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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫丸先輩でお馴染みの作者ですが、この本も、似たの空気感です。強烈にキャラ立ちしている叔父さんが探偵で、マトモだけど結局ワトスン役な主人公の話です。猫丸先輩との1番の違いは、叔父さんが完璧なる安楽椅子探偵、というところでしょうか。(いや、設定とかストーリーもかなり違いますが、ミステリ的な違いという意味で。)
短編集で、読みやすく、かつ、面白かったです。
猫丸先輩のシリーズが好きな方なら、おそらく、この本も好きだと思います。
とても面白いミステリー
2001/10/09 13:57
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投稿者:かずね - この投稿者のレビュー一覧を見る
オンボロビルの3Fで、クーラーも暖房器具もない部屋で開業している、あらゆる心霊現象や怪奇現象を 解決する霊感占い所。主人公は、その占い師の助手で、かつ占い師の姪っこ。そして、その叔父であり 暇さえあれば寝てばかりの占い師の面倒見役。肝心の占い所は閑古鳥の住みかとなっています(笑)
様々な依頼人が占いをしてもらいにやってきますが、その占いのデモンストレーションも格好つけのため(笑) とってもいい加減なのですが、あら不思議。ちゃんと依頼人からのお話を聞くだけで、悩み事を無事解決 して、そして、ちょっとしたアフターサービスまでしてしまうという安楽椅子探偵物です。
この本では、主人公がワトソン役で、占い師の叔父さんが 探偵役です。とってもユーモアたっぷりで、読んでいてくすくすと笑ってしまう所もあり、ミステリーとしても 十分楽しめました。
<収録作品> 「三度狐」・「水溶霊」・「写りたがりの幽霊」・「ゆきだるまのロンド」・「占い師は外出中」・「壁抜け大入道」
猫の眼で真実を追う
2021/01/26 14:55
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
昼間からビルの片隅で丸まっている辰寅は、およそ名探偵らしくありません。抜群の推理力と、姪っ子・美衣子とのコンビが痛快でした。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
だらけた占い師と助手の姪っ子コンビによるミステリ。人死にが出て来ないのでリラックスして読めます。ユーモアいっぱいで結末も後味がよい良作。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
探偵役の昼寝好きなおじさんはいいとして、
ワトスンの大学生が気に食わない。
ろくな働きしてないのに、おじさんの仕事ぶりやバイト代をブツブツ言う態度が嫌。
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ぐうたら占い師とその助手が繰り広げる、(基本的に)心温まる安楽椅子探偵連作集。倉知さんの作品は人への視線が優しくて好きだなあ。
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大事件ではないけれど、「どういうこと?」って謎を解き明かしていくスタイルは、倉知淳さんのお得意と言ってしまっていいのでしょうか? 猫丸先輩と違うのは、こちらの辰寅おじさんは真性の安楽椅子探偵(いえ、占い師ですが)ってことです。そんなおじさんの側で色々考える美衣子も、好きです。
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辰寅「霊感案内所」シリーズ短編集。
収録作品:三度狐、水溶霊、写りたがりの幽霊、ゆきだるまロンド
、占い師は外出中、壁抜け大入道
倉知色満点の一冊。
日常のほのぼのとした空気の中、飄々としかし的確な推理を繰り広げる辰寅おじさんが魅力。
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「年取った駄猫のように」寝てばかりの占い師(霊媒師?)が相談者の奇妙な悩みを推理し、解決する様子をアルバイト巫女の姪の目を通して語る安楽椅子探偵的短編集。
軽く読めるからいいです。印象に残るというほどではないけど。
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渋谷のど真ん中のビルに「霊感占い所」なるあやしげな事務所を構える辰寅叔父さんと、姪っ子兼助手が織りなす物語。
残忍な犯行や密室殺人とは無縁だけれど、それでも日常はこんなにもミステリに溢れているのですね。
「霊のしわざですよ!」とおっかなびっくり訪れる依頼者たち。
その口から語られる怪奇現象の裏に見えるささいな手がかりから、偶然の重なりを見事に導き出す観察眼。
なんていうか、北村先生の日常ミステリに通じるものがありますね。
宮部先生の江戸モノなんかも同じ系列になるんでしょう。
主人公に据えられている叔父さんが魅力的。いかにも駄猫な描写が微笑ましくさえあります。倉知先生、猫がお好きなんでしょうかね?
解決の仕方も実に人情に溢れていて、人は恐いけれど、でも優しいんだな、と思わせてくれる一冊。
この続き、ないんでしょうか。いいと思うのですが、シリーズにしても。
猫丸先輩のシリーズがもともと好きで、それ以外をちょっと敬遠していたところがあったのですが。
この人、何をかかせても上手い!!!
なんていうか柔らかい感じがします。
高田先生のタタルには、力を感じるんですよね。
タタルは間違いなく京極堂に通ずるものがあると思うのですが。
猫丸先輩にしても辰寅叔父にしても、この人の書く登場人物はみんないい意味で力が抜けていて、なんていうかこう、カリカリしても仕方ないじゃん? みたいな気持ちになってしまうんですよ。
読後、じんわりと温かくなりたいと思ったら是非どうぞ。オススメします。
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渋谷のおんぼろビルにある「霊感占い所」には今日も怪異な現象に悩むお客様がやってくる。
彼らの相談に応えて占い師の口から飛び出す言葉は、三度狐に水溶霊など珍奇な妖怪の名前ばかり。
それもその筈、全ては彼の口から出た戯言・・・。
しかし彼の「御神託」はいつも怪異の裏に隠された真実をついていたのだ。
霊感は無いが推理は鋭い辰寅おじさんの昼寝と謎解きの日常を描いた、心優しき安楽椅子探偵連作集。
氏の描く探偵像を見ると親近感が沸きます。
何故か?
きっと氏は大の猫好きに違いない( ̄∀ ̄*)
他人の事はお構いなし、自分の興味にはまっしぐら。
猫の動を地で行く猫丸先輩。
そしてこの作品に描かれる定職の占い師を盾にしながらも、お客は要らない、冷暖房も勿体ない、閑古鳥すらも寝溜めができると公然と言う無精者。
語り手・美代子ちゃんのぐうたらおじさん辰寅おじさん。
こちらはぶぅ猫そのままで( ̄∀ ̄*) ♡
手がかかるけど憎めない人柄の辰寅おじさんのぶぅ猫ぶり、覗いてみませんか?
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雰囲気は猫丸先輩と同じですが、今度の探偵役は占い師の辰寅おじさん。日常のほのぼのとした雰囲気の中、飄々と、しかし的確な推理で隠された謎を解き明かす…「隠された謎」は言い過ぎか。猫丸先輩が癒し系探偵なら、辰寅おじさんは脱力系探偵と言ったところですかね。私はこういう話は好きですね。
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猫丸先輩と並んで好きな探偵役の辰寅おじさん。どっちも職業らしい職業についてないふらふらしてばっかりの人ですが洞察力と粋な采配は最高です。インチキ占い師の叔父とバイトで巫女やる姪の謎解き短編集。叔父と姪だからこそのいい感じもあるんですがこれ血つながってなきゃいいのにと思わず思うくらいいいコンビです(笑)
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ユーモアミステリー。連作短編集。全6話。
占い師というキナ臭い仕事をする叔父をもつ主人公。この叔父のところにもちこまれる怪奇現象。彼は『狐が憑いている』など、舌先三寸で相手を言いくるめる。しかし、なぜか彼の口から出任せのはずのご託宣によって、依頼人の抱える問題はすべて解決されてしまう。怪奇現象の裏に潜む真実を見事に言い当てる。そう、彼は安楽椅子探偵なのです!!
おもしろ〜い(^―^)おじさんのキャラ最高です。飄々としてて脱力系キャラ♪たまんないです。占いに使うグッズだって、『霊水』と言いつつ単なる水道水使ってたりするし(笑)年がら年中まともに仕事もせずに惰眠をむさぼっており、依頼人が来たら来たで、適当な作り話をして、自分が創作した魔物のせいにするのです(笑)
占い師のくせに『霊感なんかな〜い』『幽霊なんかいるわけね〜』葬式に出た後帰宅しても『塩なんかまかなくていいよ〜めんどくさい』なんてことを言ったりして(笑)
この叔父と主人公である姪の掛け合いもおもしろいし、依頼人を前にしかつめらしい話をする主人公の鉄面皮ぶりが笑いを誘います♪
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2007/8/23 Amazonにて購入。買い逃していた本。
2010/6/7〜6/8
久しぶりに読む倉知作品。渋谷のおんぼろビルで「霊感占い所」を営むどう考えてもやる気のない辰寅叔父のところで、大学入学とともに姪の美衣子がアルバイト。さまざまな人が相談にやってくるが、いつも叔父は適当に答えているようにしか見えない。しかし、その実、結構真相をついていたりする。北村薫氏の「円紫師匠と私」シリーズ、米澤穂信氏の「小市民シリーズ」と並ぶ人の死なないほんわかミステリ。続編はあるんだろうか。