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おんなのこがしっちゃう、おとなのイロコイ事情。おとなもこどもも、どうしようもない恋のつらいきもちはいっしょだよね。
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「こうばしい日々」より、「綿菓子」の方が好き。男の子の主人公はちょっと無理があるような気がした。
物語よりも、解説で紹介されている『車を運転中、粗大ごみの中に突っ込んでタンスを飛ばし、たまたま近くを走っていたBMWを大破させ、それでも警官には被害者として取り扱ってもらった』・・・という江國さんのエピソードが何より好き。
2007/02/18読了
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「こうばしい日々」は、誰か違う人が書いたみたいな印象受けました。ウィルが素敵。「綿菓子」はなんか自分に近いところもあるかもしれないなぁなんておこがましいですが、そんなこと思いました。どちらかといえば「綿菓子」のほうが好き。
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言葉の使い方が独特できれい、というのは江國さんの才能だと思う。
「どれもこれもジェントルマンズ(紳士の)Cさ」(こうばしい日々)
「女がどんなに邪悪か教えてやるの」
「私はその、観たこともない女の人に心から同情した」(綿菓子)
とか。
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このタイトルのつけ方がやっぱり秀逸。「こうばしい」って形容詞がつくだけで過ぎてゆく「日々」がキラキラする。
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こうばしい日々は文庫で読むのがおすすめ。なぜなら、収録作「こうばしい日々」「綿菓子」は対になっているから。同性だからだと思うけれど、「綿菓子」のほうが感情移入しやすいけれど、「こうばしい日々」のミス・カークブライトの「タイミングって、とても個人的なものなの」には頷かされました。説得力あるなあ。「綿菓子」のおばあちゃんのおはなしもいいですね。みのりの「矛盾のない恋に生きよう」にはちょっとお節介やきたくなりますね、
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ちょい長めの短編(?)2編。 江國 香織さんの本で1番好きかも。 アメリカで暮らす小学生のダイにはジルっていうかわいいガールフレンドがいるのです。 海でキスするシーンがかわいい! もう1編のほうも切なくてよいよ。 とにかく描写がかわいくて好き。 読め、貴様たち。
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少年少女が主人公なのに、
なぜだかとってもどきどきした。
特に女の子視点で書かれているからか、
「綿菓子」が特にぐっときた。
読んだ後、コーヒー飲みたくなる本です。
(2007年03月31日読了)
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小学生の男の子のお話と、女の子のお話の短編が面白いです。二つの話は全く違うものですが、同じ世代くらいの男の子と女の子の視点や考え方が全然違うので、比較して読むとさらに面白いです☆
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わたしは今でもおこちゃまですので、主人公二人がとっても大人に見えた。綿菓子の、最初の夢の話が大好き。はだかんぼうで、淋しい淋しいといって泣いて、涙は全部綿菓子になって、泣きつかれて綿菓子で寝ちゃいたいな。
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中篇小説を2作収録した作品。
どちらも主人公は小学生で男の子と女の子。どうして江國さんは大人なのに、こんなにも子供の視点、世界を忘れずに表現できているのだろう?世界が子供視点で狭すぎず広すぎず。前半は舞台がアメリカなのだけれど留学した江國さんだから書ける表現だな〜って思うものが多かった。私の見たこと感じたことのない世界でも、想像ができてすごく楽しかった。それに、女の子は恋をすると何歳であっても「女」になるんだな〜って思った。どちらの話も甘くて切なくて本当に、こうばしい…という表現がぴったりのお話でした。
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きっと小中高生向き。「こうばしい日々」は、アメリカブレな私にとっては激萌。本の隙間からアメリカの匂いがこぼれてくるほど。今日これ読み終わった直後に無性にマックのハンバーガーとフレンチフライ…否、ポテトが食べたくなったのでふらりと寄ってみたところ八百屋さんの『いらっしゃいませ』と同じ発声の店員が白人の客の英語がわからずあたふたしている様を見て即萎。……江國さんの情景描写はどれも素敵だが中でもダイの「…それから一歩ごとにリズミカルに揺れるきゃしゃで威勢のいいうしろ姿を、全部目の中に入れて歩いた」…のところが一番好き。二作目「綿菓子」はちょっと少女漫画っぽすぎ。みを
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アメリカ育ちの大介とガールフレンドのジル。二人の日常を描く「こうばしい日々」。結婚した姉の昔のボーイフレンド・次郎に恋をするみのりの物語、「綿菓子」。
小学生や中学生を主人公にした中編二編。
今まで読んだ江國作品とは、なんだか違う印象。主人公が幼いせいか、心理描写が少なめだからかもしれない。
二編とも関係ないところで書かれたようですが、なんだか共通性が見えて一冊の本として読みました。
少女漫画っぽい「綿菓子」が良いと思う。江國作品は物語があと何行で終わるって意識がまるでなく終わるので好きです。
表紙絵の水平線と裏表紙の線が気になる。偶然だろうけど・・・
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恍惚っていう言葉、はじめてわかったと思った。
目をあけると、次郎君はちょっと困ったような、ちょっと心配そうな顔で私を見ていた。
「おいしかった」
私は小さな声で言い(その声がふるえていたので自分でびっくりした)、こんな風に好きな人にコーヒーを飲ませてもらえるのなら、女はすごくすごくいい、と思った。
(綿菓子)
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3回目。
もう、大好き。
たまらない。
ことばのリズム、描かれるおだやかな世界、
主人公たちのやわらかなもののとらえかた。
大好きで大好きで、こんな本が読みたかったんだ、って思う。
『こうばしい日々』
『綿菓子』
の2作の中編が1冊に収められてるんだけども、
そこから感じられるものが少しずつちがう、2つの話。
『こうばしい日々』の中には、本当におだやかな、
ごちゃごちゃしたもののない世界があって、
読みすすめるだけで人にも自分にも優しくなれて。
主人公が男の子だからかもしれないけどね。
日本とアメリカのちがいが、2つの文化の間にある世界が、
水彩画みたいにやわらかく描かれててね。
『綿菓子』のほうは、きれいなんだけれど切ない。
「哀しい」って言葉が、文中に何度も何度も出てきて、
みのりの気持ちに胸が詰まりそうになる。
年齢とか、関係ないんだね。
その気持ちを知っている人は初めから知っているし、
途中で気づく人もいるし、最後まで知らずに過ごす人もいる。
それがいいとか、悪いとか、じゃなくてね。
2つの話は、おだやかに過ごせた1日の内の昼と夜の物語、
っていう感じがする。
2つを受け止める気持ちに大差はないんだけど、
夜になると少しだけ、その日の自分を振り返って物哀しい。
そんな感じ。
前回は『こうばしい日々』のほうがお気に入りだったけど、
今日は『綿菓子』が手放せない感じがしています。