紙の本
想像したくない。
2002/07/26 15:13
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投稿者:みっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
うわぁーと思わず顔をゆがめてしまう。と同時にもう二度と読みたくない。っていうのはこの本を非難しているわけではなく、あまりにも蚊がリアルで読んでいて寒気がはしって全身痒くなってくるような気分になるからだ。
いくつかの短編がこの本にははいっているのだけれども、5つ目の「蚊」は本当に印象的である。大群の蚊に襲われる男。掻き毟ってないと死んでしまいそうという。怖いこわすぎる物語だ。
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投稿者:ロイド - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくわからないのだが、この話にはハマった。突然蚊の大群に襲われる男の話である。とにかく椎名誠独特の文体で、延々と、蚊との戦いが書かれている。それが妙に迫力とスピード感があって、あっという間に読めてしまう。決着のつかないまま終わってしまうのだが、わかりやすくかつ難しい話だ。
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タイトルにもなっている『蚊』は、凄いですよ。
虫嫌いの私は、鳥肌が立ちました。そして、口の中が気持ち悪くなった。
でも、凄いです。
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強烈!!‐『蚊』
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20090427/1240786192
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面白いからネタバレなしで読んだ方がいいですよ。
この本、「蚊」がとにかく異常に大量発生して掃除機で吸っても吸いきれず、さされてコチコチパンパンになってしまって、とにかく大変という短編『蚊』が有名なわけですが、それ以外もタイトルを見ただけで面白いです。
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120502/1335920973
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2019.01.07
小学校の塾で、国語の先生から特別賞としてこの小説を譲ってもらった。思えば、これが私の読書人生の始まりであって、それから今日に至るまで仕事でも余暇でも多くの本を読む最初のきっかけになった本である。
全体として、当時の椎名さんらしい「面白い」文章に笑いが出てしまう。電車の中で読んでは危ない。
「真実の焼きうどん」や「蚊」「戸間袋急行」など、日常の何気ない(どうでもいい?)風景をこれほど広げるのは見事。
突如目の前に現れ消えた鶏と、なくした万年筆との関係に謎が残る「さすらいのデビルクック」、占い一家に焦点をあてた「よろこびの渦巻き」など、面白かった。
電車に紛れこんだ犬を見ながら、旧友の山田や自分の飼っていた犬を思い出す「山田の犬」や、すっかり生き物が少なくなってしまった海を舞台とした「海をみにいく」は若干切なさも残る。
世の中に出版される本を読んで評定をつける公社を描いた「日本読書公社」は、検閲を禁止されている日本ではさほどでもないが、外国なんかを念頭に置くと妙にリアリティがある。
どれもすらすら、楽しく読める作品であった。久しぶりに読んだなぁ。当時の椎名さんは明るかった。後から鬱病になられたが、まぁ、これだけのものすごい感性と世界観を持っている椎名さんであるから、無理もないかなと思われる。
椎名さんの本を引っ張り出してきて順番に読んでみたい。