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世界の中心で、愛をさけぶ みんなのレビュー

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みんなのレビュー685件

みんなの評価3.2

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2004/08/31 20:25

世界の中心で、愛をさけぶ

投稿者:かーりー - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかく「涙」です
映画を見た方も、ドラマを見た方も、
活字から生み出される「想像力」で更に泣いて欲しい!

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低い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2004/09/10 00:54

世界の中心でアイを叫ぶ

投稿者:so−shiro - この投稿者のレビュー一覧を見る

内容は大甘の恋愛小説で、私は大崎善生の『アジアンタム・ブルー』の方が好きですね。
なにしろ題名がいけません。
ハーラン・エリスンの『世界の中心で愛を叫んだけもの』のパクリかと思ったら、『新世紀エヴァンゲリオン』TV版最終話の題名「世界の中心でアイを叫んだけもの」のパクリというのが正しいらしいです。『エヴァンゲリオン』はほぼ確信犯的にパクッているのですが、題名を決めた編集者さんは、ハーラン・エリスンの短編のことは御存知なかったのでしょうか。
恋愛物としては良くできているとは思うのですが、おそらく片山恭一氏の新作が出ても私は読まないでしょう。

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685 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

表紙が示唆するもの。

2003/08/26 09:32

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投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の表紙、雲に覆われているのは一面ではない。僅かだが、青空がのぞいている。これはとても良い具合に物語を示唆していると思う。波乱の中の、光。

 まず、読んでいて思ったのは主人公が自分の一部のように想っていたアキを失い、全てを遮断する気持ちは分かるのだが、若干執拗に思う。その心境を説明しているのだが、表現が解り辛い個所がいくつかあった。そしてアキの両親がオーストラリアで笑い合うのを見て、主人公が乾いた目でそれを見ているが、哀しみ方など人の数存在する。だからアキの両親への「何が楽しいのだろう」という考えは腹立たしい。自分だけが悲哀の渦中にいるとでも? と反感を持った。

 物語の大半は回想だが、主人公の心情が強過ぎて他のキャラクターが薄まっている気がした。でも、充分興じられる。一つの文が短めなので、歯切れが良いために余韻に浸ることなくページが進む。

 主人公の祖父がお墓を暴く計画を主人公にもちかけたり、主人公の家が図書館に隣接していたり、城の風景、放置された孤島での出来事はとても良かった。一晩恋人と一緒にいて何事もないっていうのは、現代の高校生として考えるには無理がある。だから、現代というものを後方へ押しやって読み続けた。今は中学生でも、いや、小学生でもそういう経験を済ませてしまう時代…。なんとも言えない、溜め息の出るような時代になってしまった。嘆かわしいことです。その点、本書の二人は共有している時間を、お互いを尊重しているので、眩しい水面を眺めるように見守ることができた。
 やがてアキは発病…。薬による副作用の数々、居た堪れない。他者が思うよりはるかに本人は苦しんでいるものだ。「できるものなら代わってあげたい」という気持ちは、本当はとても嬉しいだろう。けれど、もし私がアキの立場なら、自分の大切な人がその時の自分のように苦しむ姿は見たくない。だから、お互い半端じゃなく苦しいのだろう。分かち合えない苦しみ。

 最初は微々たる反感を持って主人公を見ていたが、最終的に前向きになってくれて安堵の胸を撫で下ろした。よくよく考えたら、本当に辛い時というのは自分本位にしか考えられないもの。したがって、反感を持ったことに対して胸中で謝罪した。それにしても、死というものは人に多くをもたらす。死後の世界は、やっぱりあって欲しいなあと望むばかりである。

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紙の本

恋をしている最中、世界の中心にいると思うことがある

2002/01/29 20:15

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投稿者:楓   - この投稿者のレビュー一覧を見る

 高校生同士の恋のお話です。病に冒されてゆく恋人を必死に助けようとする少年の姿は胸に迫るものがあります。死のなかにある愛を扱ったのにものでるにもかかわらず、読み終わったあとに重苦しい感じがないのは、実は愛の中にある死ではなく、死の中にある愛という見方を著者がしているからだと思います。主人公たちは前向きで、自らの弱さを認めているにもかかわらず、現実を見ることを無意識に成し遂げています。それはたぶん若さとかいうものなのかなと私は考えました。若さゆえに、ここに出てくる2人の高校生は考えてもしようのない優雅なことをとりとめもなく考え、口にします。だから、読んでいて泣きそうになったシーンもあったし、ガキだな、と感じるいらいらするシーンもありました。しかいそういうところも含めて、高校生の実際が描かれていると思いました。
 ★ちなみにこの美しい表紙は人気写真家・川内倫子氏の写真です。この美しさだけでも本を買うに値すると思うのですが、興味があればの彼女の写真集「花子」「花火」「うたたね」などを見てみるとよいです。

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紙の本

「セカチュー」300万部突破!誰が持ってるの

2004/10/05 22:31

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投稿者:つば子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「セカチュー」300万部突破!
そんなに売れている本なのか。読んでみたい。買う、という気にはなれないが読んでみたい。誰か持っていないのか。私の周りでは、読んだという人はいない、話題にもなっていない。
300万部というのは数字的には、どうなのか? 「ノルウェイの森」を抜いたと聞く。「サラダ記念日」は、260万部だそうだが当時、「サラダ記念日」は周りの皆が持っていた様な気がする。はて?やはり若い世代の人に、読まれているのか。
そういえば、宮台真司さんが雑誌で編集者の間でも話題になっていなくゼミの学生で読んでいたのは、60人中1人だけだったと書かれていた。
市内の図書館の予約待は、未だに500人以上だ。ますます気になる。誰が持っているの? いた
小学校6年の姪っ子が持っていた。クラスでは相当流行ったようだ。感想を求めたところ「映画もドラマも観たよ。本のことはもう忘れた」だって。
小学生がお小遣いを貯め買って、300万部とは思えないが、読んでみよう。

 朔太郎がアキとの高校時代を回想する。甘い初恋の思い出ではない。アキが病気で17歳で死んでしまうから。
「もうすぐ試験ね」
「明日からまた勉強だな」
「でも、それまでは愛に生きよう」と、高校生らしいんだか、らしくないんだか。
読み進めていくが、高校生の姿はみえてこず、感情も引き込まれる訳でもなく、すすっと読み終えてしまった。脳裏に浮かんだのは、真面目で優しそうで知的な感じのする著者の片山恭一さんの姿ばかりだった。

 突然大切な人を失った時、その事実を受け止め前に進むためには、どうしたらいいのか。普通の失恋でも、また大切な人をみつけたらそれでいいのだろうか、新しい恋人を得たら前向きに生きていることになるのだろうか。
朔太郎にはなどと思わず、いっそのことアキと生き続けて欲しいと思ってしまう。

とにかく「セカチュー」読んだってことに 満足。

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紙の本

想い

2004/09/30 23:42

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投稿者:アイレ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 手にとってページをパラパラしては平積みに戻し…という感じだった。気になってはいたが、どうしてもというところまでテンションがあがらない。この歳になって、今さら純愛!? 世界の中心で愛をさけばれてもなァと思っているところに、TVドラマの放送が始まった。ハマッた。ますます原作が気になった。結局は、また貸しという形で私の手元にやってくることになるのだけど…。ドラマを先に見てから、原作を読んだのははじめての経験だった。率直な感想はドラマの方が良かったと思う。個人的に好きな役者さんだった事もあるし、時代背景が自分自信の高校時代とぴったり重なったのも理由のひとつだろう。原作の中のサクちゃんは、ちょっと物足りない。なにより泣けない。泣ける事と作品の良し悪しは関係ないとは思うものの、ストーリー事態が全体ににサラリとしすぎて気持ちが寄り添っていけない。ドラマの後遺症かなぁ。今までの経験だと原作を超えるものってなかったんだけどなぁ。最初の直感は正しかったかもという結論が否めない。
 とはいうものの、人が人を想う気持ちに勝るものはない事がジンジン伝わってくる物語。登場人物が皆、誰かを想っている。大切な人と共に生きることが叶わなかった祖父が、朔太郎にその遺骨を拝借する手助けを頼む心情を察するに、それはそれは果てしなく揺るぎない想いなのだろう。死を受け入れるために、アボリジニの生き方や世界観に救いを求めるアキの真直ぐさには拍手をおくりたい。
 村上春樹氏のノルウェイの森の売上げ?を上回ったとか…私は17年前と昨年もう1度読み返したが、やはりこちらの方が好き(ごめんなさい)。純愛に感動した若い皆様方、ぜひこちらもご一読有れ。
 

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世界の中心とは…

2004/07/25 15:01

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投稿者:この猫、仔猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画化するということで読んでみました。TVCMなどから世界の中心=オーストラリアのエアーズロックなのかな?程度の気持ちで読み始めたのですが…
内容は自分は好きですがやはり本が薄すぎる!! せめて倍くらい厚ければもっと感動できるものに仕上がったと思います。
この本を読んで考えたことは恋愛に対してではなくもっとあいまいで大切なもののこと。その大切なものがなんの前触れも無く突然消えてしまうかもしれないということです。
表紙の雲とビルと青空の意味。
世界の中心は普段生活している、ありふれた日常のことなんだというのが自分の解釈です。自分を振り返れる本でした。

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紙の本

朔太郎のおじいちゃんが好きです

2004/04/12 20:16

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投稿者:ミケ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 表紙の写真がとってもいい。タイトルもロマンティック。
ちょっと読んでみたいと思った。
ん? 待て、待て。著者は男性?
ええ〜っ! 男が愛を叫んでるの〜?
と思ってちょっと引いてしまった。
その後、気になりながらもどうしても読めずにいた。
でも気になってるんだから、やっぱり読んでみようと
今になって手にとって読みました。

 少女漫画のよう。
そんなに悪くはないけど、なぜこれがそれほど話題になっているのか?
中・高生の恋愛って、こんなに上手じゃない。
気持ちは確かに朔太郎やアキと同じかもしれないけれど
こんなに上手に相手に自分を伝えられないよ。
100%皆がそうだとは言えないけど。
こういうの、純愛っていうのかな? なんか大人臭い。

もっともっと不器用で、情けなくて、上手くいかなくて。
上手くコミュニケーションが取れなかった分、
いつまでもいつまでも後悔して。
それでも私は、そんな不器用な恋愛をしたことを後悔していない。
朔太郎の祖父が言った言葉に納得する。
「人生の美しさというものは、実現しなかったことにたいする思いによって
担われているんじゃないだろうか。実現しなかったことは、ただ虚しく
実現しなかったわけではない。美しさとして、本当はすでに実現しているんだよ。」


 朔太郎とアキの関係は「好き」とか「愛」だけがクローズアップされすぎて
青春時代にどっぷり浸かっている人たちの特権である「可能性」が
描かれていないところにも閉塞感がある。もうちょっと趣味の話とか
友達のこととか、将来の夢の話もして欲しかった。
下校後だけならまだしも、授業中先生に注意されるくらいに
イチャついている二人って、世界が狭すぎる気がする。


「死」は辛くて哀しいもの。
残された者は、その悲しみを乗り越えるために「死」を美しく
浄化させる必要があるのかもしれない。でも、「死」をロマンティックにして
羨ましがらせてはいけない。
医学が進歩した現在、恋人が徴兵されて前線に送られることのない現在
(イラクの自衛隊派遣はあるものの)、ロマンティックな純愛を
実感するのは、なかなか難しいのだろうか。
恋人が「そこにいる」という事だけで満足できる、そしてそのことに
感謝できる世の中ではないよね、今は。
だから、小説の中だけでも「きゅーん」となりたい人が多いのかもしれない。

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紙の本

長編で読みたくなりました。

2004/03/28 13:44

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投稿者:きよか - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本を読み終えて、しばらく心にポッカリ穴のあいたような気持ちになりました。
 とても純粋でひたむきな恋愛。こんな風に人を愛したことってあったかなぁ…?と考えさせられた。この本の中の2人が、歯痒くも、羨ましくもあり、私も人生の中で1回くらいこの2人のような恋愛をしてみたいと思いました。

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紙の本

凄く期待して、読んじゃうとダメかも…

2004/03/05 15:14

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投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る

凄くいいって言う人と、そうでもないって言う人がいるんだよなー。
って、最初からおもっって(期待しすぎないで)読むと、いいと思います。
私は、1箇所でも泣けるシーンがあると、ほぼ合格で、そんなに悪くはないと思うんだけど…どこで泣いたかは、秘密。映画ではお爺ちゃんの演技に注目の予定です。恋愛小説自体が、だんだん感性的にきつい年代なので…(いまさらと言う感じでね〜)20代で読むのと30後半では、感覚はかなりずれているかも…
でも純愛だと思うし、面白かったです。

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「いちご同盟」の短編化

2004/01/18 22:49

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投稿者:どらえのん - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルが秀逸である。
カバーデザインが秀逸である。
そして柴崎コウのオビが秀逸である。

内容は、三田誠広の「いちご同盟」の短編バージョンと言える。
「世界の中心で…」の方が話が簡潔な分、「いちご同盟」のような主人公たちの成長が描かれておらず、物語に浅さを感じる。再読意欲は「いちご同盟」の方が圧倒的に高いだろう。

しかし、ストレートな純愛物語としての完成度は高い。
理想的な恋愛を夢見るかたには「世界の中心で…」をお勧めしたい。

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泣きそうで泣けなかったな

2003/11/07 12:17

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投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 話題になる前に読みました。
 冒頭から彼女はこの世にいないことになっている。
恋人の遺骨を胸に抱いて、彼は恋人と過ごした時間を噛みしめるように追憶している。
舞台は現代なのだけど、きっと現代では稀な純朴な初恋物語だった。
 でもどうして悲恋ものの多くは白血病なのか?
強い薬で髪が抜ける、食事が取れなくなる等の描写が定着している気がする。
他にも不治の病は数多く存在するだろうに。
 
 終わりが見えているから、時は輝きを増すのだろうか。
もし彼女が健康で、このままずっと生きていたら彼の気持ちは変わっていただろうか。
なんて、意地悪な仮定を考えてしまった私だった。

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しっくりこないなぁ。

2005/01/01 18:18

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投稿者:いわさち - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画と同時期に読んだのだけど、
映画のほうが良かった。
話がとびとびの印象をもちました。
前後のつながりが見えなかったのもあります。
泣けるってのがうりものだったはずだろうけど、
泣く前に終わっちゃってる。ラストも映画のほうがいい。
病気=泣ける=いい小説ってのはちょっとちがうのでは?

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あらすじ

2004/06/26 18:00

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投稿者:ダメ太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 非常に遅ればせながら,この300万部以上売れたというベストセラーを読んでみました。3年以上前に出版されたようですが,この本に関しては最近までその存在を知りませんでした。
 3時間ほどで読みきってしまいましたが,感動はありませんでした。ストーリーはありきたりすぎて逆にびっくりしたぐらいです。取り上げようとしているテーマに対して小説自体が短いので,書かれていない部分を読者が補いながら読まなくてはなりません。それは行間を読むとかいうことではありません。単に書くべきことが書かれていないのです。文章も巧みだとは言えません。時折,思い出したように冗談ぽい表現がありますが,それも全体の統一感を崩してしまっています。
 著者は有名な文学賞を受賞しているようですが,全体として,素人が完成を急いで書き上げたような印象です。著者はこんなあらすじのような中篇ではなく,同じテーマで書き直して,500ページの大作にするべきでしょう。そうすれば,もしかすると,歴史に残るような小説になるかもしれません。著者の筆力が及ぶかどうかば分かりませんが。
 最後に,題名は本の売れ行きと密接な関係がありますが,この本の題名は何なのでしょうか? 世界の中心ってどこのことでしょうか? だれがどのように愛を叫んだのでしょうか? 教えてほしいです。

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表紙は確かにキレイ

2004/02/16 16:13

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投稿者:あいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

見た目はかなりいいと思います。表紙と柴咲コウさんのコメントを見て買った方は少なくないんじゃないでしょうか? 私もその中の一人です。
しかし内容はときかれると「…」ですねぇ…。「泣く」なんてことは有り得ませんでした。「私は泣くっていう感情が欠落してるのかなぁ」って思うくらいに。

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紙の本

つまらない訳じゃないです、でも面白くは無いです

2004/01/17 04:16

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投稿者:パット - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんというか読後のカタルシスが無い。
作者が言いたい事はわかるんだけど、う〜ん消化不良。
理由の一つは、何かやたらと主人公に感情移入できないし。話の使いまわしなんかが古いってのは除いても、なんかやたらインテリかぶれている感じで……全然感情移入できない。そもそも感情の描写が少なすぎる。彼女が死んでも結局「ご飯食べるのが滑稽」とか。絶望が深すぎて、という感じもあまりさせてくれない。朔太郎の気持ちが分かり難い以上にアキの気持ちがよくわからない。何で付き合い始めたんだ? 大木君にいたっちゃ結局単なる船頭役。全体として淡々としすぎ。
淡々とした雰囲気自体は悪くは感じませんでした。でもちょっとリズムが単調。これは作者が意図的に作ったものでしょうが。でも淡々としすぎて全てにおいて希薄な感じです。アキの病気も淡々となって淡々と悪くなって淡々と死んでって感じで……普通クライマックスはアキの死あたりなのにアッサリ終わってお祖父ちゃんの語りがやたら長い。
多分、アキの死後のお祖父ちゃんの語りの部分がこの本のテーマっぽいんだけど、そもそもそこまでの朔太郎の心理的な紆余曲折が薄いから唐突過ぎてあまり納得いかない。そもそも心理描写が直接間接含めて少なすぎる。そもそも作者も読者を納得させることを目的としているのかよく解らない。
だから「アキの死」と言う問題提起に対して模範解答が得られなくてカタルシスが少ない感じです。だから消化不良。
批判されてるように高校生の描写がリアルじゃないってのは的外れじゃなくても、まあ細かいところだから無視して。でも確実に面白くは無かったです。
正直つまらなくは無かった程度ですね。

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紙の本

テレビで片山さんは上半身を隠して登場したらしいですね、恥ずかしかったのかな。

2003/12/01 13:19

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投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ーぼくはいつも泣いている。悲しいからではない。楽しい夢から現実に戻ってくるときに、跨ぎ超さなくてはならない亀裂があり、涙を流さずに、そこを越えることができない。何度やってもだめなのだ。ー確かにクサいフレーズである。手持ちのクリシェは高が知れている。組み合わせだけで、泣かせてみせる。でも、そうはいかない。必然か、偶然か、勿論、どちらでもないであろう。ただ、言えることは駄作であれ、何であれ、志を持つ作家であれ、アーティストにしろ、作品つくりの時点では憑代の秘儀を執り行っているのであろう。作品が完成し、発表されて金縛りから覚めてみれば、賢者の石と思っていた作品が石ころに見えて恥ずかしくなる。でもその石ころがペイするどころか、想像だにしなかった過剰な利益を産むこともある。

僕は『満月の夜、モビイ・ディックが』がオススメ。この本なら納得出来る。だが、何で本作なのか、似たような本は一杯あるし、舞城王太郎のような特異な作家性もないし、吉田修一のような文学上の問題を投げかけてもくれない。エンターテイメント性においても物足りないし、純文学と括れも出来ず、J文学とお茶を濁すしかない。年下の島田雅彦を持ち出すまでもなく、本作以上の恋愛小説はいくらでもある。

発刊時に評判を呼ばず、どこかの本屋の書店員が販促に火を付けたらしい。似たようなストーリーでベストセラーになった『天国の本屋シリーズ』の『恋文』と同じ作者コンビの『プール』と本書の担当編集者は同一人物である。出版流通に興味のある僕としては当然、探偵ごっこをしたくなる。でも付合ってくれる人は殆どいないと思うので、レビューに戻るが、『趣味は読書』の斎藤美奈子さんの分析力と説得力を持ち合わせていない僕としては、素直に読んだ感想として、「泣かしてくれて、ありがとう」と述べるしか芸がないと覚悟を決めていたのに、泣くどころか、キツネにつままれたような気分である。この辺りが本の価値のわからなさで、斎藤さん風に言えば、善良な読者にとって、「良く売れる本は良い本だ」と、数字に換算出来るルールを信じているので悩みがない。だけど、本はそうでない価値基準によって評価されるべきものであるというのが、教養としては多数派であろう。そう言いつつも、文句を言いながら、僕の様なへそ曲りがカウントされるから、インフレ・スパイラルの不安の階段を登って百万部に登頂するのであろう。

これ位、評判になれば筋書きを紹介しなくても、不治の病の白血病患者の少女と少年の恋物語であることは、御存知だと思う。ただ、ここで僕は言いたいことがある。白血病は不治の病ではない。この本に僕が同化出来なかった最大の因は安易に病を道具化、特権化した御都合主義で、死を動かし難い事実として物語を進行させたことだ。恋人亜紀を病院から連れ出すことは重大事ではないか、死と決まったわけではないのだ。そのことに何ら触れていない。少なくとも死を早め治癒の可能性を閉ざしたこともあり得る。誰も彼を訴えなかったのか、大人になった主人公はそんな罪の意識はなかったのか、そうならあまりにも、泣き虫の世界に対峙出来ない、この国にいくらでもいる男達の一人に過ぎない。そこが又、感情移入し易いところだと評価する人がいるかもしれないが、僕としては、その辺りを描写しないことによるリアリティのなさに最後まで気になった。

僕は病院から連れ出しはしない。そして、そのことで、悩み彼女と喧嘩して物語を進行させる。ギリギリまで治癒を信じて闘っている患者は沢山いるのだ。その凄惨さを通して語らなければ、どこにリアリティがあるというのか?

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