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みんなのレビュー411件

みんなの評価4.0

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/11/21 07:05

“時と人”というキャッチボール

投稿者:リッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る

北村薫さんの名作『スキップ』。『ターン』『リセット』とともに、“時と人”と冠された三部作のうちのひとつです。
たくさんの方がこの作品の魅力について語っていらっしゃいますので、今さらな気がしないでもないのですが、大好きな作品なので私も一言。
この“時と人”というテーマは、北村さんの中で特別なものなのでしょうね。
北村さんのデビュー作『空飛ぶ馬』に始まる“円紫さんと私”シリーズの第3作『秋の花』と本作との関連—ここでは、第4作『六の宮の姫君』のなかの言葉から、物語と物語を行き交う“キャッチボール”と表現させていただきます—は、しばしば指摘されるところです。
過ぎ去った時、真理子の決意、そして、生きたという意味。
これは北村さんの最新作『ひとがた流し』にもキャッチボールされていますよね。
『空飛ぶ馬』の「砂糖合戦」にあるように、「相撲のひいき力士とは違いますから、いくら応援しても、今日はマクベスが勝ったよ、というわけには行」(p.102) かない過ぎ去った“時”と、今という“生”。
それらを、キャッチボールして響き合うような作品たちを通して、北村さんは我々読者に伝え、問いかけているように感じます。


ところで、北村さんは『六の宮の姫君』では、芥川龍之介の作品を通した“キャッチボール”について描いています。
一方で、作家の加納朋子さんは、北村さんの“円紫さんと私”シリーズから受け取ったボールを、『ななつのこ』に始まる“駒子”シリーズを通して“キャッチボール”(加納さん自身の表現では、“ファンレター”ですね) しています (この両作品、物語やトリックの構成などを比べてみると、とても面白い!)。
マクベスのように変更できない“円紫さんと私”シリーズの悲しい部分を、ひいき力士を応援するかのように“駒子”シリーズを通して描き換えている、とも言えるでしょう。

さて、こうなると、北村さんから加納さんへの“キャッチボール”もあるのでは?という興味が沸いてくるのですが、
改めて作品を見てみると、『空飛ぶ馬』に登場する“ゆきちゃん”に対して、『ななつのこ』では“真雪”ちゃんが登場していることに注目したくなります (聞くところによると、加納さんとしては、これは偶然の一致だったらしいのですが)。
真雪の“真”は、『秋の花』の真理子の“真”。
そして“時と人”の主人公の名前を見てみると、『スキップ』では真理子、『ターン』では真希、『リセット』でが真澄と、全員に“真”の字が共通しています。
これは偶然なのでしょうか?
私には、加納さんからのボール—“円紫さんと私”の悲しい部分を描き換えてみせた—を受け取った北村さんが、
“時と人”三部作、特に本作『スキップ』—かえられない時—を描くことを通して、“キャッチボール”していたかのように感じられました。

思いっきり見当違いな推理かもしれませんけれど、こう考えるとちょっと素敵じゃありませんか?

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低い評価の役に立ったレビュー

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002/06/07 16:36

内容薄いし。

投稿者:ゆうきっく - この投稿者のレビュー一覧を見る

一目見ただけでわかるほどの浅い文章で稚拙な文化祭が語られていく。おぞましい。文章力って何ですか?
高2の主人公が42歳になってそれで成り立つとは思えないし、そういった部分にはまったく触れていないので中途半端です。不可解な場面が多すぎてみててイライラします。

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411 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

ビックリしたよ

2001/12/19 23:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポーリィーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書がどんな内容なのかまったく知らずに薦められるがまま読みはじめたので、とつじょ人生をスキップしてしまう物語にはビックリしました。ありえない話ながら、すんなり入りこめたうえに感情移入して大泣き。そしてラストは内田春菊の『南くんの恋人』的衝撃を穏やかに迎えながら終了。これまたビックリでした。

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紙の本

春の陽射しのように優しく、暖かなぬくもりで読者を包み込む

2001/03/17 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぽろぽろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 高校生活最後の文化祭を前に、突然20数年後の自分にタイムスキップしてしまった女子高生。奇跡が起こったのか、あるいは単なる記憶喪失なのか。信じ難い事実を突きつけられながらも、あくまで自分らしく賢明に生き抜こうとする姿には心を打つものがある。
 容姿は四十歳代でも、心は純粋でひたむきな十七歳。そうした心の若さが、いつしか周囲の人々に輝きを与え、彼女自身もますます魅力的な女性に変化していく。誰しも、年齢を重ねるごとに現実に埋もれつつ本来あるべき理想から離れ、いつしか自分自身を失い勝ちである。若い心を持ち続けることの大切さを教えられたように思う。
 作品に登場する学校は、いささか現実離れを感じさせるほど爽やかで健全。教師と生徒の関係も本来あるべき理想像を貫き、終始暖かい雰囲気に包まれている。卒業や入学の頃の、のどかな春の陽射しを思わせる心地良さに満ちた作品。

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紙の本

こんな時の超え方

2002/06/13 00:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MOE - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある日突然25年の時を飛んでしまったらどうしますか?

一瞬のうちに自分は25歳も年齢を重ねている、なのに25年分の記憶は全くない。
そんな状況に陥ってしまった主人公は、老いた自分や恋をした記憶もない夫、生んだ覚えのない娘の中で、混乱し、嘆き、歳月の残酷さを知り、それでも今自分にできることを探して前向きに進んでいく。ラストがどうなるかは読んでからのお楽しみなのだが、私としてはいまいちだった。
ただ作者が元教師というだけあって、授業の進め方などは面白いものがあった。
こんな風に生きられるなんて嘘だ!と思いつつ、最後まで読んでしまった。

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センセイのお仕事!

2002/05/28 21:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岡野義高 - この投稿者のレビュー一覧を見る

真理子は、十七歳の女子高二年生。
運動会の後半が中止になった日、家に帰って一息ついていた。
少しの間、うたた寝をして、目が覚めたと思ったら、真理子は、四十二歳になっていた。結婚して子どももいる。
しかも、この春休みが終わったら、高校三年生を教えなければならない。
教師になっていたのだ……。

この本は、北村さんの「時と人」の三部作に入る作品。
北村さんは、タイムスリップものに、とても関心があるようだ。
でも、SFという感じはしない。
変に難しい理屈をつけたりもしない。
そのへんが、SFマニアだけでなく、一般の読者もつかんだ秘密だろう。
けっきょく、真理子は、ほんとうに時空を超えたのか、それとも、たんなる記憶障害なのかは謎のままだ。

この物語の魅力は、教師という仕事は、どういうものか、という、いわば「業界もの」的なところにある。
北村さんは、小説家になる前に、高校の教員をやっていただけあって、とてもくわしい。
教員の仕事というのは、(生徒として)同じ学校にいるんだからわかっているつもりだったけど、意外とわかってなかったんだな、と気づかされる。
真理子の場合は、同じ教員の夫や、同じ学校の生徒である娘の力を借りながら、なんとか、「教師」という役割を演じていく。
そのようすは、まるでRPGのよう。
教員志望の人にもオススメだ。

真理子の場合は、タイムスリップという、非日常レベルでのアクシデントだったけれど、ある日、とつぜん、とんでもない運命に巻きこまれたり、あるいは、仕事で予想外の部署へ異動になったり、なんてことは、現実の世界にだって、けっこうある。
そんなときに、真理子のように、潔く運命を受け入れて、前向きにがんばっていこう、と思えるだろうか?
この小説は、どんな逆境にもめげずに、がんばろう、というのが、じつはテーマなのでは、などと考えてしまった。

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真理子は強い・・・・・・

2023/02/12 12:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

17歳の女子高生・真理子が目覚めると、42歳の自分になっていた。

最初この話を読んだ時、17歳に近い年齢だった。
なんて残酷な、と思った。

今私は42歳に近い年齢にいる。
それでもやっぱり残酷な、と思う。

私は真理子ほどには強くないし、強くなれない。

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時と人

2019/11/12 13:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

何故スキップしてしまったのかと戻れないのかという点が解決されず、時をテーマにした三部作の中ではがっかりしました。あと、中身が高校生のまま先生をやってしまう、というのも如何かと。

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現代版浦島太郎

2002/07/18 16:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 17歳の少女が目を覚ますと25年の月日が流れ42才になっていた!!
現代版 浦島太郎みたいな設定ですよね。ただ大きく異なる点は浦島太郎はおじいさんになってしまった時点で話が終了しているのに対してスキップはここから物語が始まる。もしわが身にそんなことが起こったら、現実逃避してしまうだろう。しかし この話しの主人公である 真理子は ぎこちなくも そんな辛い現実に立ち向かっていく。知らない間に 夫と娘がいて…かみ合わない会話がおかしくもあり 切ない。しっかり顔をあげ “私”を演じ生きていく そんな彼女の生き方をごらん下さい。

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北村薫的主人公

2002/04/11 11:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 17歳の少女の意識が、42歳の未来の自分に「スキップ」してしまうというお話。あらすじだけだと笑い話にしか聞こえないが、実は主人公が健気に生きていこうとする成長物語なのである。決してコメディーではない。それから、意識が“なぜ”スキップしたのか、という謎は解明されない。だからミステリーでもない。あくまでも主人公が「生きていく」というだけの話。

 これはかなり好き嫌いがわかれるんじゃないでしょうか。作者のほかの作品にも共通することだけど、主人公の女性(それに周囲の人々)がものすごい善人に設定されていて、読んでいてイヤになる。現実にいる人間じゃない。「こんな奴いないよ」と言いたくなる。いや別に、そういう人物が出てくるからダメだと言うわけではない。同じ作者の「空飛ぶ馬」「夜の蝉」などのミステリー系の作品(どちらも傑作!)も、主人公含め皆いい人ばかりなんだけど、推理の面白さがあるから読んでいて苦にはならない。
 ただ本書のように、「生きる」とか「時間」とかいう重いテーマを取り上げる際に、こういう邪気のまったくない主人公を設定すると、どうも深みのない物足りない作品になる。あまりにも前向きすぎて、性格の悪いひねくれた読者(僕のような)は、どうもウソくさく感じてしまう。まあその辺は人それぞれなんだろうけど。
 ちなみに、「意識の移動」系の話に、死んだ妻の意識が娘に移動するという東野圭吾の「秘密」という作品があります。興味のある方は本書と読み比べて見ては? 

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紙の本

内容薄いし。

2002/06/07 16:36

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうきっく - この投稿者のレビュー一覧を見る

一目見ただけでわかるほどの浅い文章で稚拙な文化祭が語られていく。おぞましい。文章力って何ですか?
高2の主人公が42歳になってそれで成り立つとは思えないし、そういった部分にはまったく触れていないので中途半端です。不可解な場面が多すぎてみててイライラします。

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2004/09/28 23:13

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2004/10/01 15:15

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2006/05/20 11:42

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2004/10/31 09:49

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2004/11/12 22:56

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2004/11/17 15:18

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