サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 47件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2005/07/28
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/174p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-119041-0
文庫

紙の本

向田邦子の恋文 (新潮文庫)

著者 向田 和子 (著)

向田邦子の恋文 (新潮文庫)

税込 572 5pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー47件

みんなの評価4.2

評価内訳

紙の本

自分に激しい人のある一面

2011/11/26 21:25

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昭和56年8月22日。大韓航空機墜落事故で向田邦子さんが亡くなりました。
先日、向田邦子さんのテレビドラマ『阿修羅のごとく』の再放送を観て、やはりすごいドラマであり、
映画という2時間くらいの時間にはおさまらない、向田邦子脚本の質の高さを再確認しました。
このドラマは初めて観たのは中学生の時で非常にインパクトが大きく、思い返せば10年に
一度は再放送されていて、20代、30代、そして40代と話はわかっていても観てしまいます。
テーマ音楽が強烈でトルコ軍隊音楽の「ジェッディン・デデン」(祖父も、父も)であり、演出は
和田勉さんです。

 この本は、めぐりめぐって末の妹であった和子さんに託された邦子さんの手紙です。
といっても手紙の通数は5通しかありません。邦子さんの死後、20年経って、
和子さんはやっと託された手紙と日記を読んだといいます。それだけの時間が必要だったと。
手紙の日付は昭和38年~39年。邦子さん、33、34歳であり、当時つきあっていた
カメラマンN氏宛の手紙とN氏の日記が前半です。量としてはとても少ないけれど、
N氏というのは、妻子ある男性であり、13歳も年上ということは40代半ば。
病気の治療のためか、何があったのかわからないけれどN氏は一人暮らしをしています。

 実はこのことは家族、妹和子さんにも邦子さんは話さなかった「秘め事」でした。
しっかり者で、自分の愚痴は一切、家族には言わなかったという邦子さん。
長子としていつも向田家の子どもたちの先頭を走っていた邦子さん。
会社勤めを経て、フリーになりラジオ番組の台本をたくさん抱えていて、ホテルに缶詰めになることが
多く、書く仕事をたくさん抱えていた、まさに作家、向田邦子の出発点にあたる時期。
手紙はすべてホテルの便せんに書かれています。

 邦子さんの手紙は、むずかしい漢字は書かず、逆に漢字で書くところをひらがなにしたり、何を食べたか、仕事はどうか、といった近況、世間話のようですが、なによりもN氏の体調を心配している言葉が多いのです。
甘えているというより、ホテルでの締め切りに追われて・・・という日々の為、あまり書くことはないので
しょうが、ちらりと弱音を吐く・・・映画『切腹』(橋本忍脚本)の脚本を読んで
「逆立ちしても、こういうピタリと構成や計算のとどいたものは、私には書けないでしょう」

 決して、親を心配させず、弟、妹たちの面倒をよく見て、仕事を抱え、多忙な日々。
和子さんが回想している邦子さんは、「いつもしっかりしている姉」「頼りになる姉」「強い姉」
しかし、手紙の中の邦子さんは、くにゃくにゃしています。そうとしか形容しがたい、N氏への
気がねしない、くにゃくにゃ話。
もちろん、相手は妻子がいて・・・という事もあって、全く気兼ねがないはずないのですが、
その辺の事情は今となっては誰も真相がわからないことです。そこまで邦子さんは沈黙を守りました。

  しかしこうして見ると邦子さんは、3日おきくらいにN氏宅を訪ね、料理を作り、多いに話し、
酒を楽しんでいたのです。
そして泊まることなく、夜、ホテルに飛んで帰っていく。
N氏は家で邦子さんが台本を書いたラジオ番組をすべて聞き、出来はどうだったか、が必ず
日記の最初に書いてあります。
邦子さんも手紙を速達で送っている。はやく、届け!邦子さんの気持がわかるようです。

 決して、月並みな幸せなつきあいとは言えなかったのでしょうし、「優等生の姉がこんなはずは」と家族が心配する
気がねもたくさんあったし、悩みもあったのでしょうが、強烈な連帯を感じる2人です。
向田さんの脚本には家族というものがいつも強く出ていて、父の浮気というより「よそ見」に
気をもむ娘たち、浮気された妻の立場という家族の隙間風を描くのが上手かったのです。
ただの想像でこんな微妙な心理は描けなかったでしょう。
しかし、邦子さんはそんな自分の思いを相談したりせず、口に出さず、すべて脚本という
作品にたたきつけていたのだ、というのがこの本でよくわかります。

 写真(おそらくN氏が撮った)もありますが、どの邦子さんも凛としています。
写真から出るオーラが、凛としていて思わず惹きこまれてしまいます。
読後改めて、見ると激しいという言葉も浮かびます。
しかし、その激しさは他人に向けられるのではなく、自分自身に向けられた激しさです。
時々、今、向田さんが生きて現役で、小説や脚本を書いていたら・・・と思うことがあります。
昭和の時代でその生涯を閉じてしまった向田邦子という激しい人のある一面。
早すぎた死が悔やまれると同時に、手紙の中の気兼ねない、ひょうきんな面は滑稽で、仕事に打ち込む姿は
うらやましい、という様々な余韻が残ります。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

きれいだな。そして次にきっと思うはず…誰が撮ったのだろう?

2011/11/28 07:58

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつもいつも思っていた。
向田邦子の若い頃の写真は、とてもきれいだ。表情、光の加減、まるで女優さんのブロマイドかと思うほどきれいで、とても1素人のプライベート写真とは思えない。
誰が撮っていたのだろう?
なぜこんなにきれいなんだろう?
写真を見た人は、みなそう思うはず。

答えはここにあった。
向田邦子が誰も想像もしなかった事故で不意に亡くなってから20年経ったころ、妹の和子さんがやっと気付いて明かす、秘められた恋。

家族の、そして男女の、愛憎を、修羅を、暖かさを、機智を、行き違いを、矛盾を、茶目っ気を、滑稽を、確かさを、ぬくもりを、描き続けた彼女の小説と脚本、エッセイの数々。
ご自分は未婚で、ご自分の築いた家族はなかったはずなのに、なぜこんなディティールまで描けるのだろう、と思っていた。

ああ、いたんだ。
こんな人がいてよかった…と思う。

凛として1人で暮し、その暮しを楽しみ、でもその影にあった誰も知らない苦悩。
結局、亡くなるまで秘め続けたんだ。

その彼女の気概に、ますます向田邦子という人がうつくしく見えてくる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

以前、

2017/10/01 10:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

向田邦子さんのエッセーや小説を読んだことがあります。どれも凛として優しさと厳しさにあふれた忘れがたい作品です。ドラマも何度も。
それらの作品を同じように実人生においても凛として生きていたのだな、という向田さん。恋の話はドキドキします。妹の和子さんの文章も優しいです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

昭和の長女の秘められた恋

2022/10/11 15:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初の東京オリンピックが開催されたのは
 1964年(昭和39年)10月10日。
 その日、初めて家族と離れ、一人暮らしを始めた女性がいた。

  猫一匹だけを連れて移ったのだが、
  ちょうど東京オリンピックの初日で、明治通りの横丁から開会式を眺めた。

 その女性、向田邦子さんはのちに「隣りの匂い」(『父の詫び状』所載)というエッセイにそう書いた。
 向田さんにとって、
 昭和39年という年は忘れられない年であったと思う。
 家を出たことではない。
 向田さんの「秘め事」といわれる恋人をその年の冬に
 亡くした年なのだ。
 おそらくそういうことがあって
 秋に一人暮らしを始めたのではないだろうか。

 向田邦子さんは1981年航空機事故で急逝。
 それから20年の歳月を経て、
 彼女が30歳のあたりの「秘め事」が一冊の本となって刊行された。
 それがこの『向田邦子の恋文』。
 ここには向田さんと恋人だったN氏と呼ばれる人物との手紙数通と
 N氏の日記が収められている。
 その数はわずかといえばそうなのだが、
 そこには決して他人には測りしることのない
 二人だけの濃密な時間があったのだろう。

 それを埋めるべく、
 この本の後半第二部では、
 向田さんの9歳年下の向田和子さんが綴った「姉の秘め事」というエッセイが
 載っている。
 長女として生きた向田邦子さん。
 頑迷な父、気弱な母、そして弟と妹、
 そんな家族の長女として向田さんは懸命に生き、
 そして恋をした。
 N氏の死がなければ向田さんの一生もまたちがったものになっただろうが
 それでも向田邦子という女性は
 昭和の時代の長女でありつづけたかもしれない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

向田邦子の恋文

2019/10/31 20:34

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

向田邦子さんが好きなので興味深く読みましたが、これは公表して良かったものなのか、どうなんでしょうか。向田邦子さん自身は自分のこういった部分をあまり見せたくなかったのかな、とも思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

生々しくなかったので読めました。

2021/06/29 15:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

向田邦子さんは、生前道ならぬ恋をしていたそうですが、そのお相手への手紙ということで、かなり生々しいものを想像しており、プライベートをのぞき見するような感覚だったため、この本を買うか否かもしばらく迷いました。しかし、お相手が離婚後、病気になり落ちぶれた後の手紙だったためか生々しさがなく、家族に対するメモ書きにも近いような感覚でした。
最後まで彼を見捨てず、多忙な執筆の合間を縫って会い、食事や身の回りをととのえていたのが印象的でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/01/04 03:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/10/31 11:01

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/01/20 11:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/02/10 02:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/04/17 00:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/10/13 18:06

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/11/03 02:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/01/02 19:27

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/01/04 16:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。