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紙の本
PK (講談社文庫)
著者 伊坂 幸太郎 (著)
人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は...
PK (講談社文庫)
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商品説明
人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。【「BOOK」データベースの商品解説】
落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ−。「PK」「超人」「密使」という、3つの物語を繫ぐものは何か。こだわりとたくらみに満ちた作品集。【「TRC MARC」の商品解説】
彼は信じている。時を超えて、勇気は伝染する、と――人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。三つの物語を繋ぐものは何か。読み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。【商品解説】
目次
- PK
- 超人
- 密使
収録作品一覧
PK | 7−86 | |
---|---|---|
超人 | 87−165 | |
密使 | 167−244 |
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紙の本
異色作。
2015/01/27 00:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は「PK」「超人」「密使」の3つが収録されたSF中篇集です。
伊坂作品と言えば、あっと言わせる展開やテンポの良さを期待しがちなので、伊坂作品特有の驚きや感動に満ちた結末を求めたらがっかりするかもしれません。しかし、3つの物語を結び付けるのが絶妙にうまいです。伊坂作品の中では技巧派の異色作であるため、SF作品をあまり読まない人にとってはピンとこない結末かもしれませんが、大森さんの解説文と併せて楽しむことをおススメします。
紙の本
遊び心満載。お勧めです。
2015/04/07 22:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メンボウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見何の関係もなさそうな、バラバラに作ったプグラムが思わぬコードでつながり、一つの大きなシステムに組み上がり、華麗に稼働を開始したような感動が、伊坂先生の作品にあります。そして、プグラムをもう一度確認したくなる笑。本作品でも何度ニヤリとしたことか。ストーリーだけでなく、作品の構成自体にもしかけがあって、何度かエピソードを遡って、確認しながら読みました。
緻密な伏線だけでなく、彼の作品の深いテーマには、いつも考えさせられます。本作品でも、様々な状況に置かれた主人公たちが、追い込まれながら、それでも最良の選択をしようと悩み、足掻く姿が胸に迫ります。人の根底にある、より良いものになろうとする想いや、見過ごされがちな小さな幸せが、切なく、優しいです。
テンポのいい作品ですが、丁寧に読み進める事をお勧めします。読んだ後の爽やかさが気持ちの良い作品です。
紙の本
一気に読めます
2014/12/15 16:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:デミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いったん読み出したら、最後まで読まないと気が済まない展開です。
休日に読み始めるのをお勧めします。
紙の本
美味しいけれど、ちょっと味が薄いような
2016/02/01 19:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
日曜日に少し本を整理していると
この本が既読の方に入っていたのですが
どうしても結末が思い出せない。
ページをパラパラと確認しながらめくってみると
残り30ページほどのところに栞も挟んでまま。
ということで改めて最初から読み直してみました。
伊坂幸太郎氏の作品の中で一番SF的なテイストを感じました。
好きだけれど、濃い余韻が残ることはなかったです。
その所為でまた何年かして見かけたら
「あれ?」っと思って読み直しそうです、
ストーリー自体は面白いのでそれも良しですが(笑)
紙の本
実力派
2015/10/27 08:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
サッカーにはまるで興味がないものの、OK、すなわちペナルティー・キックだろうとタイトルから想像し、買ってみた。それぞれ別に掲載した作品三つをつなぎ合わせ、まとめ上げてしまったとか。伊坂氏の手腕にはうならざるを得ない。器用でもあり、読者心理をがっちりつかんでもいる人なのか。
電子書籍
よくわからなかった・・・
2015/02/09 00:00
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:でいびす - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂作品、初めて読みました。「PK」とのタイトルでしたので、サッカー好きの私としては、大変期待したのですが、正直、おもしろさがわかりませんでした。日本代表の試合のシーンとか、流石だなと思う描写の上手さはありましたが、伝えたいことがピンときませんでした。作品も、短編集でありながら連作だと思うのですが、ちょっと残念でした・・
電子書籍
読んでいて楽しくなかった。
2016/03/25 10:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも楽しいはずなのに、今作は全く楽しめませんでした。
途中からは嫌々読んでいたというか、盛り返そうという気にもなれなかった。
伊坂作品でも低い点数をつけざるを得ません。
紙の本
とまらない
2020/04/30 23:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る
『PK』『超人』『密使』の三つの中編なのだけど、三つとも読むとひとつの長編になっていておもしろい。
同じ登場人物のはずなのにちょっとずつ違って感じられたのは、そのせいなのね、と。
時間スリとか予知能力とか、設定もとてもおもしろくて途中で読み止められなくさせる魅力にあふれていました。
改めて伊坂幸太郎さんの作品が好きだなぁと思いました。
電子書籍
感動
2019/03/29 23:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あご - この投稿者のレビュー一覧を見る
緻密に練り上げられたストーリー展開は伊坂ワールドを象徴しています。すごく面白い展開で一気に最後まで読み切ることの出来る作品の一つです。ぜひご覧ください。
紙の本
これが、こうなります
2016/05/22 21:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しろお - この投稿者のレビュー一覧を見る
????・・・!
この物語を読んだ時の私の頭の中を記号で表すとこんな感じだった。
物語全体を自分なりにまとめると
「これが、こうなります」。
毎度ながら伊坂ワールドに引き込まれる一冊。
紙の本
幾つもの世界にパス回し
2021/01/03 23:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
落下する赤ちゃんから姿なき脅迫者まで、勇気を試されるエピソードばかりです。2002年に開かれるフランスワールドカップなど、パラレルワールドの仕掛けも見事ですね。
電子書籍
3方向からゴールを狙う
2020/03/11 22:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
バラバラに思える3つの短編が、少しずつリンクしていく構成が巧みです。サッカー選手、政治家、ヒーローショーの役者とそれぞれが目指す未来も見えてきました。
紙の本
良かったです。
2015/09/06 11:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とちうし - この投稿者のレビュー一覧を見る
パラレルに進んでおり、最後にこういうことか、と説明するあたりはさすがです。
頭のいい作者ですね。
電子書籍
2つの意味
2019/04/03 09:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
・サッカーで使われるペナルティキック
・超能力のサイコキネシス
その2つの意味合いを持つ、と
解説に書かれているのを読んで
やっとこの本の趣旨がわかった気がする(--;)
伊坂先生の作品の中で
いつもより増して理解に時間のかかる本でした
SF系が苦手な人は難しく感じるかも…
ただ、連作3編に少しずつ被る
登場人物の構成はさすがでした!
開始3行目にある
[その視線の移動だけが音を立てている]
この表現、すごく好きです
紙の本
ややっこしい・・
2016/06/29 20:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひややっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
洒脱な文章が伊坂さんの良さ。
ちょっとこれはわかりにくい、時代や登場人物が行ったり来たり、着地点はちゃんとあるのですが、うーんうーん。序盤は面白かったです。