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商品説明
鳴家(やなり)が迷子? そのうえ若だんなが吉原の娘と駆け落ちだって? そりゃ、大変だっ! 愉快な妖怪人情推理帖。「しゃばけ」シリーズ第4弾。『小説新潮』掲載に書下ろしを加えて単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
こわい | 5-53 | |
---|---|---|
畳紙 | 55-100 | |
動く影 | 101-155 |
著者紹介
畠中 恵
- 略歴
- 〈畠中恵〉1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業。2001年「しゃばけ」で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。
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紙の本
心癒される人情妖怪推理帖
2005/09/06 12:59
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯には『愉快な人情妖怪推理帖』とありました本書。
『しゃばけ』シリーズ第四弾です。
ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した第一弾から始まってもう四冊目。でもいつも、次はいつ出るんだろう?と首を長くして待っている、お気に入りのシリーズなのです。
本書はもちろん『ファンタジー』であり、『時代物』であり、また『ミステリ』であったりもする、一冊で三度美味しい優れもの。
病弱な若だんなが妖しの手代やその他の妖しの力も借りて、事件の謎を解き明かす物語です。
この設定がなかなか異質なのですけど、なかなかに人間関等とがよく書き込まれている上、若だんなの素直で優しい人柄がとてもいい味を出しています。
今回はそんな若だんなを取り巻く人や妖しがふんだんに活躍する、楽しい話になっています。
若だんなが幼馴染であり、たった一人の友人でもある栄吉と喧嘩してしまう『こわい』。ここで、若だんなは友の成長を目の当たりにします。
また、『畳紙』では毎回ひねた性質が際立っている屏風のぞきが、珍しくも優しいところを見せています。
そしてその他大勢的な妖し、鳴家(やなり)が迷子になってしまう『おまけのこ』。
他に、若だんなの幼い頃の話である『動く影』となんと若だんなが吉原初体験をする『ありんすこく』と盛りだくさん。
今回は若だんなを取り巻く人間や妖しが活躍したり冒険したり、普段見せない面を見せてくれたりしていて、ファンには嬉しい限りです。
現代ミステリと同じように、各事件の背後には人間の様々な思惑やドロドロとしたものが流れているのですが、主要人物(主要妖しも含めて)の人柄が温かく、ほのぼのとした読み心地を味わうことが出来るのです。
疲れたときには甘味を味わう若だんなのように、じっくりと読みたい一冊です。
紙の本
第4弾
2018/05/29 16:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわずと知れた、しゃばけシリーズ第4弾です。
鳴家の冒険が愛らしくて、ほのぼのですね。
他、「畳紙」などです。
紙の本
この作家は書けば書くほど良くなってきている
2005/12/03 15:56
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーノベル大賞優秀賞「しゃばけ」シリーズの四作目。今回は。「こわい」、「畳紙」、「動く影」、「ありんすこく」、「おまけのこ」、の五編である。江戸の大店の病弱若だんなと妖怪絡みの事件の話。妖怪絡みの事件といっても、恐い話は一つも無い。相変わらず暖かみと人情味のあふれる短編集である。この作家は書けば書くほど良くなってきているようだ。人情(妖怪情?)の機微の表現など、より内容が深まっているように思う。
紙の本
再読感想。
2017/09/19 15:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「こわい」は、中表紙の、栄吉の饅頭で目を回している鳴家がキュートだが、なんともせつない余韻を残す。
人間の欲が怖いか、あやかしの妄執が怖いか。
「こわい」を読んで再読だったことに気がついた。
最後の「おまけのこ」も鳴家の話、といってもいいかもしれない。
紙の本
鳴家の大冒険
2021/03/14 10:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名になっている「おまけのこ」が一番面白かったです。真珠の美しさに心を奪われた鳴家が真珠を握ったまま川に落ち、鴉にさらわれ、大冒険。岸辺の家で泣いているところを若だんなに発見してもらって無事に帰れたというストーリーで、ほっこりしました。