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  • カテゴリ:中学生 高校生 一般
  • 発売日:2023/06/08
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくまプリマー新書
  • サイズ:18cm/191p
  • 利用対象:中学生 高校生 一般
  • ISBN:978-4-480-68452-3

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紙の本

客観性の落とし穴 (ちくまプリマー新書)

著者 村上 靖彦 (著)

その考えは客観的なもの? エビデンスはある? こうした考え方が社会に広がった原因を考察。数字への素朴な信仰、数値化できないはずのものを数字へと置き換えようとする傾向を問い...

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客観性の落とし穴 (ちくまプリマー新書)

税込 880 8pt

客観性の落とし穴

税込 825 7pt

客観性の落とし穴

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商品説明

その考えは客観的なもの? エビデンスはある? こうした考え方が社会に広がった原因を考察。数字への素朴な信仰、数値化できないはずのものを数字へと置き換えようとする傾向を問い直し、失われたものを明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】

「それはあなたの主観ですか?」。こういった言葉を聞いたことがあるひとは多いだろう。なにかを発信する際、それが主観的な意見なのか、客観的な意見なのか、を明確にすることが求められる。よく作文と論文の違いを説明する際にも、作文は主観的なことを書いていいが、論文では客観的なことを書く必要がある、と言われている。そういった教育のせいか、客観的なことが正しくて、主観的なことは正しくない、もしくは、あなたが思っているだけでしょ、と非難されることが多い。では、そういった客観的なものが優勢になっていくなかで、主観的な感覚は捨てられてしまってよいものだろうか? 著者の村上氏はそうは考えない。それは、数値が優位にたって世界においては、1人ひとりが持つはずの経験のリアリティが失われがちであるからだ。統計を過信し、経験が数値に置き換えられてしまうとそこにはディテールが失われてしまうだろう。その経験のリアリティをみつけることが主観的に考えることだといえるだろう。自分の体をもち、それがなにかと出会い、出来事が体験し、それを語ることでリアリティをつかまえる手段となるのだ。
【商品解説】

「その意見って、客観的なものですか」。こうした考え方が社会に広がっていった原因を探り、そのせいで失われたものを明らかにする。【本の内容】

目次

  • はじめに
  • 第1章 客観性が真理となった時代
    • 1 客観性の誕生
    • 2 測定と論理構造
  • 第2章 社会と心の客観化
    • 1 「モノ」化する社会
    • 2 心の客観化
    • 3 ここまでの議論をふりかえって
  • 第3章 数字が支配する世界
    • 1 私たちに身近な数字と競争

著者紹介

村上 靖彦

略歴
〈村上靖彦〉東京都生まれ。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第七大学)。大阪大学大学院人間科学研究科教授・感染症総合教育研究拠点CiDER兼任教員。著書に「ケアとは何か」など。

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みんなのレビュー69件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

客観性で 生きにくくなり 経験もっと 重視しよう

2024/03/17 22:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る

1.内容
 科学の進化などによって、「自然も社会も心も客観化され」(p.149)るようになった。数値が力を持ち「人々が競争に追いやられる」(同)ようになった。一方で、「個別の経験の生々しさが忘れられがちになった」(p.150)。その結果、人は生きづらくなった(村上靖彦の見解)。もちろん客観性を全否定するわけではないが、生きづらくなっては行き過ぎである。そこで本書は、「個別の経験の生々しさ」を取り戻し、より生きやすい社会を作るために何をすべきかについて、「現象学」等のキーワードを用いて説明するものである。

2.評価
(1)参考文献に、小田中直樹.歴史学のトリセツ:歴史の見方が変わる時.がある(p.190)。思考の流れが、小田中の本の流れに似ており、面白かった。すなわち、小田中の本を読めばわかるが、歴史学は、客観性を重視したランケ派が今も主流であるが、オーラルヒストリーといった、「個別の経験の生々しさ」を取り上げた方法も用いられるようになった。本書のように、客観自体を否定はしないが、その問題点を克服するために「個別の経験の生々しさ」に焦点を当てるのは、大げさに言えば現代社会の流れに乗っている。

(2)内容面でも、客観性を全否定せず、「個別の経験の生々しさ」に焦点を当てようとする問題意識は、筆者はなるほどと思ったし、他の読者も読めばそう思うだろうと勝手に推測する。筆者は第8章の「アウトリーチ」をした・された経験がなく、読む限りではどちらもしんどそうに感じるが、筆者の経験不足が原因と思われるので点数は減らさない。

(3)以上の通りであるから、5点。

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紙の本

「客観的視感の恐ろしさ」に気付く1冊です。

2023/07/28 16:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨今は「客観的にものを見る」ことが当然になっている社会になっていますが、著者はこれに対して、当書で強い警鐘を鳴らしています。
「客観性視感ばかり崇拝するのがいかに恐ろしいことなのか」について、著者は当書で口を酸っぱくして主張しています。障害者など、社会的弱者に視点を向けることで、より温かみのある優しい社会を目指そうと、著者は提唱しています。多くの方々に当書を読んでいただきたいです。

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紙の本

客観性になると数字の管理になるのね。

2023/07/16 19:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おじゃもんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

数字のデーターが、全てに見える最近の世の中。
死者の数。
コロナ感染率の数字。
高齢化率や、過疎地域の人の数。
そして、「世の為人の為に生きる」「働く意思の無い者を税金で救済するのはおかしい」という社会。
ホンマ、弱者に優しく無い社会ですね。
この日本国の息苦しい社会についての一冊ですね。

第1章と2章で、個々の生きづらさの背景にある客観性への過度な辛辣について書かれて。
第3章と4章では、数値が過剰に力を持った世界で人々は競争に追いやられて行く過程を。
第5章では、個々人の語りを細かくする事で見えてくる経験について。
第6章では、生き生きとした経験の話のリズムについて。
第7章では、語りと経験を捉えるための方法としての現象学の提案を。
最後の第8章では、そこから見えてくる望ましい世界について。
筆者の関わっている、大阪市の西成地区の取り組みから我が国の問題解決の糸口を提案。
と言うか、すでに実践されていて国内に広がりつつあるとの事。
競争から脱却して。
「ケアのコミュニティー」社会を構築して。
抜け落ちた人の居場所を作り。
みんなが安心して暮らせる社会が、この国をより素晴らしい方向に進めて行く。
相互ケアの社会が実現して欲しいですね。

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紙の本

個別・個人への配慮と尊重

2024/01/04 08:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る

客観化すること自体を非難しているわけではなくて、数値化や統計的な考え方の行き過ぎを憂えるということ。ケアや教育などの場を中心に、個別・個人の語りを丁寧に尊重をすることが抜けてしまうと、自己責任ばかりが行き過ぎて強調されると。客観性の落とし穴、というよりは、個別性の尊重を訴えた本だと思いました。

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2024/01/17 16:47

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2023/09/18 23:20

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2023/08/12 10:17

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2023/06/24 07:17

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2023/06/08 16:17

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2023/07/15 17:23

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2023/06/11 21:01

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2023/07/26 10:33

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2023/07/04 09:24

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2023/06/17 09:53

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2023/06/22 17:24

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