電子書籍
清明と博雅の話
2018/12/06 06:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2巻『陰陽師 飛天ノ巻』は、1995年に単行本発行された作品。清明と博雅の話がホームズとワトソンの話のようにファンを集めているとあとがきに書いてあります。実際に「清明と博雅の話」という感じはします。寒くても暑くても土御門の屋敷で特に手入れされているとは思えない特殊な趣の庭を眺めながら、酒を飲み、つまみを食しつつ、「いい夜だ」、「それも呪(しゅ)よ」などと噛み合ってるような噛み合ってないような会話を交わして、「ゆこう」「ゆこう」と出かけていくのは毎度のことなので。
収録エピソードは、「天邪鬼」、「下衆法師」、「陀羅尼仙」、「露と答へて」、「鬼小町」、「桃園の柱の穴より児の手の人の招くこと」、「源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと」の7話。
特に前巻の話の内容を踏まえていないと分からないというようなことはなく、淡々と平安時代不思議物語が展開されています。
紙の本
これはこれで。
2017/08/16 18:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
寺社や仏像に関する本と併読したのがあまりよくなかった。
「天邪鬼」で、得た知識との齟齬が出てしまい、微妙に楽しめなかったのが残念。
他の短編はほぼほぼ今昔物語集からうまく取材しているなあと思っていたが、「鬼小町」だけは能とも複合していて世界観に一層の幽玄味を加えている。
投稿元:
レビューを見る
ああ、なんかわかった気がする。
何かに似てると思ったら、そうか、京風雅怪(キョウフウ・ミヤビ・アヤカシ)編の
シャーロック・ホームズってワケなのね。
扱う事件の種類は違うけど、スマートな切れ者の清明とホームズ君、
朴訥だけど突然鋭い視点で物事を捉えたりする博雅公とワトソン博士は、
やはし通じるところがあるように思う。
ははぁ、なるほどね。
そういやホームズシリーズも大好きだったっけ。。
投稿元:
レビューを見る
中学生(15年位前…ですかね)の頃、実家で取っていた毎日新聞の日曜版にこの『陰陽師』が掲載されてような気がするのですが、その記憶は正しいのでしょうか?晴明がまだ童の頃のエピソードを紙面で読んだと思うんですよね。陰陽師の話に出てくる元ネタは古典だったりするので、『あぁ、この話知ってるかも…』と思っちゃったりします。でも古典は不得意科目だったのでそれ以上思い出せることはありません(悲)。
投稿元:
レビューを見る
■説明
陰陽師とは、占い師のようであり、人を呪い殺したり、幻術も使える。
その陰陽師の安部晴明の話。
短い話が7つ入っている。
■感想
2巻目になると、晴明と博雅の呼吸もぴったりと会い、快い。
本筋とは関係ない話だが、晴明の庭にも訪れてみたい。私の理想の庭のようにも思える。
その庭のありようが、晴明の自然と一体に暮らしている様子をあらわしているようにも思える。
投稿元:
レビューを見る
著:夢枕獏
あいかわらず陰陽師にはまり中。
結構京都のしってる地名などが出てきて面白い。
ストーリーの流れは一貫して同じで、
晴明と博雅が酒を飲み、
呪やよのなかの理について話す。
そのうち問題が提起され、
一緒に解決しに行く。
必ず「ゆこう」「ゆこう」と言う。
まぁこれは水戸黄門で言う「この紋所が目に入らぬか〜。」に対応していると思ってくだされ。
クライマックスは晴明による、妖怪退治。
とはいえ毎回悪い鬼とも限らない。
ここがバラエティーに富んでいる。
単調だけどたまに変化があり、
ストーリが読めてもやっぱり続きを読みたくなるし、
次巻があればやっぱり手を出してしまう。
はじめて水戸黄門を欠かさず見ていた人々の気持ちがわかりました。
老けたのでしょうか??
投稿元:
レビューを見る
毎回、このシリーズを読むと思うのだが、最強なのは安倍清明の陰陽の術なのではなく、源博雅の人柄なのではないかと思うのだ。
この人柄が魔物へと変貌して人の心を溶かし、人ならざるものの心を癒してしまう。
人の心は何と強く、そして弱いものであると……。
投稿元:
レビューを見る
陰陽師の続編。この本ではとにかく“鬼小町”の章が大好き。痛快に都の妖物を解決して行く清明でも、どうしようもできないことだってあるのだなぁと、この世の普遍的なものを感じる。短編ごとに趣深い世界。ストーリー的にも展開がわかりやすい。
投稿元:
レビューを見る
陰陽師シリーズ第2弾で、博雅のことがくわしく書かれています。
まっすぐで、都の人の中でちょっと損しやすい性格の博雅も、この物語の中でいい味が出ていてなかなかいいです。
投稿元:
レビューを見る
大好きな陰陽師シリーズ★ 既存のお話を使ってこんなに読ませてくれるストーリーが描けるというのは本当に凄いと思います。言霊とは何か、陰陽師とは何か……など知るのに最適なシリーズかも。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり博雅はいい漢なんです。
面白かったですよ。私は「露と答へて」「鬼小町」が好きです。
特に「鬼小町」は哀しかったです…。晴明にも出来ない事はあるんですね…。ラストとか救われない二人がとても哀しかった。
投稿元:
レビューを見る
陰陽師はやっぱり読みやすいなぁ
そんで世界観もなんかすっと入ってくる。
キャラクターの2人もなんか毎回同じくだりの感じで、出かけていくのに飽きない・・・
やっぱりイイねw
物語も全部ハッピーエンドじゃなくて、疑問を持たせたりするのもおもしろいなぁーと感じました!!
投稿元:
レビューを見る
途中でふと、ラノベっぽいことに気づきました。
読みやすさのせいかなぁとも思ったんですが、会話文中心の文体のせいかもしれない。
ヴィルコーメンなワケですが。
作者が楽しんで書いているのが伝わってきます。
妖しだって魅力的。
投稿元:
レビューを見る
『妖しい』お話満載。
晴明と博雅のじゃれあいが微笑ましい。
小野小町が登場するけど、なんだか哀しい。
小野小町と言えば、世界三大美女の一人だったよね???
美しいが故の邪念ってあるのね。
唯一歯切れの悪いお話だった・・・
他にも聞いたことある歴史上の人物が出てくるけど、高校の時の専攻は世界史だったので、よく分からないっす。
百人一首で有名な「蝉丸」とかも出てきます。
投稿元:
レビューを見る
博雅がやっぱりかわいいな!!あんまり晴明が目立たなかった気がした。うーん、それにしても不思議なやつじゃ!
読むたびに萬斎晴明がちらつくんだけどちがーーーーう!舞いっぱなし過ぎるしちょっと違うんだあ…。とジタバタする度にNHK陰陽師が観たくなるのは何故。あれは全くの別物で好きだったー。博雅はあっちの方がすき。うん。
やっぱり平安ってばいいなあ。雅ってすてき。そこに押し込められた民衆がいるのも解ってるんだけど、やっぱり魅力的なんだよねー。男もじめじめしてて大変よろしい!