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紙の本
警察庁から来た男 (ハルキ文庫 道警シリーズ)
著者 佐々木 譲 (著)
北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前、道警の裏金問題の為に百条委員会でうたった(証言した)津久井刑事に監察...
警察庁から来た男 (ハルキ文庫 道警シリーズ)
警察庁から来た男
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商品説明
北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、半年前、道警の裏金問題の為に百条委員会でうたった(証言した)津久井刑事に監察の協力を要請した。一方、札幌大通署の佐伯刑事は、ホテルでの部屋荒らしの捜査を進めていた。被害者は、すすき野の風俗営業店で死んだ男の父親だった。大通署に再捜査の依頼の為、そのホテルに泊まっていたのだという。佐伯は、部下の新宮と事故現場に向かうのだが…。『笑う警官』に続く道警シリーズ第二弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
結局、「警官の血」から填ってどんどん読んじゃいました
2009/04/23 18:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:A-1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
すみません…「笑う警官」をまだ読んでいません。「うたう警官」もこれを読んだ後から読みました。
と、思っていたら題名が違うだけで同じ作品ですか?(この作品のあとがきを見て知りました。)
でも、題名は「うたう警官」の方が良かったような…?まあいいんですけど、2009年映画化のお話もあるそうですが。角川春樹事務所で、企画段階から映像化を視野に入れている様子が見られるあたり、相変わらずブレがない出版社ですね。
「警官の血」のドラマも面白かったので、映画も楽しみにしちゃいます。
佐伯と津久井の過去(おとり捜査で死線をくぐり抜けた話)は「うたう警官」にも繰り返し思い起こされているエピソードでありますが、今回もその二人と前作品に出て来た新居も出てきます。
が、これはサイドの流れで「警察庁から来た男」つまり査察官のキャリア官僚が主線のようです。
ぱらっと読んだときはちょっと癖のある査察管が大活躍?みたいなイメージでしたが違いました。
(ぱらっと読むとそんなんばっかですね…まあちゃんと楽しめて良いんですけど(^^;))
指示の不履行がカフェラテに及ぶことにさえ神経質な生真面目な若手キャリアと、ノンキャリのやはり生真面目な老獪そうな部下がやってきて、かき回していくのは前回作品から読むと頼もしい感じです。
一番はじめに思ったのは、名前のセンスが良い♪
名前の付け方については、普遍性を目標にしているのでしょうが日本作品には常々萎える感じしか持てないことが多いので、格好のいい名前が沢山出てきて、なんだかそれだけでイケメンを沢山目にした感じでした。(笑)
女性については、「警官の血」でも「うたう警官」でもそうなのですが、アダっぽい感じは欠片も出てきません。
悪女は、例えが古いですがお宮めいたところがあるのが共通な感じで、特にキャラ立ちもしていない感じがします。
捜査の途中、ちゃらけてケーバン交換などしたとたんに…というのがあるくらい?
よくあるハードボイルド系の作品の趣向では、まー男の人は楽しいかも知れませんが的なお姉さんが出てくるのですが、そんな欠片もなく、ずいずいと捜査が進んでいくのみです。
そして、やはり人の死についての扱いの描き方が、どうにも軽いのも気になりました…。悪趣味に走るのもどうかとも思うのですが、そんな経験がないのか、はたまたあるからこそ扱いたくないのか、ここでは描くつもりもないのかよくわかりませんが、なんだか最近話題のこういった作品の傾向なのかとも…?
たまたま読んだものが並んだのかもしれませんが…。
(「インディゴの夜」や、数ヶ月前に友人に貸してもらった「心霊探偵 八雲」…死が「そんな事あった」というフラグ的でしかないようなのに比べれば、だいぶんマシとは言えるけれど…)
これまで読んだ三作品のなかでは、やはり一番筆はこびやプロットがノってきた作品であるように思えます。面白かったです。
まだこのシリーズ続巻もあるのかしらん?
紙の本
読者の期待を裏切らない小説
2022/05/27 11:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐々木譲の警察小説である。しかも今回は北海道警に出張して来た警察庁キャリアの監察官の話である。監察や監査がうれしい人はいないであろうが、特に道警では警察本部ぐるみでの裏金プール問題が世間を騒がせていたから、なおさらであろう。
冒頭にその監察の対象となった事件が2例紹介されている。一つはすすき野のバーでの転落事故死、もう一つは外国人の人身売買があり、交番に駆け込んできた被害者を保護せずに反社勢力に送り返したという驚天動地の事件であった。
キャリアの監察官なので、事件捜査の経験も乏しいし、現場の実情を知りもしないであろう。しかし、監察は内部監査なので、取り調べは行われる。それを繰り返し行い、事情を把握するわけである。この辺りが興味深いところであろう。
本編のシリーズではレギュラーである津久井巡査部長が警察学校の雑用係から引っ張り出され、この監察官の仕事を助ける。津久井は道警の浄化委員会で、正直に実情を語ったことで道警内部では裏切り者という目で見られていた。監察官はそこを見ての起用のようだ。
こうしていつもの道警のメンバーの活躍が始まる。タイトルから見て、もう少し破天荒な監察官かとおもいきや、常識的な人物なので勝手に考えていた小説の雰囲気が壊れてしまった。活躍の主体は監察官ではなく、いつものメンバーだったようだ。そういう点で読者の期待に応えてくれる佐々木譲であった。
紙の本
佐々木譲氏の警察ものにハズレなし
2022/06/14 17:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐々木譲氏の道警シリーズの2作目です。
最近は北欧の作家の刑事ものばかり読んだいたので
久しぶりに日本人作家の刑事ものが読みたくなりました。
まぁ海外ものは登場人物の名前が憶えにくいのに少し疲れたので・笑
道警ものの1作目「笑う警官」は2〜3度読んでいますし、
映像化されたものも観た記憶が。
2作目の本作も10年ぶりぐらいですが再読です。
300ページちょっとの作品ですが、しっかりと中身の詰まった印象です。
派手さはありませんが途中でだれることもなく結末まで楽しめました。
これを機会にまた道警シリーズは揃えて読んでみたくなりました。
道警シリーズとして今では9作品ほど出ていますが、
少なくとも本作は前作を読んでいなくてもなんの問題もなく楽しめます。
紙の本
警察庁から来た男
2022/01/16 13:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「笑う警官」での主要メンバーが登場。ほんの数日間の出来事と思えない程の内容量、スピード、読み応えだった。
組織の闇は深かった。いくら浄化したといっても、癒着、隠蔽、裏金など、うまく隠しているものがまだまだありそうだ、と思わせる。それを暴くのを読むのも、また楽しみだ。
電子書籍
得意の分野
2021/06/15 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masaru_F - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察・北海道、明らかに著者にとっての得意のフィールド。普通に書いてもそれなりの点数にはなることが期待できる。本書も期待を裏切らないレベル。ラストはいつもより少し派手な演出になったような気がする。
紙の本
組織の暗部
2017/03/09 09:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすい内容。
現場で駆けずり回る刑事とキャリア監察官の奮闘。
監察官のチョット嫌味なというか、キャリアならではの描写にはちょっと笑ってしまった。
前作の謎も解明してスッキリしました。
今回も組織の闇の部分はかなり深かった。