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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.6 94件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/03/30
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/205p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-128955-7
文庫

紙の本

迷宮 (新潮文庫)

著者 中村 文則 (著)

胎児のように手足を丸め横たわる全裸の女。周囲には赤、白、黄、色鮮やかな無数の折鶴が螺旋を描く―。都内で発生した一家惨殺事件。現場は密室。唯一生き残った少女は、睡眠薬で昏睡...

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迷宮 (新潮文庫)

税込 506 4pt

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商品説明

胎児のように手足を丸め横たわる全裸の女。周囲には赤、白、黄、色鮮やかな無数の折鶴が螺旋を描く―。都内で発生した一家惨殺事件。現場は密室。唯一生き残った少女は、睡眠薬で昏睡状態だった。事件は迷宮入りし「折鶴事件」と呼ばれるようになる。時を経て成長した遺児が深層を口にするとき、深く沈められていたはずの狂気が人を闇に引き摺り込む。善悪が混濁する衝撃の長編。【「BOOK」データベースの商品解説】

「僕」がある理由で知り合った女性は殺人事件の遺児だった。両親と兄が殺され、小学生だった彼女だけが生き残った迷宮事件。「僕」は事件へ、彼女へのめりこんでいく。そして、謎が解かれるとき…。【「TRC MARC」の商品解説】

胎児のように手足を丸め横たわる全裸の女。周囲には赤、白、黄、色鮮やかな無数の折鶴が螺旋を描く――。都内で発生した一家惨殺事件。現場は密室。唯一生き残った少女は、睡眠薬で昏睡状態だった。事件は迷宮入りし「折鶴事件」と呼ばれるようになる。時を経て成長した遺児が深層を口にするとき、深く沈められていたはずの狂気が人を闇に引き摺り込む。善悪が混濁する衝撃の長編。【商品解説】

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書店員レビュー

ジュンク堂書店福岡店

二人が出会ったとき、ゆがみは一層大きくなった

ジュンク堂書店福岡店さん

密室状態の家で両親と兄が殺され、小学生だった少女だけが生き残るという未解決事件にかつて「僕」はずっと惹かれていた。
そんな「僕」が事件の遺児だった女性と知り合ってしまったのは運命だったのだろうか。
社会に適合して生きていくためには、必要がないものがたくさんある。
もしその必要がないものを、たくさん抱えてしまったら、そしてそれをうまく手放せなかったとしたら、その人はいったいどうやって生きてゆけばいいのだろう。
たとえうまく隠したつもりでも、上手に生きようとしていても、ふとした瞬間に感じる違和感を他者は敏感に感じ取る。
ひとの皮一枚下には、整理のつかないものが主張するように蠢いていて、けしてその不都合なものを忘れさせてはくれない。
きれいなものがゆがむとなぜこうも蠱惑的なのだろう。
深淵を覗き込んだような、心もとない気持ちになり、読了後は中村文則作品をもっと知りたくなっている。

みんなのレビュー94件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

迷宮

2016/08/02 09:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エミー - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルの「迷宮」が後半に掛けてじわじわと染みてくる。

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紙の本

折鶴

2016/02/07 17:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:狂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

折鶴事件という殺人事件から始まる迷宮…女の嘘…中村文則さんの作品のなかでもエンターテイメント性があると思います。

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紙の本

共感できる部分もある。人間ってこうなのかな。

2016/01/05 15:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

内々に闇を抱え鬱屈してる主人公。猟奇的な部分が大きいけれど、でもなあ、わたしにもこういう部分あるよなあと思う。なんとなく消化して、なんとなくごまかして、それで生きている。生きることに懐疑的で自分を責めて、これって逆に生きることにとても真面目なんだなあと思う。わたしはそこまで真面目じゃないから、だからなんとなくやり過ごせているんだろう。日置事件の遺児と主人公の共依存的な関係、でもこの関係は刹那的で狂おしいほど無意味。それをお互い分かっているようなところがまた危うく、そして哀しいほど美しく物語りを彩っている。

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紙の本

特殊なテーマを息づまる迫力で描き切っている。

2015/11/02 16:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

歪んだ精神、猟奇殺人、ストーカー的強迫観念、近親相姦…グロテスクで暗い要素がてんこもり、なのになぜか読んでしまう。内容そのものには引くけれど、作者は奇をてらうためにこういうテーマで書いているわけではない、という気がする。おぞましくも歪んでいるー、けれど確かにそういった精神を持つ者もいるのだ、という人間の真実に踏み込むための作品、のような気がする。そういった狂気や猟奇性を肯定するわけでもないし、誰にでも潜んでいるものなのだとうそぶくわけでもない。ただ、その特殊性を息づまるような文章で描く。正直、しんどいし、気持ち悪くもなってくる。でも、力強い作品だと思う。

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紙の本

迷宮に入りこみそう

2019/12/10 13:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミステリーとは言い切れないが、殺人事件が起これば、それなりに解決に向かってほしい。
事件に異常性があるのにもったいない。
盛り上がりもほとんどないので、読みやすくても、読んだぞという実感が湧いてこない。
主人公が想像していく過程だけは、少し楽しめた。

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2015/09/06 20:45

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2015/04/21 20:12

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2015/04/02 16:05

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2015/04/04 14:14

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2015/04/08 23:02

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2015/05/06 13:44

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2015/04/10 23:29

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2015/04/13 18:27

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2015/04/16 22:27

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