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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.4 1,066件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1989/05/08
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/371p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-06-184440-7
文庫

紙の本

卒業 雪月花殺人ゲーム (講談社文庫 加賀恭一郎シリーズ)

著者 東野 圭吾 (著)

7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か?心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛り...

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卒業 雪月花殺人ゲーム (講談社文庫 加賀恭一郎シリーズ)

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商品説明

7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。
ある日、祥子が自室で死んだ。
部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。
しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。
茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?
加賀恭一郎シリーズ【商品解説】

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書店員レビュー

丸善札幌北一条店

「新参者」や「赤い指」、「麒麟…

丸善札幌北一条店さん

「新参者」や「赤い指」、「麒麟の翼」などの加賀恭一郎シリーズの第1作目です。
まだ刑事になる前、大学生の時の事件です。

読み終わったとき思うのは「苦しい」ということ
大学生という、大人であり、なおかつ、まだ未熟さの残る彼らには他に手段がなかったのだろうか?
こうなる前になにかできたのではないか、そんな思いが残ります。

さらに東野圭吾さんの小説と言えば!な、巧妙なトリックもまた楽しみのひとつです。
加賀恭一郎シリーズはまだまだ続きますよ!
ぜひ、この本から始めることをオススメします!

ざき

ジュンク堂書店藤沢店

テレビドラマ「新参者...

ジュンク堂書店藤沢店さん

テレビドラマ「新参者」を見て、加賀恭一郎のファンになった方、おすすめです!
彼の最初の事件です!
大学生の加賀恭一郎が楽しめます。
ぜひ、読んでみてください。

みんなのレビュー1,066件

みんなの評価3.4

評価内訳

紙の本

加賀恭一郎シリーズの第1弾!荒削りの小説

2019/01/12 22:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヒーゴー - この投稿者のレビュー一覧を見る

名作家・東野圭吾さんの「加賀恭一郎シリーズ」
今でこそ刑事として活躍する加賀恭一郎だが、この「卒業」は、まだ大学生の頃の話。

東野圭吾さんは、小説の構成が凄い印象で、同じ加賀恭一郎シリーズでは、「新参者」はホントに名作!らしさの出ている小説でした。
「卒業」は、まだまだ東野圭吾さんの手法が発展途中という印象の小説です。
今でこそ凄い作家さんですが、「こういう粗削りの時代があったんだなー。」と感じる作品でした。

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紙の本

加賀さん1作目

2018/11/19 11:37

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る

東野さんって、ホント知識豊富でビックリ。
お茶ってこんな遊び心がある作法もあるんだなぁと初めて知りました。
ただ、ルールを知らない私にとってはいくら図表があっても今回のトリックは難しかった。
図表確認しながらの読書も疲れちゃって、そのせいか犯人が分かっても納得度と面白さ、驚き全てが半減状態。
図表確認しながら読まないといけないくらいだから、そもそも難しいトリックではあったんだけど。
最後の2人のセリフ「残念だよ」「残念だわ」と最後まで言わなくても通じるのはやっぱり友達ならではだと思いましたが…。

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紙の本

ちょっと小難しい。

2011/02/12 16:37

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

卒業 東野圭吾 講談社文庫

 「新参者」同著者作で、主役の加賀恭一郎刑事について読みました。今回は、彼が大学生という設定です。彼の冷徹な推理の起源がここにあるのですが、公正な推理のために感情の動きを抑えようとする努力がみられます。彼は、身長180cm、父子家庭、彼が中学生のときに、夫に愛想をつかした母親は行方不明となった。父親は現在も警察官という生い立ちになっています。
 剣道、茶道、金属研究、テニス部カップル、就職、大学卒業後の結婚、登場人物は男子が加賀恭一郎、藤堂正彦、若生勇、女子が相原沙都子、金井波香、牧村祥子、三島亮子、伊沢華江、そして高校茶道部の顧問南沢雅子先生64歳、この先生があやしいと読んでいる途中なんどかひっかかります。
 かれらの仲間内で何人かが死んで、自殺か他殺か、他殺ならどうやって殺害したのかという話になります。だれもが、お互いのことを知っているようで知らない。それぞれが秘密をかかえている。愛は愛するものを殺すかもしれない。社会は法令で成立しているのではなく、お互いの信頼関係で成立している。この小説は推理小説であると同時に、人間の心の動きをみつめる文学作品をめざしています。
 読者は彼らが集まる「首を振るピエロ」という店の名称から、店名に何か隠されていると予知します。そして後半はそのとおりになります。
 登場人物が多いので、メモをしながら読まないとわけがわからなくなります。また、剣道の部分は、文章量が多かった。剣道のことも茶道のことも一般的ではありません。図を示しての解き明かしは理解が苦手なので全面信頼で読みました。好きな言葉は、茶道の南沢先生が言った「忘れる」でした。

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紙の本

みんな何から「卒業」したのだろう

2010/09/22 22:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

2度目の読了。もちろん犯人は覚えている。しかしトリックについては全く記憶になかった。特に2つめの変死事件。これについては茶道の儀式である「雪月花之式」というものが絡んでおり、これがまたカードトリックのように複雑なのだ。ノート片手にミステリを読む気にはなれなかったので、このトリックの解読は探偵役である加賀恭一郎氏にお任せした。
そう、このミステリは今をときめく加賀恭一郎刑事の初登場作品なのである。
彼が大学4年生の頃の事件。仲間のうち2人が命を失う。それが自殺なのか、他殺なのかわからない。他殺であれば恐らく犯人は仲間の中にいる。そんな苦悩を抱えながら、冷静に推理を進めていく加賀青年。

ミステリを読んでいるとよく出会う台詞に次のようなものがある。
「私は○○の何を知っていたのだろう。何も知らなかったのではないだろうか。」
今まで短くはない期間を一緒に過ごしてきた友人であっても所詮は他人。心の全てをさらけ出して付き合える人なんて滅多にいないだろう。お互いに「親友」と呼び合っていても同様である。いや、血の繋がった家族であっても同じかもしれない。だから彼(ないしは彼女)が変死した場合、「何故?」と悩むのだ。

このミステリに登場するのは男3人、女4人の仲良しグループ。それまではただ仲良しごっこで楽しんでいれば良かった。けれど、大学を卒業し、「学生」という身分を離れることによって、それだけではすまなくなってくる。大学だけではなく、それぞれが、いろんなことから卒業していく。

加賀恭一郎は卒業後の進路として教師を選んでいる。教師として関わる事件もいくつかあったように記憶している。そこから、父と同じ刑事という職を選ぶに到ったのは何がきっかけだったのだろう。彼のまだ青臭い時代の恋も登場する本書。彼女とはその後どうなったのだろうか。それも気になるところである。

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紙の本

最後も圧巻

2008/02/28 00:14

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る

初期の作品とあって、東野氏にしては大分荒削りな内容です。
まず、古くからの友人関係というのに妙にあっさり他人行儀な登場人物達。
そして、トリックや犯行動機が弱い。
しかし、1つのミステリーとして見ると、これ程真相が気になってドキドキする作品は貴重です。
今や敏腕刑事となって活躍している加賀恭一郎の大学時代の話なのも興味深いです。

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紙の本

シリーズ一作目

2020/06/18 11:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

加賀恭一郎初登場。
とはいえ、まだ教員志望の学生。
凝ったつくりではあるけれど、名探偵物っぽいかな?
刑事になってからの方が輝いています。

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紙の本

加賀恭一郎シリーズの1作目

2017/05/13 14:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る

内容は通常のミステリーであり、特筆することはありません。
解説にあるように、古典的なミステリーは誰が犯人かということこそミステリーといったところであるが、どのようにという手段やなぜという動機、こういったところにミステリー界は関心が移ってきているとのこと。本作も、誰という犯人はもちろんのこと、密室や確率のような仕掛けをどのようにすり抜けたかという手段や、トラブルのなさそうな友人同士でなぜという動機も謎があり、種明かしがされていきます。
ただ雪月花のトリックは、その儀式自体が複雑で、読んでいて疲れました。

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紙の本

好みの問題

2022/05/20 12:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:AM3 - この投稿者のレビュー一覧を見る

トリックを暴くのか、動機などからの地道な捜査での解決か後者の方が好みな俺はあまり響かなかった。
おもしろいとは思うけど。

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紙の本

最期まで読まないと全貌はわからない

2018/09/23 18:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

加賀恭一郎シリーズの第1弾である。昭和61年作だから初期の作品である。トリックは大変ややこしいが、うまくできている。動機が不明ということがかなり最後の方まで引っ張られている。最期まで読まないと全貌はわからない。推理小説としてはうまくできている。この小説の登場人物たちは大学生であり、群像劇となっているが、それぞれの人物造形がやや甘いのではないかと思った。ちょっと残念。

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紙の本

卒業は新しい門出

2004/07/16 17:30

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る

「卒業」は乱歩賞受賞1作目にあたります。高校時代からの仲間は大学生に。そして、もうすぐ卒業という時期が来た。そんなある日、女子寮で仲間の一人の女性が手首を切って死亡しているのが発見される。部屋は密室であった。自殺の動機が思い当たらない仲間たちは自殺、他殺を巡って調べ始めるのでした。そして第二の殺人が・・・。

 動機を探るが何も出てこない。思い当たる事もない。友達って分かっているようで何も分かっていない事実に突き当たるのでした。まして、その仲間の中に殺人者がいるかも知れないとは・・・。親や兄弟よりも深い関係があると思っていたのに、あまりにも脆く壊れやすい人間関係に絶望するのでは、あまりに寂しい。では、どのようにすれば保てるのか、作り上げられるのか、最後のシーンで希望を持たせてくれます。子供から青年へ、青年から大人へ、卒業の階段を上がるためには、何かを捨てて来なければならないのですが、それは寂しい、悲しい事じゃないのです。卒業するたびに新しい結びつきが始まるのですから。

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紙の本

センチメンタルな題名を甘く見てはいけない

2001/02/14 00:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『放課後』から東野氏作品を読み始めた私としては、ある程度了承済みで氏の作品を手にするのだけれど、それにしても…。「人間が描けていないミステリは認めていない」らしい東野氏の作品のなかでも、ここまで人間を描いてしまっている作品は他に数えるほどだと思う。なぜこんなにまで描く必要があるのか。ミステリのパズル的な楽しみを全く排除するかのような姿勢に、だったらミステリとしてこれほど素晴らしいものに仕上げる必要もないのではないかと泣き言を言いたくもなる。それくらい心に後を引く作品。「なんとなく買っちゃうんだよね、内容はたぶんはずれだから後悔すると思うんだけど」という本はたくさんあるけれど、「絶対買っちゃうんだよね、内容は最高だからたぶん後悔すると思うんだけど」という作者は、私の中では東野氏だけです。ああ、この読後感…。

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紙の本

卒業を控える大学生へ

2000/11/14 21:18

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KON太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 雪月花之式(せつげつかのしき)というのが茶道の世界にあるそうで、これはちょっとしたカードゲームの様なもので、「雪」のカードに当たると菓子を食べ、「月」のカードでは茶を飲み、「花」では茶を立てるということを繰り返す遊びである。
 偶然性に大きく左右されるこのゲームで殺人事件は起きる。果たしてこのゲームに必然性は存在するのか否か、焦点はそこに絞られる!──というような単純なものであるはずがない。
 舞台は大学のキャンパス。剣道部にテニス部といった部活動に汗を流したり、いきつけの喫茶店でおしゃべりしたりの毎日の中で、管理の厳しい学生寮の密室性の中で第一の事件が起きる。
 自殺か? 他殺か? 他殺だとしたらその動機は?
 よく判っているはずの親友の心の内が、実は何も判っていなかったというとまどいが明らかになったところで、第二の事件である雪月花殺人が引き起こされる。
 就職の悩み、恋の不安の中で、大学生たちは一体何を思い、どう行動するのか──。
 読後、さまざまな会話の奥に事件の真相が散りばめられていて、すべてに無駄がないことに気づくだろう。そこには、作者東野圭吾の緻密なストーリー構成がうかがわれるのである。

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紙の本

加賀恭一郎シリーズの第1作

2017/03/12 21:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人気作家の東野圭吾による加賀シリーズの第一作である。このシリーズを順に読んでいるが、今のところどれも興味深く読んでいる。『私が彼を殺した』は結局のところ、解答が書かれていない。わざわざ袋綴じにしてヒントを隠してはいるが、解答はない。これは読めば分かるということなのか、後は自分で考えろと読者に訴えているのかが不明で、作家と読者の立場を明らかにしていないので、私は『どちらかが彼女を殺した』は読んでいない。

 本書はすでに10作目が発表されており、時間順序を追って書かれている。当然、内容もそれ以前の作品内容の影響を受けている。できれば第1作の本作品から読み始めた方が分かりやすいし、楽しめることであろう。

 10作の中には短編集もあるが、それは間奏曲のような位置づけであると私は考えている。そういう点で、東野圭吾という作家はこれだけの多作家にしては、随分と余裕のある作家だと感心している。読者との距離が近づいたり、離れたりしていると感じられるのである。間奏曲は作品集によっては効果が異なると思われるのである。

 本書は加賀がまだ学生時代の設定で当、然警察官にはなっていない時代設定である。加賀の学生時代に付き合いのあった女性なども描かれており、それがその後の加賀の人生にどのような影響が出てくるのかは、描かれていない。シリーズ全てを読んだわけではないので、そこまでは不明である。

 本書の推理小説としての出来栄えは、可もなく不可もなしという評価であろう。しかし、論理的な推理ができる材料は丁寧に考えられており、その手のジャンルが好きな方には十分楽しめるものであろう。学生同士の付き合いは、当然人間としては未熟なのだが、その心理状態を推し量ることはかなり困難を伴う。

 現在の学生の日常生活については、過去の自分の同時代を探ってみてもあまり参考にはならないであろう。読書対象も登場人物の年齢層を考慮することも必要だと感じた次第である。

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紙の本

加賀恭一郎の最初の話は、まだ彼は大学生。

2021/05/08 14:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

『新参者』『麒麟の翼』などの主人公・加賀恭一郎が登場するシリーズは、この作品からスタートする。この作品のファンとしては、一度最初から読んでみようと手に取った。本作では、まだ加賀恭一郎は、大学生で、大学を舞台にしている青春群像劇が展開するのが新鮮。物語としては、初期の作品らしい粗削りな感じだが、ミステリーとしてはやはり一級品。トリックや謎解きのロジックなどが興味深く。一冊を何回も読み返えす羽目になった。

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紙の本

人間は所詮自分本位な生き物である

2020/10/31 17:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

加賀シリーズの始まりの話。学生時代の親友を巻き込んだ難事件に挑みます。自殺なのか他殺なのかスリリングな展開に一気に読了。東野作品の読ませる手腕は、掛け値無しに凄いと思いました。ただ人間不信に陥るような救いのない真相の数々に読後感は最悪でした。自分の成功のためなら、いとも簡単に親友を裏切るは、殺すは、さらに恩師は悪事に気がつきながらも犯罪の隠蔽に協力したり、水に流せと助言したり・・・。もう滅茶苦茶です。おそらく東野先生には、人間は所詮自分本位な生き物であるという諦観があるのだろうと思いました。

私は、大学卒業とともに、あの頃の親友たちとはバラバラ。独身の頃は、帰省したタイミングで皆と会ったりしていましたが、家族を持つと、もはや数人との年賀状のやりとり程度となり、濃いつきあいは自然消滅。本作品の「卒業」の意味することが、就職を機にした子供時代の仲間たちとの別れを意味するのであれば、私も同じだなあと思いました。

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