドキュメンタリーらしい。もし私が参加するなら、ぜひともお嬢様付きのメイドがいいなあ。エレノアのメイドみたいな。
エマ 4 (Beam comix)
2004/06/16 16:03
「ホンモノくさい」ロンドンで
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ホセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようはメロドラマなのだ。上流階級の青年と賎しい出のメイドの身分違いの恋。これでもかとベタベタに、メロドラマ。
しかし、そうしたものには必須と思えるケレンも過剰な物語性もこのマンガにはない。淡々と、静かに、丹念に、ちょっとしたしぐさや間によって生まれるニュアンスを雄弁なものにして地味な展開をドラマチックに描写している。
しかし、そうであっても舞台が現代であったりしたらならば、ただ地味な恋愛ものになっていたかもしれない。そう、このマンガをケレンや過剰な物語性を用いずに、なおメロドラマとして濃密なものにしているのは、なによりも「ヴィクトリア朝ロンドン」という読み手のロマンチックな気持ちを誘う舞台の魅力だ。
たいして詳しくもないので、本当のところどの程度精確に考証がされているのかは分らない。だけれどもこのマンガには「ホンモノくささ」が満ち満ちている。と私は思う。なにしろすごくどうでもいいような些細な瞬間にこだわっているのだ。
それはこの四巻でいうと、ある貴婦人がコルセットを締め上げる場面なんかだ。旦那様、奥様の背中に足をあて、踏ん張って両手に握った紐をギュー!とやる。妙に生活感に溢れている。ファンジックな世界かと思っていた「ヴィクトリア朝ロンドン」がグゥッと身近に迫ってくる。
そして、こういう地に足の付いた描写がありつつも、このロンドンがリアリティに傾きすぎず、しっかりロマンチックな舞台装置になっているのも素晴らしい。
旅行気分で読むべし。そして二人の恋をオロオロしながら見守るべし。
2017/05/11 17:31
結婚前まで
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカまで連れていかれたってのがわかりにくかったのと、あまりにも簡単に見つかり過ぎでは?とは思ったけど、一応ハッピーエンドで良かった。
まだこれからいろいろな障害を二人で乗り越えていくんだろう。
結婚式シーンが見たかったけど番外編であるかな。
2023/10/18 15:51
クラシカルな恋物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヴィクトリア朝のイギリスを舞台にした何処か懐かしささえ感じる身分違いの恋物語、そして森薫さんの出世作。
身分の差ゆえ思うように心を通わせることもできない時代、二人の恋が其を打破する力を持てるか。
恋を育む二人を応援したい。
2020/09/03 12:08
身分の違い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスは国の根幹を揺るがすような敗戦や革命を500年以上経験していない。従って社会構造の変化が他の国と比べてゆっくりである。身分違いの恋に対する障害は現在でもある程度残っているのではないか。(王室から出てしまったヘンリー王子夫妻のように)
ましてやエマの時代は大変だったと思う。だからこそ小説になったのだと思うが。
作品は原作にほぼ忠実な展開。相変わらずの丁寧な絵柄が魅力。
2020/09/03 11:56
絵がとてもきれい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の作品の魅力はとにかく絵が繊細で丁寧できれいなことに尽きる。残念なことに絵と比べてストーリーが弱い作品がしばしば見受けられるが、この作品はオースチンの古典的名作のコミカライズなので安心して読める。
最初エマがめがねをかけているので原作のイメージと違いちょっとびっくりしたが読んでいくうちに違和感がなくなった。
エマ 3 (Beam comix)
2017/01/04 12:38
離れた2人
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人が亡くなり、故郷へと向かうエマ。
離れ離れのウィリアムとエマはこのまま縁遠くなってしまうのか…。
新しい環境でがんばるエマ。いいこですね。
2016/11/20 13:42
身分違いの恋
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:orange - この投稿者のレビュー一覧を見る
メイドとお坊ちゃまの恋物語。ひとめぼれから始まった恋。背景の書き込みが美しく、読んでいて映画をみているような感覚になりました。
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |