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みんなのレビュー348件

みんなの評価3.9

評価内訳

334 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

切なさと生きる本質が交叉。

2021/10/02 16:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

初っ端から暫くは少し漫然感があり、物語にのめり込みにくかったのですが、そこを越えると怒濤感が押し寄せ、結局1日で読了と相成りました。
 前回読了した『スキップ』は、直向きな要素が中心でしたが、本書は終盤一時ハラハラさせる所があったり、最終章とその前の章に於ける会話で哲学的な内容を垣間見る事があったりで、読んでいて充実感がありました。全体を通しては切なさが横溢していて、時に涙腺が緩くなりそうなシーンもありました。
 現実にこんな事態に陥る事は無い、否、断定は出来ないかもしれません。こんな事象は絶対に起こり得ない虚構だと言い切れるか、或いは非虚構か・・と揺れ動きつつも、人は一人という孤独は辛く、そして身内を含む他の人と関わり、寄り添いながら生きていくという事を読み手の意識に語り掛けてくる作品だと思います。

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紙の本

北村薫さんの魅力が素直に分かる作品です。でも,推理小説ではないんですね。

2017/05/30 21:12

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

時と人のシリーズ第二作。直木賞が取れそうで取れなかった時代の
代表的作品のうちの一冊である。ご本人は推理小説の原理主義者を
標榜されているが,私は推理ではないこの作品がお気に入りである。

もちろん日常の推理ものも好きであるが、お気に入りの理由は,
得意技の推理要素が控えめなこの作品は,気に入っている部分が
一番分かりやすいからではないかと思う。

時と人のシリーズは,「スキップ」「ターン」「リセット」の三部作である。
読む順番はあまり影響がないので,手に取った順に開いて
もらえればと思う。

北村作品は,素敵な女性が登場することが多い。
もちろん,人の好みは十人十色。女性像の雰囲気が鮮やかに
伝わるため,好き嫌いが分かれるみたいだ。
他のサイトで,北村さんの女性像が公然と批判されている事を
見つけ,このことを知った。
気に入らなかったら,読むのを止めればいいと思うのだが。

もう一つ,北村さんは色彩感覚が大変優れた作家である。
はっとするような,きらめく感覚を持たせてくれる。

本題に入る。時間の流れに一つだけ事件が発生する。
永遠に廻る時間の無限ループ。ターンは,そんな設定だ。
主人公の真希が、無限ループの中で見せる心の揺れに、
ぐいぐい引き込まれてしまう。

ターンは,謎を含んだまま終わる異彩を放つ作品だ。
本編の仕舞いはちゃんとしている。
しかし,主人公の真希を「君」と呼ぶ登場人物が,
最後まで誰なのか説明がない。

もちろん説明の必要はないのだけど,それを想像するのが
楽しくて二回目を読んだ。読書は,読む人が自由に想像を
膨らませて楽しむという面がある。
それが最大限盛り込まれた作品のように思う。

これは私の想像。
物語中の真希の孤独にばかり目がいくが,そもそもターンに
入る前から,普通の人に比べて真希は孤独なように見える。
お母さんは頑張っているけど,親子二人暮らしのようであるし。
だからこそ,出会いがとても光に溢れる。
君と呼ぶ人は,真希が生み出した心を守ってくれるものでは
ないだろうか。

これは、青春小説と言ってもいいかもしれない。
近くの図書館では、高校生お薦めの棚に整理されていた。

北村さんの武器を最後にもう一つ。冒頭の一行。
>君はスケッチブックを開いて,八角時計をいくつも描いていた。

出だしでガツンとやられる事が多い。
二人称で書かれているので、距離感の近さも魅力的な作品である。

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紙の本

SFとしては破綻しているが、楽しく読めた

2002/07/31 23:43

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やすみつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある時刻で1日前に戻り同じ1日を繰り返す世界に一人取り残された主人公。
そもそもどうしてこんなことが起こったのかということだけではなく、最後まで解けない謎がいくつも残るのだけど、前作と同様作者はそんなことには頓着しないらしい。
あとがきで言い訳している「時間の重なり」の問題も、時間SFとしては致命的な欠点(全く破綻している)だが、それも強引に通してくるのだね。冒頭から登場している「声」についても、何だかその処理が中途半端だと思う。
しかし結局私は本作は素直に読んで十分満足できた。とんでもない目に遭っている主人公の行動、というのが本作の焦点だと思うし、その点でよくできていると思うのだ。
同じ北村薫の「覆面作家は二人いる」では主人公が全く好きになれなかったのだが、「スキップ」では一点を除き共感できた。本作では主人公に大いに感情移入し、応援できたのが何よりである。

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紙の本

牧瀬里穂はイメージどおり

2001/11/07 20:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 映画化されたということで読み直してみた。
 同じ一日を繰り返すという、不思議な世界に入ってしまった主人公は、よく転ぶ20代後半の版画家。映画で主演している牧瀬里穂のイメージぴったり。映画も見たくなった。

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紙の本

優しくて透明感に満ちた作品

2001/05/24 19:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ごろんちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「スキップ」に続く<時と人三部作>の第二作目。とはいえ、物語自体に関連性はないので、この作品から読み始めても何の問題もありません。

 ものすごい話題になったスキップは、個人的には平均点よりちょっと上程度の評価しかできなかったので、あまり評判にならなかった「ターン」のほうは、なかなか手を出すことができずに今日まで来てしまいました。けれど読み終わった今、2000年中に読んだ本の中では、三本の指に間違いなく入る作品となりました。

 時をテーマにした作品は、深く考え過ぎると、物理的迷路に陥って物語そのものを楽しめなくなってしまうことがあります。この作品も、あまり深く考えすぎると、じゃあこれはどうなるの、あれは??となってしまう部分がありそうな気がするのですが(←考えないで読んだので、確信はもてませんが)そういう重箱の隅的な読み方でなく、北村薫の世界にどっぷりと身を預けつつページを繰りました。

 冒頭部分、いきなりの「二人称」に一瞬戸惑いを覚えたのですが、なんとなんとここからすでに物語の伏線がはられていたのです。このあたりの構成の妙は、まさしくプロの技です。

 SFのような、純文学のような、それでいてミステリーでもあって、恋愛小説でもある……、なんとも分類の難しい小説ですが、相も変わらず優しくて、透明感に満ちた北村薫の世界がここには広がっています。終盤に登場する「柿崎」なる人物にやや難を感じなくもないのですが、そこを差し引いても十分に素敵な物語でした。どうしようかなぁと思っている人は、とにかく読んでみて下さい。

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2004/10/29 10:13

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2004/11/12 17:02

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2004/11/15 13:49

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2004/11/19 01:29

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2004/12/25 12:23

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2004/12/11 10:10

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2004/12/23 08:14

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2004/12/18 13:23

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2005/04/16 02:32

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2005/05/23 21:10

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