- 販売開始日: 2024/05/14
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-534831-4
死んだ山田と教室
著者 金子 玲介
自分はなぜ生きているのか、自分はなぜ死なないのか、逡巡の中にいるすべての人へ。私がずっとデビューを待ち望んでいた新人の、ユーモアと青臭さと残酷さと優しさが詰め込まれた快作...
死んだ山田と教室
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【期間限定 試し読み増量版 閲覧期限2025年5月8日】死んだ山田と教室
閲覧期限:2025/05/08 23:59
商品説明
自分はなぜ生きているのか、自分はなぜ死なないのか、逡巡の中にいるすべての人へ。私がずっとデビューを待ち望んでいた新人の、ユーモアと青臭さと残酷さと優しさが詰め込まれた快作です。ーー金原ひとみ
夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。
歴代メフィスト賞受賞者推薦コメント
死んでも終わらない山田の青春に、ぼくらは笑い、驚き、泣く。
(第21回受賞)佐藤友哉
くだらないのに楽しい。けれど、ほろ苦くて切ない。青春とは、山田である!!
(第49回受賞)風森章羽
最強を最強と言い切れる山田こそが最強で最高。
(第53回受賞)柾木政宗
こんな角度の切り口があったのかと驚かされ、こんな結末まであるのかと震えた!
(第59回受賞)砥上裕將
自分には経験がないはずの男子校での日々が、妙な生々しさで蘇ってきました。
(第61回受賞)真下みこと
ダサくて、眩しくて、切なくて。青春の全てと感動のラストに、大満足の一作。
(第62回受賞)五十嵐律人
校舎に忘れてきた繊細な感情を拾い上げてくれるような物語でした。
(第63回受賞)潮谷 験
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メフィスト賞
2024/05/15 07:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
事故で死んだ高2の山田が、クラスのスピーカに憑依し、会話をする。ギャグとホラーが混ざったような突拍子もない設定を、男子校特有のノリが更に超えてくる。音を通して見えないモノを感じ取っていく、青春と成長の葛藤を描いた友情物語。
男子校や高校生男子特有の愉快な会話がテンポ良く続く中で、特別に誇張した表現がないにも拘らず、不思議な事にちゃんと長い孤独も襲ってくる。独りだけクラスに取り残されたままの山田と、どんどん時が流れていく周りとの隔たりを、残酷なまでに自然に刻んでいる所に圧倒された。
ぎゅっと凝縮された激情がどこへ向かうのか。正解のない人生の道標を、不器用に照らし合う、心揺さぶる物語。
コンセプト通り「メフィスト賞」はいつも突き抜けて、斜め上を独走している、と改めて感じさせられる唯一無二のラストも最高だった。
ホラーではない
2024/06/11 21:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あれこれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラスで人気者の高校生の山田という少年が、夏休みの終わりに死んだ。
その三日後、授業をしても、まるでお通や状態だった山田が所属したクラス2E。あるひ、突然奇跡が起きた。
山田が教室のスピーカーに憑依して、蘇ってきた。話すことと聞くことしかできないが、山田が戻ってきたのである。
こう書くと、ホラーっぽい感じがするが、全然違います。青春小説です。
山田は、教室に戻ってきたことに、みんな喜ぶ。
山田は、2Eに未練があって戻ってきたかのように思われたが、クラスメイトが3年になっても消えなかった。
そこから、山田の試練が始まる。
ある種の不老不死
2024/12/09 09:15
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半はコメディタッチで面白く読めますが、だんだんと、このままどうなるんだろうという、やや重くなってゆく展開。ある意味で不老不死になった山田くん、でも、不老不死って、結構大変なところもあるし、この話の場合、状況も状況だし。最後の部分は、いろいろ解釈できるんだろうけど、やっぱ、ちょっと悲しいし、和久津くんのことが心配です。
残念
2024/06/25 14:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中まで、すごいおもしろかったのに。
後半が進むにつれて、どんどんつまらなくなっていった。
楽しいところで終わらせればよかったんじゃないかな。
わざと、ああいう展開、終わり方にしたんだろうけどね。
レビューの数よ
2025/02/21 20:13
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
メフィスト賞であり山中賞、さらに本屋大賞ノミネート。レビューもたくさんあり人気。文藝賞もそうだけれど自分の感覚をアップデートするのは大事。
自分も男子校だったけどこんなノリが一般的とは知らなかった。死んでるので一般的ではないか。恋愛要素は少ない(死んでるし)けれど、日常系(死んでるけど)ラノベに近い感じで読みやすかった。
スピーカーに憑依?
2024/10/09 00:12
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏休みの終わりに、交通事故で突然死の山田くん。その彼が、なんと、スピーカーに憑依し、声だけになった山田と、二Eのクラスメイトたちの日々がなんとも…。憑依モノって、大抵、ホラー小説なんですけど。ギャグの要素ありあり。
山田、ゴメン
2025/04/03 07:04
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投稿者:あびしぃにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
男子校あるある?の会話に入り込めなかったせいか、ストーリー最終盤の展開まで気持ちが続かなかった感じ。山田、ゴメン!