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投稿者:豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かっちょいいミステリです。
シリアル・キラーが探偵役という言葉に惹かれて読んだのですが、『シザー・マン』の歌詞が効果的につかわれていて、センスがよくどきどきします。また、今どきのサイコものか、と思っていたけど、これは骨太の本格ミステリでした。面白かったー。
この作品で一気に作者のファンになった私です。
紙の本
文章の影で見えない真実
2001/01/18 23:10
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投稿者:T2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あっと驚く結末」をテーマに友人から薦められた本。そんなその驚きとはいかに!?第13回メフィスト賞受賞作。
死体ののどに突き立てられたハサミ、連続美少女殺人事件の犯人は世間から「ハサミ男」と呼ばれる。その「ハサミ男」は表は出版社に勤める普通の人。しかし、自殺願望を持ち殺人を何とも思わない狂気に満ちた人。そんな「ハサミ男」が、神のいたずらか偶然にもなんと自分の犯行を真似た事件の目撃者となる。その事件の真犯人を探す羽目となるハサミ男。捜査をすすめる警察。その接点はどこに・・・
本を手に取りタイトルを見て、さらに裏表紙の導入を読んでいる段階からしっかりと最後の驚きへの伏線が張られている。なるほど、そりゃ騙されます。固定概念というのは恐ろしい、またその固定概念からしっかり読者の道をはずさせない。卓越した文章描写ですね。
物語はハサミ男自身の行動と、警察の捜査の進展が交互に描かれます。一つの事件をめぐって交錯する警察とハサミ男。交錯しているようで、すれ違っている。これが、最後の驚きへの最大の伏線となっている。
後で混乱しないためにもしっかり物語を追うのをお勧めしますが、無理にいろいろ考えながら読まないように。そして騙されてください。騙された方が圧倒的に得ですよ。
紙の本
ハサミ男を読んで
2001/01/15 13:24
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投稿者:ユウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第13回メフィスト賞受賞作
マスコミから死体の喉にハサミを突き立てる事からハサミ男と呼ばれる美少女連続殺人犯が自分の犯行を真似た真犯人をさがさなければならなくなる話。
この作品は『2000年度版このミステリーがすごい』
『1999傑作ミステリーベスト10』『2000本格ミステリーベスト10』などすべてベスト10入り。
ラスト100ページは目がはなせない。
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『ハサミ男』というタイトルそのものも皮肉なんですね。久々叙述トリックに壮大に引っかかりました。驚いた。
引っかからないようにするポイントは、一人称で語る主人公の性格と、他人が客観的に観察している主人公の性格をよく見比べることですかねー。
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わたしのサイトにはいろんな本を紹介したコメントがあるんですが、その全部を読んでくれた方が「ハサミ男は読みたくなったよ」とおっしゃってました。他は‥‥。受賞決定の際のメフィスト座談会は素晴らしかったようです。
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タイトルの安っぽさから敬遠していたが、読んでみて、久々にやられた感じがした。読めば分かる。其れしか言えない。
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ずいぶん前に先輩から「映像化不可能だな」と聞かされていて、「ああ、信用できない語り手なんだな」とは予想していたが、ここまで裏切られるとは! 正直、語り手の正体が割れる場面で、硬直してしまいました。
『デスノート』のキャラクターに当てはめるとぴったりな感じ。いや、俺の妄想。
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かなり衝撃のデビュー作だった。だけど、メフィスト賞決定後のメフィスト座談会で、「受賞者が見つかりません!ウォンテッド!」と捜索願を出されていたのは、さらなる衝撃だった。
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犯人が探偵というちょっと変わったミステリ。主人公である犯人が魅力的。
これがデビュー作だというのが何より素晴らしい。しかし、以後の作品すべてを読んでいるが、これを越えていない(それだけ当時この作品が鮮烈だったのか・・・?)のが残念。
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怜悧・大胆・精緻
新感覚ミステリの傑作
ハサミ男=美少女連続殺人鬼。
死体の首には鋭く光るハサミが一丁!
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。
精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
という事らしいです。
講談社ノベルズでご活躍の殊能将之先生ですが、やはり『ハサミ男』が有名なのではないでしょうか。
かく言う私も本屋の店頭でずっと 『ハサミ男』というタイトルが気になってとうとう購入してしまいました。
京極堂の言うように、どんな本でも面白いのでしょうが、それでも当たり外れは絶対にあると思います!
そしてこの本はアタリ!!
なんかサイコでグロい話かな〜と少し引いていたのですが、そういう系のミステリでもなく(いや、殺人のとことかグロいと言えばグロいですが)読後はアメリカ映画(ホラー)のラストシーンみたいでした。
(大抵ロックっぽい音楽がエンディングなんですよね……)
あ、でも全然怖くないですよ!
心理的に怖いとかも全然なし!
「あ!やられた!!」という楽しい読後でした。
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最後まで読み終わった時に、あまりにもびっくりしすぎて(たぶん血圧が一気に10くらい上がったと思う)、狂ったようにまた最初から読み直してしまった。
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基本的に犯人を捜しながら読むこともしないので、犯人が解ったところで悔しい気持ちになることはないのだけれど、これは流石に悔しかった。
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猟奇的な連続殺人犯「ハサミ男」が、自分の模倣犯を追うことに。知的で魅力的な犯人の意外な素顔。途中、カツン、と引っかかったら、見過ごさず注意して読みましょう。映像化のできないトリックです。
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殊能デビュー作。長いこと遠ざかっていたミステリーの世界に再びハマることとなった記念すべき作品。いや〜、気持ちよく騙されました。
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ちゃんとしたミステリでした。メフィスト賞受賞作品なので、どこか破綻してるかなとも思ったんですが、らしからぬキチットした作品。この作者の次の作品も読みたくなるような非常に良作でした。