紙の本
ユーミンの曲をモチーフにした短篇集
2022/09/11 15:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
超豪華な女性作家6人によるユーミンの曲をモチーフにした短篇集。曲→短篇への変換に作家陣の個性が表れて楽しめますし、音楽のアルバムを聴くように並び順も良かったのではと思います。こうして読むとユーミンの曲が映し出す様々なモノを感じることができて、改めて聴いてみたくなります。
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現代の有名作家によるユーミンの曲を題材にしたストーリー
2024/04/28 23:31
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投稿者:くにさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう一度デビュー曲からユーミンの曲を聞き直したくなりました。中には、「あれっ、どんな曲だったけ」という曲もありました。聞く人と書く人と読む人の辿ってきた人生、持っている感性によってこんなストーリーになるのか、と思いました。
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「春よ、来い」が読みたかった
2024/04/11 17:03
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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
川上弘美さんの「春よ、来い」が読みたくて手に取りました。
社内政治に疲れたサラリーマン、人付き合いの苦手な女性、いじめにあっている女子中学生の物語。
淡々と進むなか、時にとても痛みを感じます。
この3人が家族や恋人と一緒に、苗場のユーミンのコンサート会場に偶然行き合わせて、あることが起きます。それが本当に良かった。
この少し非日常の感じを信じさせてくれる川上弘美さんは、流石だと思います。
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懐かしのメロディから生まれる物語
2023/06/23 06:32
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
世代を越えて愛されるユーミンの名曲、女流作家ならではの感性ともピッタリ。学園闘争の頃の寮を舞台にした、小池真理子さんの「あの日にかえりたい」が特に良かったです。
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ユーミン デビュー50周年記念 トリビュート作品。本当に 豪華なメンバー。
のわりに あまり印象に残らなかった感じです
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小池真理子から始まり、桐野夏生、江國香織、凄腕の作家たちの競作。全てがまさしく、「エモい」。
綿矢りさの「青春のリグレット」。
このそうそうたるメンバーの中で、ひときわ印象を残した作品。こんなふうにしか進めなかった若い日を、誰もが経験しているだろうが。もし、自分が菓子だったら、と思うとすうっとお尻のあたりが寒くなる。ああ、辛い。
そして流石の川上弘美。
「あれ」なんて、適当にみえるモチーフ持ってくるいつもの「ゆるさ」に、身を任せていたら、油断大敵。最後、ドンときた。ぶわっと泣かされた!
エモいのもいいですねー。思い切り浸りました。
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ユーミンのアルバムをBGMに読みました。
豪華すぎる作家陣!
久々に読んだ綿谷りささんの「青春のリグレット」が、曲を聴きながら読むとあまりに痛くてものすごくよかったです。
どの話も良かったけど、最後に収められている川上弘美さんの「春よ、来い」が1番好きでした。あの曲をこういう風に書くのか〜〜!という驚き。そして、曲を聴きながら泣いた。
全体的には大人向けの一冊かなという感想、
高校生以上のほうが楽しめそうです。
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50周年を記念して
6人の作家により、
ユーミンソングを小説化。
あの日にかえりたい 小池真理子
DESTINY 桐野夏生
夕涼み 江國香織
青春のリグレット 綿矢りさ
冬の終り 柚木麻子
春よ、来い 川上弘美
流石の作家人だけに
短編ですが小説ひとつひとつが
深いストーリーになっています。
そう来たかと思いながら読みました。
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よかった。江國香織さんと川上弘美さんの短編が、好きなのもあってかずば抜けて良かった。何度も読みたくなるほど好きだった。
豪華すぎて…綿矢りささんも良かったなぁ。
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純文学が読みたくなったので購入。
想像していたよりも100倍くらいつまらなかった。
本作はユーミンの楽曲を小説にするというコンセプトの短編集で、作家のラインナップも豪華だから期待していたのに、本当に残念だった。
中でもいちばんひどかったのが川上弘美の『春よ、来い』。ボリューム的には60ページくらいの短編なのだけど、がんばれば10ページくらいに削れたのではないかというくらい冗長。めちゃくちゃどうでもいい話を延々に読まされて、本当に苦痛だった。
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アンソロジーって難しいですよね。
執筆依頼したら掲載せざるを得ない。
前半良かったんですけどね。
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思わずYUMINGTRIBUTESTORIESのプレイリストを作ってしまうくらい、良かった。
どの章もちょっと切なく、大人になった今の自分だから余計にそう思うのかな。
どの章も胸にグッときて良かった。
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私の中でのユーミンの世界とは、ちょっと違う感じでした。
私が感じるユーミンの詩のイメージから離れて読めば違和感は、なかったかもしれません。
そんな中で、最終章の「春よ、来い」は、素直に心に響きました。
生きてる中での冬を乗り越えて、きっと春が来る、春のあたたかさが感じられました。
ユーミンがみんなそれぞれを和ませ、それぞれの思い出や、出来事に寄り添い、明日への希望を抱かせてくれる。
私の大好きなユーミンが描かれていて嬉しかったです。
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迷っていたけれど、やっぱり読むしかないかーと読んだ。
6作のうち、曲そのものを作中に入れているのは2作、他の4作は曲名からの構想、ということになるかな。
全編ともさすがの高水準なのだけれど、特によかったのは綿矢りさで、意外にも…と見直したのが江國香織。題材も広げ方も6者6様にばらけていて面白かった。
ユーミンの曲での思い出や物語の1つや2つ、誰も皆持っているわけだけれど、それをここまで昇華してまとめるプロの技が心地良い。
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松任谷由実さんことユーミンのデビュー50周辺記念としてユーミンの名曲を題材にして6人の女性作家が
新たに書き下ろした短編小説です。
ユーミンの特にファンという訳でもないですが、
ドラマを観てたり、映画を観たり、お店でBGMとして
ユーミンの曲が流れていない時が無い時代に生きていたので、この本のタイトルを見ただけでも懐かしい思いに
駆られて手に取りました。
本を読みながら音楽も想像しながら読んでいましたが、
いくつか知らない曲もあったので改めて聞きながら
読んでみると味わい深いものがありました。
楽曲の時代とほぼ変わらない時代と恋愛を絡めていた作品だったり、
楽曲のイメージから違った物語へ派生した作品だったりとそれぞれの作家さんが思いを巡らせて描かれたものが
多様に描かれていて楽しめました。
自分の想像していた曲の印象と作品の世界観が
同じで良かったものは、「あの日にかえりたい」、
「青春リグレット」、「春よ、来い」でした。
小池真理子さんの「あの日にかえりたい」では一人の男性を間にして
二人の女性がちょっとしたすれ違いをしてしまい
二度と戻ることができない過去への切なさとほろ苦さが
絶妙に良かったです。
桐野夏生さんの「DESTINY」がこんなユニークな形として描かれていたのが印象的でした。
自分の初めての「運命の人」がこんなことだなんてっ・・・
他の作家さんより短めなページなのにこれだけに収まってしまうのが素晴らしいなと思いました。
江國香織さんの「夕涼み」。
夕涼みをこんな風に特別な時間というか空間だと思わされて江國さんらしい作品だと思いました。
このアンニュイさんが分かるようになるのは歳を重ねた
大人の証拠なのかなとも思えました。
柚月麻子さんの「冬の終わり」は小説の中でも書かれているようにフジテレビのドラマ「その時、ハートは盗まれた」の主題歌となっていた
曲ということで、これも柚月さんらしく女同士の友情や愛情が描かれていて楽しめました。
川上弘美さんの「春よ、来い」は縁もゆかりもない登場人物がユーミンの苗場のライブ会場に集まるまでの過程が描かれています。
ただライブを楽しむものでなくここまで行く過程が、
徐々に「春が来る」という気持ちから「春が来て欲しい」という気持ちになっていき、特に中学生の女の子の気持ちを
思うと心が痛かったですが、僅かな光を求めて春が訪れるのを待ち焦がれる思いがしました。
楽曲の印象も人それぞれなので、
この作品に対しての印象も人それぞれだと思いますが、
違った印象であってもそれぞれの味わいが出ていたので
十分に満足が出来ました。
ユーミンの音楽の世界観と小説の中の世界観が
このようにして融合されるとまた違った世界観で
贅沢な空間となって楽しめました。
時にはこのような本の楽しみ方も良いと思えたので、
またこのような作品があれば良いなと思いました。
今回は女性作家だけだったので
男性作家の場合も読んでみたい気分になりました。