サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

ベートーヴェンの生涯 改版 みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー36件

みんなの評価4.1

評価内訳

36 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人類への珠玉のプレゼント

2006/08/06 01:27

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 音楽の世界を垣間見た学生時代から続いて20代私は、最高の音楽は、ドボルザークの「交響曲第8番」であった。しかし、人生経験を重ね30代、それは何時の頃からかベートーヴェン「交響曲第9番合唱付」に変わって行った。そして、今現在も、それは同じである。「第九」の荘厳な第一楽章、第三楽章の神の言葉としか思えないような美しいメロディ、そして続くシラーの詩を荘厳に盛り上げる合唱を奏でる第四楽章。どの楽章を取っても、神がベートーヴェンを介して人類にプレゼントした作品に思えてならない。
 本社は、ロマン・ロランが親愛の念を持ってベートーヴェン研究を行なった、その成果である。本書を読むと、ベートーヴェンがその耳の病を大いに苦にしていた事が良く分かる。自分の職業に取って、致命的な病を彼は隠しに隠した。その悩みは、我々凡人には思いも付かないところであろう。しかし、何故、彼は、その致命的な病に犯されながらも、人類への多くの数々のプレゼントを残し得たのであろうか?私は、神の存在を確信しているが、ここでもその証明が有ると思う。神の意志が彼の頭脳に舞込みベートーヴェンの手を介して作品にしたとしか思えないのである。
 「第九・歓喜の歌」は、ベートーヴェン自身でも特別な交響曲であったようである。シラーの「歓喜の歌」を取り上げるのは、彼の全生涯の目論見であったのである。そして、それは、「第十交響曲」の構想にまで及んでいた。歓喜の主題が初めて現れようとする瞬間に、オーケストラは突然中止する。急な沈黙が来る。歓喜の歌の登場へ、この沈黙が一つの不思議な神々しい性格を与える。本書でこう記述する部分を私は、思い当たる事が出来る。そして、改めて、「歓喜の歌」と「第九」と「ベートーヴェンの思い入れ」の関連を思い浮かべるのである。毎年、暮に私は「第九」を聴く。今年は、改めてこの部分に注意して聴いて見ようと思う。1828年5月7日にこの歴史的作品は、初演された。その成功は偉大で、ほとんど喧騒にまでなったのである。ベートーヴェンは演奏会の後で、感動のあまり気絶したのである。想像を絶する人類の偉大な作品は、生身の人間には、通常では、絶えれなかったのであろう。
 ロマン・ロランは、ベートーヴェンの生涯を嵐の一日に例えている。最初さわやかに澄んでいる朝。にわかに天候は崩れ、重くるしい予感がある。突如、悲劇的な雷鳴と、凄いざわめきに充ちた沈静と、猛烈な嵐の打撃が来る。「第三交響曲エロイカ」と「第五交響曲」である。1810年以後、魂の平衡は破れる。魂の平衡が破れた精神は、深い静寂と平穏を求める。「第六交響曲田園」と「第七交響曲」である。そして、稲妻を荷って膨張している重い真っ黒な雲の団塊、それが「第九交響曲」の最初の部分である。しかし、嵐は去り、静寂と歓喜に充ちた空が甦る、それが、最初の部分に続く「第九交響曲」の第三、第四楽章である。
 本書は、音楽という人類の無形文化遺産に大いに貢献したベートーヴェンの生涯を彼の書簡、手記と共に纏められた優れた書である。楽しみながら、感心しながら、あっと言う間に読めた一冊である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

名作

2016/02/02 10:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る

ベートーヴェンの生前の友人などへ送った手紙もいくつか掲載されている。芸術家だからなのか彼だからこそなのかは分からないが、情熱的で素敵な文章だと思った。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ベートーベンの力強さが感じられる作品

2015/12/04 20:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品からは力強さが感じられます。
ベートーベンが運命に抗い作品を作り続けた闘争を静かに、しかしながら力強く描いています。
「運命の喉元を締めてやる」という言葉は自分が辛い時に力になってくれる言葉です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

様々な文面が凝縮

2019/02/18 08:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の論説文や、ベートーベン自身からの手紙、ベートーベンを取り巻く人たちからの手紙など、種々の文面が1冊に纏まっています。
 ベートーベンといえば耳が聴こえない病と闘って・・・、というのは知っていましたが、その悲痛さが本書からひしひしと伝わってきました。音楽家にとって耳は大切な要素です。
 著者自身はかなりベートーベンに傾注した人物でしたが、著者の論説自体は私にとってそれほど強い印象は残りませんでした。手紙の文面からの訴えの方にインパクトがあったからかもしれません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

評伝の力作

2020/11/29 21:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

『ジャン・クリストフ』でもロランはクリストフの言葉に託してたびたびベートーヴェンへの尊敬を語っている。ここでは直接にその生涯を語っている。短いが良い評伝。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2007/01/10 17:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/01/07 20:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/12/08 03:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/06/27 18:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/12/08 12:32

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/02/24 15:45

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/12/23 10:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/07/04 13:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/08/15 19:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/05/21 19:41

投稿元:ブクログ

レビューを見る

36 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。