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紙の本
河のほとりで (文春文庫)
著者 葉室麟 (著)
臨済の「済」の字には、「河の渡し場」という意味がある。臨済には「河のほとり」とも読めるのだ−。歴史小説家として絶大な人気を持つ著者の、目配りの確かさと敗者の歴史への優しさ...
河のほとりで (文春文庫)
河のほとりで
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商品説明
臨済の「済」の字には、「河の渡し場」という意味がある。臨済には「河のほとり」とも読めるのだ−。歴史小説家として絶大な人気を持つ著者の、目配りの確かさと敗者の歴史への優しさ溢れる随筆集第2弾。【「TRC MARC」の商品解説】
小説のみならず、エッセイにも定評のある著者の文庫オリジナルエッセイ集。西日本新聞の「河のほとりで」を中心に編まれた掌編です。【本の内容】
小説のみならず、エッセイにも定評のある著者の文庫オリジナルエッセイ集。西日本新聞の「河のほとりで」を中心に編まれた掌編です。【本の内容】
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紙の本
小説にはない、作者の本音がこぼれています
2018/05/02 15:18
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成29年12月、人気の絶頂にありながら早逝した葉室麟の随筆集である。
文庫オリジナルということで今年2月に刊行された。その死で急遽刊行の運びとなったのか、以前から計画されていたものかどうかは知らないが、いずれにしても作者にとっては関係ない。
自身の死はいつだって覚悟していただろうが、そのことで筆が感傷的になるはずもない。
ただ読者としては、つい葉室の死に対する心構えを知りたくなるのも事実だ。
例えば、葉室が初めて直木賞の候補になった回で『利休にたずねよ』で直木賞を受賞した山本兼一の『おれは清磨』の文庫解説の中で(この随筆集には新聞連載の随筆のほかにこのような本の解説や日々の雑感などが収められている)、同じ回の候補者に同じ年頃の歴史小説家が3人いたが、山本ももう一人も亡くなって、葉室だけが残ったと記されている。
「残されたひとりとしての寂寥感」と葉室は綴っているが、何もそんなに急いで彼らのあとを追うこともなかったのにと、つくづく残念である。
あるいはこんな一文。
「ひとは常に「去る」覚悟をして生きねばならないのだろう」。
これは新聞の連載随筆の一文で、2016年3月の記事だ。もちろん葉室に自身の死がわかっていたはずはないが、葉室には常に死への覚悟があり、だから書かずにはいられなかったにちがいない。
死のことだけではなく、葉室の文学の本質として「恋する相手に献身の思いがありながら、決して口にすることがない」シラノ・ド・ベルジュラックを好きだと書いた随筆など、読み応え十分な作品に仕上がっている。
紙の本
河のほとりで
2020/09/10 06:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉室麟氏の随筆集第二弾である。
以前随筆集「柚子は九年で」は拝読していましたが、「河のほとりで」は2014年から2016年頃に書かれたもののようです。
臨済の「剤」は「河の渡し場」という意味がもあるとのこと、葉室麟氏と関わりのある有名な人物についての記述も多く、とても興味ある内容でした。
紙の本
葉室氏の優しさ
2018/09/27 17:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみしょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉室氏のエッセイ集。
いつも敗者に寄り添う 葉室氏の優しい人間性と、多くの人々が共感できる 人間らしく生きる その敗者に感動する、エッセイの数々でした。
紙の本
文章
2018/04/21 03:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
直木賞作家の故・葉室麟氏が、新聞や雑誌に寄稿したエッセイなどを1冊にまとめた。西日本新聞に掲載された作品は、やや文体が重く、エッセイとしては読みにくい。新聞、雑誌などに寄せた著作は、さすがに読ませるが、「蜩の記」などにみる氏の小説に比べると、文章が劣る気がする。小説とエッセイでは、同じ書き手でも、これほど違うのか。他の作家の文庫に書いた「解説」は、行数稼ぎとしか思えず、果たして掲載する意味があるのだろうか。