- 販売開始日: 2023/10/23
- 出版社: 集英社
- レーベル: マーガレットコミックスDIGITAL
- ISBN:978-4-08-844839-8
環と周
著者 よしながふみ(著者)
家族、恋、友情……さまざまな関係性で綴られる“好きのかたち”。 ――現代編 中学生の一人娘が同級生の女の子とキスをしているのを目撃して動揺する妻。実は夫にも、かつて同級生...
環と周
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商品説明
家族、恋、友情……さまざまな関係性で綴られる“好きのかたち”。 ――現代編 中学生の一人娘が同級生の女の子とキスをしているのを目撃して動揺する妻。実は夫にも、かつて同級生の男の子を好きになったことがあった。 ――明治時代編 大切な“お友達”になった女学生の環と周。周の縁談が決まり二人は離れ離れに……。 ――70年代編 病気で余命わずかと知った環は、同じアパートに住む少年と出会い交流が始まる。 ――戦後編 復員兵の周は元上官の環と再会し、闇市で一緒に店を始めるが、環には秘密があった。 ――江戸時代編 周の夫を斬った相手は、幼馴染みの環だった。仇討ちのため再会したことから、二人の運命が変わり始める。
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生き変わり死に変わり
2023/12/08 11:20
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
輪廻転生をしているのか、環と周という二人の深い縁の連作短編集。
明治時代編
正反対な結婚をした二人
父親ほどの厳めしい男と結婚した周は不幸かと思ったら…
夫の懐の深さに読者も救われた気持ち。
婿を取りお店を継いだ環
「死にました」という夫の冷え冷えとしたまなざしに人間の冷たさが凝縮している気がしてゾッとした。
娘を亡くした母親の嘆きが痛々しい。
この時代の周の役目は夫と共にいること、そして環のことを忘れないことなのだと思う。
戦後編 一番好きなエピソード
闇市の雑多な雰囲気、その中で必死に生きる人々。
コーヒーの香りに心を暖める時間。
お気に入りは人相の悪いヤクザのおじさん
そういうおじさんが環の貝殻節に泣きコーヒーに幸せを覚える。
人間の多面性を目の当たりにした気分に。
位牌でいいから娘に会いたいという周。
親の深い愛情を見た…
昭和中期編
ごく短い間に心を通わせた近所のおばさんと幼子。
命数が残り少ないゆえの純粋な気持ちに切なくなってしまった。
江戸時代
縁の始まりはここなのだろうか。
周の美貌が悪かったのか、添うべき二人が添えなかったのが悪いのか。
愛する女にまともに向き合えなかった夫の歪みはどこか哀れ。
二人が手を取り合えなかったのが辛い。
現代編
思春期の心の揺れ 心の奥に沈めた思い。
親として娘に寄り添う二人。
こうやって生涯を共にする二人。
これで着地するのか、また繰り返していくのかはわからない。
ここまで深い繋がりがあるならまた出会うかもしれない。
きっとそれでいいのだろう。
心の機微を描くのが上手です
2024/01/05 18:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんな時代の環と周の、時には夫婦であったり、友情であったり、叶わぬ恋であったり、ご近所さんであったりと、それぞれの関係性から生まれるドラマが描かれています。よしなが先生は本当に心の機微を描くのが上手で、例えば子供の虐待に気づくシーンがあるのですが、一コマのハッとした顔がとても印象に残ったり、うまいなぁと思います。
どの話も「環」「周」というタイトルの通り、巡りめぐってまた会おうというのが真ん中にあると思うのですが、なんだか切なさを感じました。
あのころ
2023/11/30 10:24
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまたま本屋で新刊! とどっさり積まれているのを見たので、試し読みできて嬉しかったです。全体がどういう構成なのかはわかりませんが、娘が難しい年ごろになって、自分の初恋とかその頃のことを思い出す父、のお話で、空回りや眩しいような気持ち、愛があってじんわり沁みる感じでした。どうしようもないしデリケートなころだよなあっていう。
ストーリーテラーよしながここにあり
2024/12/31 14:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大奥のような大河でも、きのたべのような日常系でもありません。
しかし上質な連作短編として、作者の力量を感じさせてくれます。
全体を貫くのは環と周という2人の関係性。
話によって全く違う2人の関係性の共通項は「血縁者ではない、人生に大きな影響を与えた人」
あるいは転生し、絡まり合う関係かと思わされる展開もありますが、必ずしもそうとは限らない、そうでなくても構わない、そう思わせられる物語です。
それぞれの環と周が同じ魂の生まれ変わりでも、あるいはただ名前が同じだけの関係だとしても、物語の連なりの美しさが損なわれないところが、ストーリーテラーの面目躍如というところでしょう。
きっと一度ならず読み返す、そうする価値のある物語だとお勧めできます
また会えたね
2024/01/20 20:24
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
環と周、この名前の登場人物が繰り返し現れる。男女だったり、男同士、女同士、年齢もそれぞれ。作者の悪戯なのかと読み進めると、最終話で仕掛けが明かされる。ホロリとさせられる。
環と周
2023/11/05 17:51
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみうし - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても繊細な話はよしなが先生独特の世界観。安心して読めます。
オムニバス
2024/08/12 19:50
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子版228ページ。楽しい面白いと単純には言えない作品ばかりですが各話先が読めなくてハラハラしながら読みました。
時代
2023/10/24 22:24
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
時代を越えたいろいろな環と周という名前の二人の物語。
70年代編はあんまり70年代って感じしなかったなー。言われるまで現代だと思ってたw
好きなのは明治時代編。
しかしあの明るくて気遣い出来る環が悲しい最期を迎えているとは。
環母の嘆きもごもっとも…
よしながふみさんはイイ
2025/01/31 09:13
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容はさることながら、絵のタッチが自然と物語の中に引き込む。まだ序盤ながら、思春期の女子、親の悩みなど、リアルに伝わってくる。
こども
2023/10/29 08:14
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃん太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分のこどもの事は心配。こども自身も色々悩む時期、放っておいて欲しい。結婚って妥協してする人も多い。人生色々ある
映画を見終わったような満足感
2025/01/12 15:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
泣いた。時々クスッと笑えるのがよしながさん。作家買い。環と周の関係性がどれも秀逸。江戸編迄読んで、一話目の死ぬまで一緒に生きていくんだというセリフに感服。
環、周って
2024/02/15 01:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この二人は、時代によって、違う立場の二人になります。生まれ変わり、つまり転生モノなんでしょうね、しかし、全く違う人生を送るので、それぞれ独立したお話とも取れるし。
期間限定無料試し読み(1)
2024/09/18 22:36
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カツサンド - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の娘が同級生の女の子とキスしている姿を目撃してしまう母親。これは複雑ですね~。大人になるということは問題もいっぱいで、子育ては本当に大変ですね。