紙の本
手塚治虫の中で一番
2002/04/14 20:49
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投稿者:一社会人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
手塚作品を読んだ事があり、面白いと感じた人には是非お勧めです。やはり手塚治虫は天才だと改めて思わされる作品でした。ブラックジャック、火の鳥、ブッダなど名作と呼ばれる作品を最近になって読み漁りましたが、この作品が一番センセーショナルな内容でした。あのヒトラーが実は…。史実に基づくかどうか知りませんが、実に興味深くあっという間に読み終えました。
とりあえずもう一度最初から読んでみたいと思わせる内容でした。
紙の本
「君達の宗教の教祖はどうだ!イエス・キリストはユダヤ人なんだぞ!」
2021/06/08 11:19
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投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の頃に借りて一度読んでからの再読。面白かったことと3人のアドルフってことくらいしか覚えていなかった。コマ割りなど挑戦的なこともなされていて、さすが手塚治虫。伏線の種蒔きでワザとわかりにくく描かれる現在の漫画とは違い、順序だてて読者に分かるような構成。昭和58年(1983)の作品、古さは感じない。
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戦争もの
2023/09/13 05:26
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家が戦争体験をしていることからその悲惨な思いを作品に託している。メッセージ性が高いものとなっている。
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あのヒトラーを含めた3人の”アドルフ”の生き様が絶妙に絡む話。社会派テーマだけど頭に入りやすい、手塚マジック!
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ヒットラーも登場する3人のアドルフが織り成す人間模様。3人のリンクした人生が最後に辿り着く結末とは??何回でも読める。
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手塚治虫の最高傑作。だと思う。読み終わってから手塚治虫のメッセージが重く心に圧し掛り、今の世の中について暫く考え込んでしまった。最後に急展開があるので、読み始めたら最後まで読むべし。手塚治虫の素晴らしさを噛み締めるならこの作品。
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人間、思想は持たなければならないとは思うが、特定の思想で徒党を組んだり、その思想が友情や家庭を壊すほどの物なら直感的にヤバいと思い疑うべきかもである。
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ハードカバーで全4巻。3人のアドルフの絡み合った運命を歴史的な背景をもとに描く。手塚治虫の底知れない知識とストーリー構成に驚く!漫画とはいえ、小説の大作に引けをとらない!
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浦沢直樹の「MONSTER」の後に読んだらこっちが元なんだと思った名作。年を取るに連れて手塚先生のすごさが分かってきた感じ。
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第二次世界大戦前後、ナチスの台頭から終焉までを背景として、日本とドイツで繰り広げられる人生劇場。アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミル、アドルフ・ヒットラーの3人を主軸に添えた、ドイツ人、ユダヤ人、そして日本人の悲しい物語。手塚治虫作品の中でも最も頻繁に読み返す作品のひとつです。文庫本に収録されている、関川夏央による解説が秀逸。
今年2008年は手塚治虫生誕70周年。『アドルフに告ぐ』に限らず、改めて各作品が再評価されることでしょう。
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ヒトラーの出生についての極秘文書を巡る3人のアドルフ-----アドルフ・ヒトラー、独と日のハーフのアドルフ、ユダヤ人のアドルフ------と日本人主人公の話。
仮想と事実が混ざってたいへん面白いお話になっている。
読み始めたら最後まで読まずにはいられない。
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前半はしっくり来ませんでした。
4巻以降、ようやく加速しました♪
日本、ドイツ、レバノンと、場所を変え、展開される物語。
壮大なテーマで、考えさせられます。
もう1度読み返したい手塚マンガです♪
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手塚治虫さんの漫画は、絵はあんまり相性よくないんですが内容が毎回ツボでツボで。
斬新な切り口がすごい生々しいんだけど、それがまたいい。
そして何より お も ろ い
アドルフ・カウフマンの純粋な心理の流動が、また子供の残酷さを鮮明に表してて。
とりあえずと図書館で手に取ってまだ4巻までしか読んでないんだけど、まとめて借りてくればよかった!
とにかく続きが早く読みたい……。
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ユダヤ人であることが何を意味するのか、ユダヤ教徒と「ユダヤ人」を漠然と隔てて考えるだけの私たち日本人の多くにはピンとこないのではないか。ユダヤ人はネーションステイト誕生以前から国亡き民として存在し、およそ政治的・文化的・宗教的・アイデンティフィケーションのうえで選択される(あるいは選択させられた)社会集合(エスニック・グループ)であると私は把握している。
この物語には表紙にあるアドルフ・ヒトラーと二人のアドルフが登場する。一人はドイツ人外交官の子として将来を嘱望されるエリート、もう一人はユダヤ人の息子として日本の学校で差別も乗り越えてたくましく育つ。幼い頃、神戸で旧知となった二人のアドルフが、ヒトラーの登場、激動の第二次世界大戦を経て、運命の糸に手繰り寄せられるように終戦の直前に再び巡り合う。
ナチス将校として反ユダヤを叩き込まれ、日本人を劣等民族としてドイツ国民の精神とアーリア人の血を誇りとするようになったとき、ドイツ人から日本人に戻った母とユダヤ人として日本人とともに生きる旧友に何を思うのか。かねてより黒人や人間未満に類される対象を意図的に描いてきた彼の「日本人というもの」へのまなざし、自責の念をひしひしと感じずにはいられない。
本作における結末には、エミール・クストリッツァの傑作映画『アンダーグラウンド』がオーバーラップする。血で血を洗う人の歴史のあさましさ、そして、むなしさ。昭和を生きた男・手塚治虫の行きついた「戦争」に対する一つの回答といっても過言ではないと私は思う。
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在日ユダヤ人のパン屋の息子アドルフ・カミユ、ナチス党幹部の息子アドルフ・カウフマン、そして独裁者アドルフ・ヒトラー。
新聞記者・峠草平を狂言回しにして語られる「アドルフ」の名を持つ三人の男の物語。
個人的には手塚治虫最高傑作。
物語の結末部に峠が訪れる寂寥とした墓地が、争いの到達点であり、その虚しさを強調する。
手塚先生の筆もキレキレで、ヒトラーの演説場面なんかまるでその声が聞こえてくるかのよう。
あとゲシュタポ幹部として峠草平を徹底的に追い詰めるアセチレン・ランプが異常にかっこいい。
余談ですが、この漫画の影響で「ヒトラーにはユダヤ人の血が入っているんだ」と信じ込んでいました、中学校卒業くらいまで。