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神様のボート みんなのレビュー

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みんなのレビュー835件

みんなの評価4.0

評価内訳

828 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

素敵なお話

2006/10/10 22:28

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空の青 - この投稿者のレビュー一覧を見る

素敵なお話です。まるで絵本のような。表現もとても好きで、まるでことばのひとつひとつが私の体の中に染み渡るような感覚を読んでいて感じました。愛することの本質が描かれていますが、読むひとによってはこの物語の「愛」に少しこわさを感じるかもしれませんが、それがこの物語の素敵なところであると思います。

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紙の本

苦しい…狂おしい。

2004/12/29 00:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いわさち - この投稿者のレビュー一覧を見る

江国さんの作品の中で一番好きな本。
葉子と草子の母娘は旅をしている。
パパが迎えに来てくれると信じて。

とにかくおしゃれだ。
母・葉子のセリフや生活、考え方。
娘・草子からみたら矛盾だらけかもしれないが、
こういう人がいてもいいと思う。

葉子は老けない。外見ではなく心が。
パパは迎えに来てくれると信じている。
草子は成長する。外見も心も。
葉子の考えとは違う、一人の人間となる。

この作品は葉子と草子がかわるがわる語るスタイルで進んでいく。
見事だ。草子の気持ちの移り変わりが鮮明に映し出されている。
この作品を初めて読んだとき、私は高校1年だった。
ラストの草子と同じ年齢。学校のにおいや空気、朝礼…まぶたに浮かんできた。
だから彼女のリアルに生きるって言うのには共感した。
私も常々母親に対して思っていたことだから。

私の年齢は草子にちかいのでまだ草子の気持ちしかわからない。
10年、20年後に読んだときにまた違った空気を読み取ることができるだろう。
これから先長くつきあっていける本であることは間違いない。

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紙の本

いつまでも子供のような

2016/01/12 18:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る

現実にはシングルマザーの苦労話になるのだろう。人からしたらくだらないロクデナシをいつまでも待っている母親とうつる。それでも愛する人を心の中に思い続け生きていくこと。奇跡のような愛の持続性に驚くとともにそこから出て行こうとする娘の姿が雄々しく、そして悲しい。

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紙の本

狂おしいほどの愛

2004/03/21 01:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yuri - この投稿者のレビュー一覧を見る

 消えない愛、心の中にずっと残る愛。忘れられない恋をしたことがある人にとっては、母・葉子の気持ちが痛いほど伝わる話である。
 
 母・葉子と娘・草子は「神様のボート」に乗って、街から街へ引っ越しを繰り返す。心の中に草子の父であり、葉子の恋人の“パパ”が現れるのを信じて。いつか現れる、必ず戻ってくると半ば狂気のように信じ続ける葉子の孤独な悲しみが切ないくらい伝わってくるような小説だ。
母と娘の二人のそれぞれの視点から物語がすすんでいく。母、葉子が語る場面では大人びた豊かな表現方法が使われているが、一方、娘が語る場面で小学生のような文章に突然変わる。母から見た景色と娘から見た景色がみごとに絡み合い、物語を一層豊かで面白みのあるものにしている。かつて、「冷静と情熱のあいだ」で辻仁成とタッグを組んで、女性からの視点をものの見事に表現した江国香織の作品を思い出させる。今回はひとつの小説の中に母から、娘からの二つの視点で同じ場面を描くというむずかしい方法をとり、1人二役を見事に演じる。江国氏のこの主人公を二人置いて進められる小説方法は、ホモの夫と精神病を持つ妻の話「きらきらひかる」でもとられており、一種の彼女の特徴といえよう。かなり独特で面白みのある作法だ。
 
 好きな人がずっと心の中にいて、それを信じて生きていくことのすばらしさ、大切さを教えられた気分になった。現在では携帯電話が発達し、簡単にコミュニケーションができ、Easyな恋愛も多い中、1人を愛していくこと、「純愛」のすばらしさをしみじみ実感できる作品でもあろう。

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紙の本

狂おしいほどの信頼。

2003/08/11 10:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私が友人に江国さんの本を勧めるとしたら、まずは本書と「きらきらひかる」だ。この二冊は本当に素晴らしいと思っている。

 本書は、骨ごととろける恋をした母親・葉子と、骨ごととろける恋をした結果この世に産声を高らかにあげた娘・草子の、それぞれの視点から語られる。
 江国さんはしばしば、そういうふうに全く別人の視点から語る作品を発表する。そしてその事実は私の感嘆を誘う。たとえば夏目漱石「我輩は猫である」は猫の視点から色々な物事を巧妙に語っている。他の何かの立場に立って物事を見る柔軟性や器用さは、羨ましい。そして頑固な私の頭を緩やかに揉んでくれる作家は、いまのところ江国さんだけである。探せばもっといるのだろうけれど。

 いつかきっと君と草子を見つけ出す、と言って葉子の前から姿を消した男。それを純粋に信じて待っていられるのは愛情を越えた何かを秘めているからだろうか。小説は一つの物語と割り切ればそれまでだが、敢えて現実と比較してみよう。果たして葉子のようにただひたすら彼を信じて流浪できるだろうか?
 私にはできない。そこまで信じるには、甚大な愛情が無ければ無理だろうと考えているからである(そこまで愛情を注いだ経験がないのだ)。そしてそこまで純粋に誰かを信じるには、慎重過ぎるかもしれない。未来の事をあれこれ思索して、結局は諦めてしまうだろう。
 その土地に馴染んではいけない、と言って転々とする姿は少しばかり痛々しい。草子だって成長の途上であるし、草子くらいの年齢では友人というものは刺激を与え合い、人間関係を知るきっかけだろう。友達になったと思えば転校するし、その年齢だと手紙も電話も心許無い。繋がったばかりの友情はぷつりと途切れてしまうのは必然と言えるだろう。それも気の毒だ。
 やがて思春期を迎え、色々なことが明確になりそして自分の考えをきちんと持てる年齢に達した時、葉子の彼に対する信頼や行動に疑問を抱く。葉子は理想に生き草子は現実に生きる。哀しい擦れ違いである…。
 途中、私はこんな事を考えた。彼は戻って来ないのではないのかと。その考えがふと現れた時、自分が草子側の人間だと思えて複雑な心境だった。

 どちらの気持ちも痛い程伝わってくる。二人は神様のボートに乗ってしまったのだから、特定の土地に馴染んではいけない。だから草子は、ボートをおりてしまった。母親を残して…。

 クライマックスは二つの意見に分かれる。友人とその意見を交換するのは一つの楽しみだった。私は葉子が終に自身の命を絶ってしまったのではと思ったのだが、友人は狂ってしまったのではないかと思ったらしい。両方、間違ってはいないと思う。結末は、読者次第である。

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紙の本

あまりの寂しさに涙が流れる

2003/01/25 11:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はる2 - この投稿者のレビュー一覧を見る

愛したあの人を信じる母親葉子、あの人との子供の草子。私はあの人のいない場所になじむ訳にはいかないと「神様のボート」に乗ってしまった葉子は、草子と共に「旅がらす」となって引越しを繰り返す。しかし草子の成長はそんな葉子の考えの非現実さや狂気を浮き彫りにしていく。草子は葉子にとって神様が与えてくれた三つ目の宝物。そして一番大切な宝物。そんな草子に非現実を指摘され、それでも考えを変えない葉子は草子を手放してまでも狂気の世界を生きようとする。その描写は葉子の孤独を見せ付けて、あまりにも寂しすぎ涙が流れました。江國先生の才能を見せ付けられたこの作品。江國先生自身あとがきで「今までに私の書いたもののうち、いちばん危険な小説」とおっしゃっている通り、江國作品の中で最も危険な小説だと思います。
ただ私は最期にあの人と再会する葉子を見たくはなかった。その場面こそは葉子の非現実を現実としてしまう場面なのですが、どうして非現実のままでは、狂気の世界を生きているままではいけないのでしょうか。あのストーリー展開は江國先生の優しさなのでしょうか。狂気のままで終わらせて欲しかった、それは私の好みなのですが、ただ一つこの作品に注文を付けたいのはそこだけです。しかし江國先生の世界を堪能したいのならば、この作品は読まなくてはいけません。「いちばん危険な小説」。これを知らずして生きるのは勿体無い、そんな物語です。

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紙の本

泣けました…。

2003/01/09 15:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

江國さんの本の中でも特に好きな作品。こんなに一途に一人の人を思い続ける事って出来るのかしら?って思いながらもストーリーに引き込まれて、ラストは思わず涙しちゃいました。こんな風に大好きな人に会えたときの感動を味わってみたい。

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紙の本

言葉の浸透圧

2002/07/04 14:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ダイス - この投稿者のレビュー一覧を見る

一度ハードカバーで読んだことがあったのだけど、なにか海岸をよく歩く小説だなとしか覚えてなくて、文庫になったついでに買ってみた。やっぱり海岸歩いてた(笑)、それだけじゃなかったけど。僕の後に読んだ彼女は草子ちゃんのほうに肩入れしてて、「あんなに引越しばかりでかわいそう」と言っていた。なるほどね、そういう解釈もあるのかぁと素直に嬉しかったのだけど、僕はといえば葉子さんのほうで、ああいう生き方を素敵だと思う一方で、これはこの作品だから成立する条件で、もし現実であっても、それが人事なら「素敵だね」といえるのだろうけど。反実仮想の世界で。とかなんとか言いながら、やっぱりこの人の本を読むのは言葉の綺麗さが温い風呂に浸かってる皮膚に浸透する感じを受けたいからなんだと。


『上記のような書評やってます。出来立てですが。neue Geschichte』

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2009/11/10 21:14

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2003/02/21 08:31

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2003/08/20 00:00

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2010/05/02 10:32

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2004/09/24 10:14

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2004/09/24 13:59

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2004/10/03 07:52

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